Buenos dias señoras y señores !!!
¿Cómo va todo?
さぁ、今日からフットボールスクール「プラン・マルセ」主催のワールドカップ・サッカースクールトーナメントが始まります。
この日は、皆6時半に起床し、7時過ぎにエスパニョール寮を出発しました。
朝早い時間にもかかわらず、大会へ挑むサムライ少年達は、ドキドキ・ワクワク感で、目はぱっちり。
それに、昨日は皆到着がばらばらだった為、早い少年はどんどん就寝の床に就いていた為、12人が改めて一同に顔を合わせたとあって、やっぱり、ドキドキ・ワクワクの空気が流れていました。
Metroを使っておよそ45分、大会の会場となる、バルセロナの山の手にある、「プラン・マルセ」のグラウンドに到着です。
そこでは、10日間、トレーニングを共にするメンバーが発表されました。
トレーニングメンバーは、生まれ年をベースにして分けられ、1996年生まれのKOTAROはブラジル人のマルセロ監督のグループ、1997年生まれのYASUKAZUはマルク監督のグループ、1998年生まれのKAZUKIはオスカル監督のグループ、1999 年生まれのGAKUとRYOGAはラファ監督のグループ、同じく1999年生まれのHARUTOはルイス監督(仮称)のグループ、2000年トリオの NAO、ITSUKI、YUTOは別のオスカル監督のグループ、2001年のHYUUGAとRUNAはフアン監督のグループ、そして、同じく2001年の TSUBASAは、マルケル監督のグループに入りました。
各グループに分かれたメンバーは、支給されたトレーニングウェアーを着用し、早速、午前一発目のトレーニングに入ります。
1日の予定は、ざっと以下の通りです。
7:30 起床
8:00 朝食
9:00 トレーニング
10:30 休憩
11:00 トレーニング
12:30 フットボールアトラクション(PK戦、フリーキック、フットバレー、ボレーシュート、GKとの1対1、バー当て等)
13:00 プール
14:00 昼食
15:00 ミーティング
16:00~18:00 ゲーム(大会)
18:30 野外活動
21:00 夕食
22:30 就寝
以上のようなサイクルでの10日間が繰り広げられ、そこでは、時間やルールを厳守する集団行動能力が、求められる事になります。
とにかく、大忙しの密度の濃い、10日間となるわけです。
灼熱の太陽の下、少年達は、無事にこのカリキュラムを逞しく乗り切る事が出来るでしょうか!?
さて、この日のトレーニングは、ドリブル、ボールコントロール、ディフェンス、一対一等、様々なテーマのメニューが次々と実践されて行きました。
2001年組では、HYUUGAが得意のドリブルを武器に、アピールして行きます。そうです!初日は、全員の力量がチェックされる重要な日なので す。練習をどれだけ真剣に取り組み、力をアピールするかによって、明日から開幕する「ワールドカップ」のチームでの自分の立場に影響してくるのです。
まだまだ自分で全てやろうとし過ぎるHYUUGA。その為、ドリブルを相手に引っ掛けて逆襲を食らう事もしばしば。しかし、それでも彼のドリブル は武器です。相手の逆、逆と突いて行くドリブルは、ハマった時は実に小気味良い。奪われても、懸命に追っ掛けて取り返す姿勢。疲れを知らず走り回るダイナ モぶりに、早くもBenjamin大会をかき回してくれそうな予感を漂わせています。
これに触発されたのか、同じグループでトレーニングを積んでいるRUNAも、なかなか良いプレーを見せています。フアングループの中では、明らかに2人は目立っています。
一方、マルケルのグループでトレーニングするTSUBASAは、何もかもが初めての環境に、やや戸惑い気味。言葉も分からない、いつもと雰囲気も どうやら違う。そんな中、周囲のテンションに乗り切れていない感が見受けられます。しかし、そこは無邪気な少年。徐々に慣れ、周囲のフレンドリーな仲間に も声を掛けられ、少しずつ笑顔も見られるようになって行きました。
2000年組では、既に2週間近く現地にいるITSUKIとYUTOは、環境の変化にも動じない様子で、黙々とトレーニングをこなします。そんな2人の姿を見ながら、NAOもすんなりと入っていけたようです。
1999年組では、日本人1人となったHARUTO。言葉が分からないながらも、周囲がやることをじっと観察し、無難にトレーニングをこなしています。それでも、1対1のハードなメニュー等では、時差ぼけがあるのか、やや体に切れを欠いている様子が伺えました。
一方、GAKUとRYOGAの1999年組。RYOGAはプラン・マルセの医務室で簡単な治療を受け、「単なる打撲だから、我慢出来るレベルの痛 みだったら、軽いメニューはやって良い」とのGOサインを受け、練習に参加します。しかし、踏み込むとまだ痛い様子で、結局この日は部分部分で参加したも のの、午後以降は休養を取る事になりました。
RYOGA「初日からこんなんで、大丈夫ですかね!?」
“ 大丈夫。1、2日我慢してでも、完全に直して、バリバリで復帰すれば問題無いよ。”
RYOGA「よし、頑張って治します!」
一方、5日間の休養中も「サッカーしてぇ!」を連発していたGAKU。待望のサッカー三昧の到来に、水を得た魚のようです(休み中も、殆ど毎日蹴っていたと思うのですが、、、)。
さて、1998年生まれのKAZUKIはと言うと、あらあらすっかり、早くも友達を作ったようで、トレーニングを共にするメンバー達と、何やら身振り手振りでコミュニケーションを取っています。周囲のメンバーのレベルもなかなかのものです。
今大会は1998年生まれの世代には、バルサのカンテラ(プロ育成・下部組織)から6人が参加しており、なかなかハイレベルな戦いが繰り広げられ そうです。その中には、あの、去年の同大会にも参加し、その後、バルサにスカウトされて行った、ギリシャ人のジョルジオスもいます。
1997年生まれのYASUKAZUは、初海外、そして全てが何もかも初めてと言う環境ながらも、飄々とグループ練習に取り組んでいます。足元の技術がしっかりとしている彼は、その自分の持ち味を活かして、まずまずの好スタートを切ったと言えるでしょう。
圧巻は、昼前に行われたフットボールアクティビティーでのGKとの1対1。30人程が参加したイベントで、GKに取られたら脱落して行く企画で、 YASUKAZUは巧みなボール捌きでGKをひょいひょいとかわし、ゴールネットを揺らして行きます。そして、次々とライバルが脱落して行く中で、なんと YASUKAZUは最後の2人まで残ります。最後は、もう1人の少年がやはり巧みなフェイントでゴールを奪い続けたのに対し、YASUKAZUは痛恨の キーパーセーブに遭い、準優勝に終わりました。それでも、周囲に、その柔らかいボール捌きを十分にアピールしていました。
最後は最年長、1996年生まれのKOTARO。日本のトレセンでも良い段階まで進んでいる彼は、やはり全てにバランスの良い高い技術を持ち合わ せています。同い年のスペイン人等の中に混ざると、やや線が細い感はありますが、それでも、巧みなボールコントロールで、きらりと光るものを見せ ていました。明日からの本番で、どのような活躍を見せてくれるでしょうか!?
午後には、それぞれ、明日の大会開幕をにらみ、実戦形式でのゲームが行われました。
2001年組では、HYUUGAとRUNAのチームが、TSUBASAのチームと対戦。次々とメンバーが入れ替わる形で行われたゲームは、フアンチームのサムライ少年2人の存在感が目立ちます。HYUUGAがこれでもか、これでもかとドリブルで切り込めば、日本では学年が1つ上になるRUNAも負けじと奮闘します。昨年は日本人チーム率いるワールドチームが優勝したBenjaminカテゴリー。今年も、行けるかもしれません。一方、TSUBASAも懸命に頑張っていますが、なかなか味方とのコミュニケーションが上手くいかないからか、ポジショニングに戸惑いを見せています。それでも、ゴール前で決定的なシーンを掴むと、思いっきりシュート!しかし、ボールはクロスバーを大きく超えてしまいます。
RUNAにしろ、TSUBASAにしろ、初めての地での戸惑いの色を見せつつも、(もちろん良い意味で)ふてぶてしくプレーしているHYUUGAに影響を受けている様子です。
一方、YUTO、ITSUKI、NAOはフットサル用のミニコートで7人制のミニゲーム。8人3チームずつに分かれて行いました。
YUTOは、左のサイドバックとしてプレー。初日ということでまだ緊張があるのか、表情が固いYUTO。声もいつもより控え目な様子。足元にはずんだボールを大きく空中にクリアすると、監督のJaviから、「Suelo~(地面)」足元につなぐように指摘されていました。そこからは、少しずつ落ち着きを取り戻してきたYUTO。その後は、落ち着いてボールをつなごうと心見ているようでした。まだまだ、ミスはあるものの少しずつボールをつなごうというプレーが見られました。普段の生活からも慎重に行動をするYUTO。プレーの中にもその様子が見られます。決して派手なプレーこそ多くありませんが、基本をしっかりと固めて、ミスのないプレーを明日からの大会に期待したいです。
お次は、ITSUKI。今日は中盤の左サイドを務めました。エスパニョールキャンプでは終始ディフェンスを務めたITSUKI。今日は積極的に攻撃にも出ます。同じチームの左バックにはスペインの強豪アトレチコ・マドリー所属のマルクスがいます。この大会のために、わざわざマドリードからバルセロナまで駆けつけたとのことでした。2人のレフティーをかかえるチームITSUKI。左サイドから何度かチャンスメイクをします。しかし、まだまだポジショニングがうまく取れないITSUKI。コーチからは、「パスコースを作れ!」とボールが持っていない時の指示を受けます。ボールを持っていない時にいかに良い状況をつくることができるかということを、この大会で多くの選手に学んでもらいたいと思いました。その点に関しては、今日は年長のYASUがいい動きをしているように感じました。
運動量という部分では合格。しかし、相手との競り合い、そして球際の強さ、この2点についてはどこか「人の良さ」を見せてしまうITSUKI。相手との体の入れ合いでは、ゲームにおける経験の差が少し見られました。しかし、勝負は明日から。勝負がかかった試合で、その差を学び、吸収してもらいたいと思います。
最後はNAO。昨晩到着したNAOも疲れを見せる様もなく試合中走りまわっていました。NAOのポジションは左のサイドハーフ。左サイドバックからの縦のボールを受けてドリブルをしかけようと試みますが、なかなか突破を許してもらえません。こちらNAOの課題もボールの受け方にあるように映りました。中央から、逆サイドからのボールをなかなか受けることができません。裏への飛び出し、シュートなど本日足りなかった部分を意識しながら、積極的なプレーを明日からの大会に期待したいと思います。
お次はHARUTOと行きたいところですが、午後の練習でRYOGA同様、地球を蹴って自滅、足の指に痛みを訴え、この後の練習を大事を取って休みました。もっとも、グラウンドは人工芝なので、コンクリートを蹴りつけたRYOGAよりも軽傷の様子。明日は出来そうです。
一方、RYOGAは痛々しく足を引きずりながら、仲間のプレーぶりをじっくりと観察していました。逸る気持ちを抑えつつ、その時が来るのを健気に我慢している様子でした。もっとも、ここでも、周囲の少年達からは、「HONDA!HONDA!」と早くもあだ名が定着したようです。
そして、GAKU。練習での球捌きから、ラファ監督に、「お前はボランチか!?」と当てられたGAKU。中盤の中央に君臨し、球を散らし、襲ってくる相手を巧みにかわし、そして時にはドリブルで相手ゴールに迫る。ゲームメーカーとしてこの日のGAKUは、存分にその力を発揮していました。明日からの本番が楽しみです。
続いてはKAZUKI。この日は、右ウイング、センターハーフ、そして、右のサイドバック、センターバックと色んなポジションで試されたKAZUKI。彼の強靭なバネとフィジカルは、同世代の中でも十分に武器となっています。彼の良さは良くも悪くもその“がむしゃらさ”。良く、日本人少年は当たりが弱い、球際の競り合いに弱い、闘えない等の形容を受けてしまう事がありますが、KAZUKIにその心配はなさそうです。声は出す、呼び込む、そして、果敢に仕掛ける。一つ一つのプレーの精度やきめ細かさに難はあるものの、彼の躍動感、積極果敢な姿勢は、頼もしい限りです。周囲とのコミュニケーションも物怖じせずに出来、本人は本当に楽しそうにしています。
一方、後半のディフェンスを担当した場面では、不慣れなポジションに戸惑い、非常に苦戦を強いられていました。後方では、一つのイージーミスが失点に繋がる。そうした事を体感していました。
練習では、その軽快な球捌きを存分にアピールしたYASUKAZU。ここでの焦点は、ゲームでスイッチが入るスペイン人の激しいディフェンスを前に、彼のプレーがどこまで通用するかでした。そして、そこでは、相手の執拗なディフェンスを前に、ドリブルを引っ掛けてしまうYASUKAZUの姿がそこにはありました。それでも、相手のプレスが厳しくない場面では、落ち着いて堅実なプレーを披露するYASUKAZU。大会中、激しく、厳しい局面をも打破する力強さを身につけて欲しいと思いました。
さて、最後はKOTARO。8vs8のミニゲームで左のMFを担当した彼は、左サイドを突破したり、中にドリブルで切れ込んでシュートを決めるなど、まずまずのプレーを披露します。一方、KOTAROもまた、周囲の寄せの速さ、スピーディーなパス回しに、的確なボール捌きが出来ないシーンも。また、ルーズボールのせめぎ合いで、やや力強さが欠けるきらいがありました。周囲のレベルはなかなかのもの。本来持っている力を最大限に発揮し、スペイン仕様に合わせて行く事が必要です。
さぁ、明日からはいよいよ大会の試合がキックオフとなります。
by Yuya Takaji & Keita Uematsu
こんなに詳細に1人1人のプレーを分析してもらえて
現地で見ているかのような錯覚さえ起こします。
素晴らしいレポート、これからも楽しみにしています。
ゲームだけでなく、しっかりトレーニングもしてもらえるので、
もっともっと多くの事を学べそうですね。
1日のスケジュールを見ても内容が本当に濃いですね。
なかなか日本では体験できない10日間でしょうから、
精一杯自分達の力を発揮して、毎日を楽しんでほしいと思います!
投稿情報: Yuto's mom | 2010/07/23 02:52
細かいところまで支持をしてもらえてありがたく思います。
樹は監督の言ってる事を理解できていますかね~?
樹の人の良さがプレーに出てしまい...あらあら
負けず嫌いなところを出してもっともっとボールに向かっていってほしいです。
samurai魂でみんな頑張ってね!
投稿情報: ITSUKI | 2010/07/23 10:06
1日のスケジュールが濃厚ですね。!!間にあるプールがやっぱ最高なのではないでしょうか??ヘトヘトになって日本に戻ってくることを期待してます。。。
頑張れ~ 楽しめ~
投稿情報: HYUUGA PAPA | 2010/07/23 13:50