この日は2001年のBenjamin A が親善試合を行うと言う事で、“おっ!ひょっとしたら、使ってもらえるかも!?”と思いきや、チャビ監督「TSUBASAは今日、Benjamin Bでトレーニングしてもらう。チームトレーニングの一環としての試合だから、正規のメンバーだけで臨みたい。」との事で、あっさり思惑は崩れ去りました。
そんなわけで、この日は2002年生まれのBenjamin Bでのトレーニングとなりました。監督は、去年お世話になったのっぽのローマ監督です。
Benjamin Aの中では、小さい方から3人の中に入るTSUBASAですが、Benjamin Bのメンバーは、皆、同じような身長で、TSUBASAも、その中にぴったりと収まっています。
そんな彼らは、やはり行きの良いハイエナ達でした。まだまだ、技術的に稚拙な面を残すとは言え、皆、共通して、闘争本能、闘う血を持っています。球際の攻防、ルーズボールへの執念、、、そうしたファイターぶりが、何よりもベースに無ければ行けないと言う事を、カンテラの少年達は心得ているようです。と言うよりか、自然と本能がそうさせていると言った方が、適切でしょうか。
この中で、TSUBASAはなかなか目立つ事が出来ません。とは言え、去年も、1歳年下と何度かやりましたが、やられるシーンも多々あった中で、今回は、互角以上の戦いぶりを見せています。5回に3回は勝っているイメージです。
いずれにせよ、TSUBASAらしさは随所に発揮しています。スイッチが入った時の、TSUBASAのボールチェイスはなかなかの迫力です。
一方、攻撃の際、周囲の状況、すなわち、相手が背後から来ているなどの状況を察知出来ない中でのトラップ、ワンタッチの置き所が雑な為、寄せの速い相手にボールを奪われるシーンもありました。
と思えば、最後のゲームの際、3-1-2のトップ下に入ったTSUBASAは、右サイドバックから斜め前方でボールを受けると同時にターンをし、背中で左サイドバックの上がりを感じていたのか、すぐさまその走り込んでいる前方に絶妙なスルーパスを出したシーンは、“ネオTSUBASA”を見たと言えるでしょう。今までのTSUBASAであれば、“トラップしました。さて、何処にパスしようかな。あっ、そこに良いパスコースがある。ほらよっ!”的なリズムだったのですが、このシーンでは、“パスを受ける。と同時に180度ターンするのに適切なワンタッチコントロールから、すぐさま逆サイドの裏のスペースへ絶妙なスルーパス”と言った感じで、非常にスムーズなリズムの中で、一連のプレーを繰り出していました。
強い相手を前にしても、闘う気持ちを発揮出来るようになり、尚且つ、新たな新境地も披露したTSUBASA。まだまだ局面での判断など、課題はあるものの、少しずつ、成長を続けているようです。
終わった後の感想
「日本には、あんな年下連中、絶対にいない!!!」
“そう、やっぱり、エスパニョールのカンテラは、カンテラなのです。”
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