個人留学2011春 TSUBASA 【辿り着いたスタート】

小雨がぱらついたこの日のバルセロナ。いよいよ、TSUBASAの新たな挑戦の４週間が始まりました。今週は、エスパニョール週間。すなわち、月、水、木のエスパニョールのカンテラ（下部組織）と火、金、土のエスパニョールスクールで、どっぷりとフットボールに取り組みます。

この日参加したBenjamin Aのメンバーとは、既に去年、顔合わせ済み。オスカル、セルジ、ジョアン、アンヘル、アドゥリー、ママドゥ、ジョエル、ダニ、マキシ等が、「ツゥバシャ～、ツゥバシャ～！！！」と迎えてくれました。

昨年は、テクニック、スピード、フィジカル、そして、闘争本能。それら全ての面で圧倒され、更には、言葉の壁もあり、自分を出し切れなかったTSUBASA。レベルアップするはずが、長いスランプへの入り口となってしまった前回の悔しさを取り戻す為に、自信を失った場所に、落として来たものを見つけ出す為に、舞い戻って来たTSUBASA。

そうして、練習が始まりました。

久しぶりに見た２００１年生まれのBenjamin Aのメンバーですが、相変わらずのやんちゃ坊主の集団ながら、皆、身長が伸びているようです。以前から大きかったママドゥやジョアンを見て、「でかっ！」とTSUBASA。

 

さて、練習はと言うと、小雨降りし切る中、ロンド（鳥かご）、４vs４＋３フリーマンのボールポゼション、そして、４vs４の２５ｍレンジでのシュートゲーム等が行われました。

 

と、そこには、あのTSUBASAの姿がありました。大きい相手にも怖がらず、体ごとぶつかって行くTSUBASA。球際の攻防でも、Benjamin Aの暴れん坊達と互角に対峙しています。ボールを呼ぶ時の「ヘイ！」と言う声も、良く響いています。これは、当たり前のようで、萎縮してしまった１年前には、あまり見られなかった光景です。

相手の寄せが速い中、懸命に自分の体をボールと相手の間に入れ、体を投げ出してでも、ボールを奪われまい、味方に繋ごうとプレーするTSUBASA。

そう、あの１年半前の夏、ワールドカップ･スクール･トーナメントで躍動していた、あの時のTSUBASAの片鱗を、久々に見た気がしました。

エスパニョールの猛者達の中で、和製ハイエナも、懸命にプレーします。

１年前は、周囲の群がるハイエナの中に、ぴょこんと一匹遠慮がちなうさぎが紛れ込んだような光景が続いていたのですが、今日のこの日は、間違い無く、和製ハイエナでした。

猛者達の中で、全てのプレーが上手く行ったわけではありませんが、何よりも大事な、闘う気持ちを、今回、一発目の練習から発揮出来た事は、何よりも頼もしい限りです。

TSUBASAは今、ようやく勝負のスタート台に辿り着いたようです。

Comments

[投稿情報: TSUBASA PAPA]

YUKI PAPAコメントありがとうございます。昨春、スペインで子供達が出会わなければ、今はなかったと思います。

いつかYUKIのようにスペインでプレーが出来るよう、親としてサポートしていけたらと思っています。

日本とスペインでは、サッカーに対する考え・育成が全く違います。日本でプレーするには、残念ながらスペインスタイルでは、ほとんどボールに絡めなくなります。

自己中心的なドリブルの上手いと勘違いしている子供が長くボールを持つため、どんなにポジションが良くても、ほとんどリターンなど貰えない。

日本でプレーをするなら日本のスタイルでもプレーを切替え力を出し切れる能力も必要となります。

しかし、日本のプレースタイルだけでは、世界基準のプレーはできないことも理解しています。

この辺のバランスを上手く調整しながら、YUKI達のようにスペインでプレーできる日を目指したいと思います。

確かに早く世界に出た方が良いとは思います。しかし、幸いにもTSUBASAには、まだまだ日本でも学べる環境がありますので、日々大切に成長に繋げて行きたいと思います。

サッカーというスポーツはバランス良く成長させながら、個性ある子供に合った何かを伸ばしていかなければ、高いレベルになった時には、自分を出すことはできません。

技術だけに特化した反復練習は、サッカーの上達には何の効果もなく、その結果、日本では上手いと言われているドリブラーも、状況判断がなく大変残念です。確かに高い個の技術は必要だと思います。しかし、それに判断力・判断スピードが伴わなければ１番低い能力に引っ張られてしまうのが世界基準。

世界一協調性があり賢い日本人。サッカーでは、その１番の長所を活かせていません。それでは、フィジカルで劣る日本人が世界最高レベルで戦い勝つことは難しいでしょうね。

スペインで頑張っている子供達。そして、本当のサッカーを感じ、子供達を一生懸命サポートしている多くの保護者や指導者が日本のサッカーを良い方向に向けてくれると信じています。

いつか、本当の世界最高レベルでできる日本人プレーヤーがでることを皆さま共々楽しみにしております。

それが、このスペインで頑張っている子供達からなら最高ですね。

夢に向かって、頑張りましょう。

[投稿情報: 黒鬼]

かつてのTUBASAで、チャレンジできているようで・・・
非常に嬉しく思っています。

今出来ることを精一杯、出し切って、やりきっておいでね。