久しぶりに青空が広がったこの日は再び、Benjamin Aに加わっての練習です。昨日の試合は、Vilasar de Marと言うチームの年上を相手に、6-0で快勝を収めたとか。
練習は、色々な趣向をこらしたロンド(鳥かご)、フットバレー、全力シュート、フリーキック、5vs5(プラス3フリーマン)のボールポゼション、そして、最後は動き方やポジショニングを確認する為に、随所に監督のチャビがプレーをストップさせながらの、ゲームが行われました。
全力シュートや、フリーキックでは、なかなか強烈なシュートを左右で、そして、フリーキックでは無回転シュートを叩き込むなど、なかなかのキックを披露したTSUBASA。
ボールポゼションやゲームでは、いつものように、「ヘイ!へい!」とボールを呼びます。ついついボール欲しさに、ボールの方へ寄りがちなTSUBASA。背後のスペースを上手く使う為に、逆に開いてもらうべきシーンでも、味方に寄って行ってしまい、おまけに仲間と重なるなど、もう一つ、スペースを有効に使い、周囲の状況、仲間や敵のポジショニングを確認する意識に欠けるようです。
「日本では、パスが回って来ない。取られるまで、一人一人が最後までドリブルしちゃうから。」とTSUBASA。そんな日本での環境に慣れているだけに、味方からボールを受ける為に、敢えてボールから離れてパスをもらうと言う習慣がなかなか身に付き辛いようです。
一方、こちらは本当に寄せが速く、そして、がっつりと体を当ててボールを取りに来るディフェンスの為、ファーストタッチに神経を尖らせなければ、直ぐにボールをかっさらわれてしまいます。また、折角ボールを奪っても、その次のアイデアを持っていなければ、再び奪い返されてしまいます。
そうした、瞬時のプレーの質、判断力、実行力、、、まだまだ学ぶこと(磨く部分)は沢山あります。
そんなTSUBASAの持ち味の一つが、広範囲の守備範囲。ゲームのシーンでも、ある程度のポジションが決まっているにもかかわらず、右サイドバックの更に右外まで言ったり、左サイドバックが抜かれた後を、中盤のTSUBASAが戻ってカバーしたり、と思ったら、ゴール前でボールを呼んでいたり、、、
スペインの監督からすれば、「自分の持ち場を離れるな!」と怒鳴りたくなるようなその破天荒なポジショニングは、ある意味めちゃめちゃ、良く言えば、疲れを知らないダイナモ!しかし、今、躍動感溢れるプレーをみせつつある彼に、あまり制約を付けるのは、彼の良さを消してしまう恐れがある為、しばらくは様子を見る事と致しましょう(笑)。
今回のレポートは思わず笑ってしましました。でもそれがTSUBASAの良さであり、昨春、帰国後に消えてしまった部分でもあります。運動量なら誰にも負けないでしょうね。
今はもう少しサッカーらしくなっているので、色々な経験をして成長してくれたらと思います。
ルーニーのように、ポジションにこだわらず、チームのバランスを考え、攻守に自由にプレーをするよう伝えています。
あまり制約をすると、個性が伸びなくなり、金太郎飴のようなプレーヤーになってしまうので、少しずつサッカーを学びながら、自分の良さを伸ばしていければと考えています。
スペインと日本の育成スタイルは違うので、両方
に順応できるように、次のスペインに向け、また、頑張りたいと思います。適応力はサッカーをする上で大切なので、小さい頃の経験は本当に大きいと思います。
カンテラでも楽しんでプレーしているようなのでやっぱり行かせて良かったです。
投稿情報: TSUBASA PAPA | 2011/03/18 12:21