4週間のスペイン留学も、いよいよ最後の1週間を迎えたYUKI。
「ここまで、あっと言う間でしたね。ホント、早かった。まぁ、僕なりに充実して過ごせていると思います。でも最後の1週間はもっと頑張りたい!」
そんなYUKIに朗報が!
何と、最後の1週間は、エスパニョールのカンテラ(下部組織)でトレーニングする事になったのです。
これまでの3週間は、コルネヤの98年の2軍でプレーしていたYUKI。それでも、「日本よりも、フィジカルとか、色んな面でレベルが高い。」と話していたYUKI。
それが、コルネヤの1軍を飛び越え、その上のエスパニョールの1軍(エスパニョールに2軍以下は無い)でトレーニングする事になったのです。
「緊張は無い。もう、スペインの雰囲気には慣れているし、楽しみ100%」と意気込みを語るYUKI。
練習は、18:30より1時間半行われました。
コルネヤに巨漢軍団に比べ、比較的、YUKIと同様の背丈を持つ集団。それでも、ボールポゼションのトレーニングが始まると、スピードと迫力を伴って、素早いパスワークが繰り広げられます。
練習後、「コルネヤの方が多分フィジカルは上だけど、パススピードにしろ、判断スピードにしろ、プレー自体のスピードにしろ、全てが速かった。」と語っていたように、最初は戸惑いの色を見せるYUKI。
しかし、徐々にそのリズムに入り込んで行くと、相手からボールを奪い始め、出会ったばかりの周囲のエスパニョールの選手から、「MUY BIEN YUKI !!!(いいぞ!YUKI!)」の声が上がります。ボールをしっかり繋ぎ、奪われず、そして、相手からボールを奪う。飛び込みで入ったにしては、なかなかのプレーぶりです。
その後、この日はボールをワンタッチ、ツータッチで素早く繋ぎ、素早く人もボールを動かし、如何に数的優位なシーンを作り出してボールを前に運んで行くかのトレーニングを行いました。
更には、30mの狭い縦幅の中で、両サイドにゴールを置き、8vs8のシュートゲーム。密集地帯の中、素早くプレスが掛る状況の中で、如何にシュートを放つか。とにかく、見えたらシュートを打つ。その為のポジショニング、周囲の状況の察知、ワンタッチの質、自分では無理だと判断した時の、味方への繋ぎ、そして何よりも、枠に叩き込むシュートの精度。
シュート感覚を養うには持って来いのトレーニングですが、皆、何処からでも鋭いシュートをバシバシ放っています。そんな空間に一人ポツンと乗り遅れたような雰囲気のYUKI。しかし、真ん中辺でボールを持つと、素早く右にかわし、さらに右にかわし、そしてシュート!これが見事に決まり、チームメートからは再び「MUY BIEN YUKI !!!」の声が。
そんなこんなで、激しく、ハイテンションの1時間半は、瞬く間に過ぎて行きました。
練習後、「疲れた、、、」と語っていたYUKI。それでも、スペインのトップクラスの選手達とやれ、そしてそこそこ通用した事に、自信も掴んだ様子です。
それにしても、エスパニョールのメンバーの中では、黒人のウーバの高速ドリブル、そして、メッシのように小さな左利きのカルロス(仮名)のすばしっこさ、プレースピードには驚かされました。
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