Hola !!! Buenos días a todos !!!
さぁ、今日はリーグ戦の2日目です。16人のサムライ少年達は、それぞれ、様々な状況に置かれています。しかし、その多くが、苦戦していると言えるでしょう。言葉も違う、環境も文化も違う、何よりも、フットボールが違う。そんな中、少年達は、戸惑い、もがき、思うようにいかない辛さを感じているかもしれません。もっとも、普段の生活では、皆、大分楽しくやっている感じなので、その点はご安心を!
さぁ、果たして、今日はどのような戦いぶりを見せ、どのような体験をしたのでしょうか!?
では、リーグ第2節の模様をお送りします。
【Benjaminカテゴリー】
まずは最年少、RYUSEIとKOSEIからです。リーグ戦3試合目となったこの日の初戦は、vs Plan Marcet。いつものように、1-2-3-1のワントップにRYUSEI、中盤の真ん中にKOSEIが入り、スタメン出場します。相変わらず、フットボールらしい、フットボールが見られませんが(笑)、皆、自分の個人技で突破しようと、懸命に走ります。ワントップに陣取るRYUSEIは、相手の2バックの堅い守りに、なかなか突破を図る事が出来ません。一方、味方の7番が右サイドから、2度に1回はスピードを活かした突破を成功させ、そこからチャンスが生まれますが、相手も懸命のディフェンスで、これに対抗します。一方、Plan Marcetも何度か決定的なチャンスを作るものの、World TeamのGKのファインプレーで、ゴールを許しません。KOSEIも中盤で攻守に奮闘しますが、周囲のスピード感の中で、なかなか思うようなプレーをさせてもらえません。もがくサムライ少年2人。試合は、緊迫した展開の中、0-0で引き分けとなりました。
続くこの日の第2試合、リーグ戦は一巡し、各チームと2度目の対戦を迎える事になります。この日の対戦相手は、ここまで、唯一勝利を挙げているTecnofútbol Barcelona。是が非でも勝ち点3を手にしたいところです。2人は、いつものように先発します。ここで、きらりと輝きを見せたのは、7番。相変わらずのスピードを活かし、右サイドを疾走します。そして、そこから45度の角度で放ったシュートが、見事に逆サイドネットに入り、World Teamが先制点を上げます。その後は一進一退の攻防、そんな中、右サイドのスローインのこぼれ球にいち早く反応したKOSEIが、バウンドするボールを左足でシュート!これが、見事にゴールインし、KOSEI、今大会初ゴールを決める事に成功します!!!右利きながら、自然に、タイミングが合った方の足でシュートを繰り出した点は、お見事です。
一方、RYUSEIもこの日、何度もシュートを放つも、この日はゴールの女神は微笑まず。しかし、試合は2-1で勝利しました!
【Alevinカテゴリー】
昨日の2試合でいずれも敗れてしまったRYUYAとRYUGEN擁するU.S.A。それよりも何よりも、2人が、まるで借りて来た猫のように大人しいプレーをしているのが気になります。2人共、ピッチでのスタンスが棒立ち。ピッチ(戦場)で戦っている雰囲気が、微塵も感じられません。2人には、昨日気になった点の一つ、「相手のキックフェイントに引っ掛かるな。顔を背けるな。背を向けるな。ボールは友達、顔に当たっても痛くない!」ときつく言って、ピッチに送り出しました。
そんな言葉に対し、RYUGEN「それ、ハワイでも良くやっちゃうんだよな。でも分かった。何とかやってみる。」
ベンチスタートとなった2人。この日の対Valencia戦は、シーソーゲーム。先制するも、追い付かれ、再びリードすると言う展開。2-1でリードする中、ピッチにRYUGENが送り出されます。1-3-1-2の2トップの左で出場するRYUGEN。昨日よりも、懸命にボールを追いかける姿が見られます。まだまだ、球際の攻防での激しさに欠けるものの、昨日よりも、頑張っている姿が見られます。一方、左サイドバックで登場したRYUYA。緊迫した場面での登場なだけに、ディフェンス面での失敗はすぐに致命傷になります。RYUYAも、依然として球際の力強さが無いものの、昨日よりも、プレーに多く参加しています。堅実なプレーで、パスを繋ぎ、チームプレーに徹します。
そんな、少しだけ、好転の兆しを見せた2人に対し、神様がちょっとしたご褒美をくれます。
相手自陣奥深く、左サイドでスローインを受けたU.S.A。ゴールライン際でバウンドしてくるボールを受けようとしたRYUGENは、タイミングが合わず、ボールを後ろに流してしまいます、が、これが上手く、マークしていたDFへのフェイントとなり、体が入れ替わって、角度の無いところから、RYUGENがシュートチャンスを得ます。これを思い切って右足でシュート!これが、見事にゴール上に突き刺さり、RYUGEN、嬉しい!嬉しい!今大会初ゴールをゲットです!!!
これで点差を広げたU.S.Aが、結局、4-2で勝利!大会初勝利を手にする事に成功しました!!!
もう一方のAlevinカテゴリー、RYO、KOSHIRO、TAKUKI、ITSUKI擁するPlan Marcet 2000も、U.S.Aと同じくValenciaと対戦。この試合、実力ではPlan Marcet 2000が数段上。中盤の真ん中に位置するKOSHIROを中心に、Plan Marcet 2が完全にボールを支配します。そこから、ワントップのアンヘル、左のTAKUKI、右のRYOへ展開され、多彩な攻撃を繰り出します。そんな中、先制したのはPlan Marcet 2000。右サイドを突破したRYOがセンターリング、と思いきや、キックがアウトに掛かり、GKの逆を突く形でゴールイン。本人も苦笑いの先制ゴールが入ります。
続いてはTAKUKI。左サイドでボールを受けた彼は、中へ切れ込んで右足を一閃。このミドルシュートが見事に決まり、Plan Marcet 2が追加点を奪います。また、TAKUKIは試合終了間際に決定的なパスを受けるも、これをダイレクトで流し込もうとしたら、何と空振り!本人も周囲も驚く場面がありました。
また、KOSHIROはゴール前の混戦の中で、ボールを受けると、素早くターンし、相手ゴールにボールを流し込みます。その他、KOSHIROからの3アシストに、アンヘル等がゴールを次々と決め、Plan Marcet 2が6-0で完勝しました。この試合で先発したITSUKIは、2バックの左で出場。システム上、なかなかオーバーラップし辛いものの、堅実な守備と的確なプレーで、チームががっちりと締めていました。
【Infantilカテゴリー】
この日3試合を戦ったKAISEI、KAZUKI擁するWorld Team。2人共、不動の先発の座を掴んだものの、結果は、vs Madrid 0-4、vs Plan Marcet 1 0-5、そして、vs Tecno 99 0-5。いずれも、敗れる結果となってしまいました。如何せん、チームの攻撃力が欠如しているWorld Team。トップ下にKAZUKI、右サイドにKAISEIが陣取るも、2人共、なかなか決定機を掴むことが出来ません。チームの心臓役を任されているKAZUKIは、好プレーを見せてはいるものの、ゴールを奪う為には、パスを出した後の次の絡み、もうワンプレー絡んでフィニッシュまで持って行く必要がありそうです。一方のKAISEIは、ややバタバタした印象を与え、落ち着きません。得意のドリブルも、1人目まではかわせても、その後が続きません。数少ない好機も、シュートが枠を捉えず、ゴールを奪う事が出来ません。それでも、2人共懸命に頑張っているのは間違いなく、一刻も早く、チームの勝利を手繰り寄せるような働きを見せてもらいたいところです。
続いては、DAICHI、SHIN擁するPlan Marcet 2です。こちらもこの日は3試合。昼前に行われたvs Mexico 2戦。途中出場した2人は、ワントップにSHIN、左サイドにDAICHIが入ります。共に、フィジカルでは劣る為、ワンプレー、ワンプレーの質、判断力、スペースの使い方、体の使い方、瞬間的なスピード。そうしたものを総動員して、屈強な相手の中で、対処していかなければなりません。少しずつ、チームの中で自分を発揮出来るようになって来た2人。DAICHIは僅かなスペースでもスピードを活かして潜り抜け、SHINはコートを幅広く使ってボールを受け、時には裏への抜け出しで勝負します。がしかし、相手DFの素早い寄せの前に、僅かなボールの置き所のミスで、シュートチャンスを逃すシーンも。一瞬にしてシュートが打てるところにボールをコントロールし、シュートを放つ。そのチャンスは、ちょっとしたミスで、すぐに消えてしまう世界。一つ一つのプレーの精度、求められる質の高さは、普段以上に研ぎ澄まさなければいけません。
この試合は、気迫に勝るMexico 2が、0-2でPlan Marcet 2を破りました。
続いて、午後の2試合、SHINが先発出場したMexico 1戦は、一点を争う緊迫したゲーム展開となるも、終盤にゴールをねじ込まれ、惜しくも、0-1で敗れました。
この日最後の試合は日本人対決。SHOKI、TAKAHIRO、KENGO擁するVenezuelaと対戦します。ほぼ互角の戦いを演じた両チーム。決定機の数も互角ながら、それをより多く結果に結びつけたPlan Marcet 2が2-1で勝利しました。
そのVenezuela。初戦のTecno 98戦を0-1で落とすと、続くVenezuela戦も1-2で敗れ、この日の2試合はいずれも黒星となってしまいました。
この試合では、2試合とも先発を務めたKENGO。右サイドで、チームプレーに徹する姿は、完全にチームにフィットしている感があります。派手なプレーこそ無いものの、確実に自分の出来る事を的確にこなし、チームに安定感をもたらします。また、守備の際には、危険察知能力を発揮し、体を張ってディフェンスし、チームのピンチを救っています。すっかり、ポルトガル人監督ジョアオ(仮名)の信頼を勝ち取っているようです。あとは、球際の攻防にやや弱さを見せるので、コンタクトプレーを恐れず、もっと強く戦ってもらいたいところです。
一方、途中出場のSHOKIは、2バックの一角を担います。今大会を通して、“もったいない感”を感じさせるSHOKI。DFとして、がっちりとした体を持っているにもかかわらず、それを活かした力強い、激しいディフェンスをなかなか繰り出す事が出来ません。五分五分のルーズボールに対しても、当たり負けしています。また、相手の素早い寄せに対し、プレーが乱れ、パスミスから相手ボールになってしまう場面も。また、プレーに積極的に絡んで行こうと言う姿勢がみられません。もっとプレーに参加し、戦い、全力で自分を出し切る術を身に付けなければ行けません。ミスしたっていい。ミスを恐れて無難なプレーばかりを心がけていては、それ以上の成長は望めません。果敢にプレーする事。チャレンジする事。今のSHOKIには、何よりも、そうした姿勢が必要です。殻を破るんだ!SHOKI!!!
そしてTAKAHIRO。相変わらず、スーパーサブとしてトップで起用されるTAKAHIRO。スルーパスに対しては、体格の良い、スピードのあるDFに体を入れられ、なかなかシュートに繋がる仕事をさせてもらえません。それでも、前線からの惜しむ事の無いチェイスは、いつもながら好感をもたらしてくれます。そして、少しずつ、チームの中で、どういう動きをすればパスを受ける事が出来、どういうプレーをすれば、チームに貢献出来るのか、分かりかけているようです。あとは、それを実践する技術。スペイン人達のディフェンスは、日本よりも数段厳しいので、いつものようにプレーする事が出来ません。彼らを相手に、如何にして、通用するプレーを体得するか。TAKAHIROの活躍は、そこに掛かって来るでしょう。
【Cadeteカテゴリー】
そして、いつものように、おおとりはSHUN。この日は、Tecnofútbol Barcelonaと対戦です。1-4-2-3-1の右サイドとして先発出場したSHUN。相変わらず、精力的な動きで、奮闘します。がしかし、まだまだチームメイトとのコンビプレーが見られず、一つ一つのプレーが単発で終わってしまい、連動性がありません。更には、攻撃面で効果的なプレーが繰り出せず、やや空回りしている様子。それでも、守備の際に、大きい相手にも物怖じせずにぶつかって行く姿、ファイターぶりは、周囲に好印象を与えます。あとは、攻撃面で、無難なパスばかりでは無く、時には果敢に仕掛け、シュートまで持って行くトライが欲しいところです。ここまでは、チームの歯車として、卒の無いプレーに終始している印象です。
一方、コーナーキックやフリーキックのキッカーを任されるなど、チーム内での信頼、存在感は少しずつ増しているようです。
後半は右サイドバックを担当したSHUN。試合は、0-1で敗れてしまいました。
Plan Marcet 2000のメンバーに恵まれ試合に勝利でき良かったですね。
又、先発出場できて良かったね。
でもITSUKIのプレーには納得いきません...GOALを狙いに行かなきゃ!
主人いわくITSUKIはスルーパスを見方に上手く出せたりするのが好きらしいと聞きました。(そんな話を聞いてがっかり)ITSUKIはこのままでは明暗の暗のままでキャンプが終わってしまうね。「ITSUKI can do it!」
その一歩を踏み出さなきゃ!インド帰国のカウントダウンが始まってるよ。
Do your best!
投稿情報: itsukity | 2011/07/26 14:04
挑戦、全てそのために、スペインへ渡ってサッカーをしているはず?
挑戦できていますか?
スペインでしか出来ない事、生活、サッカー、コミュニケーション全てにおいて後悔のない体験をしてほしいです。
挑戦だよ!挑戦!
投稿情報: SHUN 父 | 2011/07/26 14:35
殻に閉じこもっていたら何の危険もない。でもね、見える物は闇しかない。殻を破ったら明るい世界が待ってます。恐れずに自らの意思で殻を破って!もう残り少ないですよっ。このまま終わってしまって悔いは残らないですか?
投稿情報: Shoki mama | 2011/07/26 23:48
Hola!!こうせい父inバルセロナです^^
うちはこうせいを預けて、家族でバルセロナ旅行を楽しんでます。
とはいえ毎日、試合は観戦してます!
参加人数が多くて、植松さんははたから見ていてもすごくお忙しそうです。
そんなわけでちょっと速報をベンハミンカテだけでも。
りゅうせい君のお父さん、こんにちは!たくましいパートナーのおかげで
こうせいも引っ張ってもらってます。
りゅうせい君はたくましいですよ!コーチから別のポジションを指示されても
「いや、俺はトップで」と突っぱねる自信と強さがあり、こうせいも刺激を受けて
ると思います。
こうせいは田舎少年団のお山の大将なので、スペインサッカーのスピード、当たり
判断、すべてに戸惑ってまさしくチンチンにされてます^^>
やー、きた甲斐がありました。
ベンハミンのワールドチームは植松さんがご指摘のとおり「俺ひとりでやってやる!」
って子ばかりでチームになってません。右サイドの素晴らしいサイドアタッカーの
子を筆頭に(国籍不明)ワントップのりゅうせい君、左サイドのベネズエラ小僧、
真ん中のこうせい、ツーバックにガタイが大きいロシア人(親父さんがエキサイトして応援して、毎回しかりとばしてるのがすごい迫力^^)
と左ききのシュバインシュタイガー(のような子)あとベンチの子たち。
日本だとうちの団でも小3くらいの子は
「ボール持ったら一人でいけるとこまでいけ!」
って感じなんですが、ここではそんなサッカーまったく通じません。りゅうせい君もこうせいも単独突破を試みますが、それで点をまったく取れません。右の突貫アタッカーだけがサイドの利をいかして何点か単独で取れましたが。。。
センターハーフをまかされてるこうせいが、もう少し捌きをなんとかすればいいんでしょうが大人のサッカーをしろっていきなり言われても・・・って感じのようです。
試合詳細は詳しく植松さんがお書きになると思います。お待ちください。
速報だけ。3日目、初日大敗のエスパニョールに1-2で連敗。
プランマルセに2-1で勝利。エスパニョールがプランマルセに1-2で負けた
波乱があり、1敗のエスパを2敗の俺様軍団ワールドが追う展開で、4日目の今日。
第1戦、エスパニョール戦。1-6の3連敗。下の小学2年主体らしい相手チームに
まるで歯が立たない。写真見てわかるとおり相手はこうせい、りゅうせいの頭ひとつ
小さい子たち。ただ技術、判断、スピード、すぺて違います。
植松さんの査定で、相手は通常のスペインベンハミンリーグで主力が2部程度。
あとは3部の力の子たち。こうせいも曲りなりにも田舎のJリーグのアカデミー生
なんですが・・・これが日本とスペインの差だと、はっきりわからせてくれました。
こうせいはこの負けでガクッと自信を失ってる感じです。りゅうせい君と同じで
同学年相手に負けたことほとんどないですし、まして年下にやられた経験なんて
ないですから。これから立ち直って足を引っ張らずにがんばれるのか逆に楽しみです^^
第2戦は大乱戦の末4-6でバルセロナに勝利。りゅうせい君はハットトリック
だと思います。右サイドの突貫サイドアタッカーと息があってきました。
こうせいもアシストがあったし、俺様軍団にチームとして変化の気配は見られます。
あと残り4節。エスパニョールが7勝1敗。それを追ってワールド4勝3敗1分。
同率勝ち点でプランマルセが3勝2敗3分。バルセロナが7敗1分。
エスパニョールの年下チビたちになんとか一矢報いてほしいです。
他のおにいちゃんたちの試合も見て、全体の印象。当たりが弱すぎる、みんな!
ちょっとしたタックルですぐうずくまる。線が細い。こっちの審判は笛ふきません。
「早くたて、ハポネ、こら!」ってオーラです。
もっとみんな戦ってほしいです。
田舎チームの父コーチ、審判として、ここから改善しなくちゃって思います。
小3で(いやもっと下からか・・・)
このレベルの試合を日本でやれる環境ってどうしたら?って思うと
暗澹とします。都会ならともかく静岡の田舎ではたぶん地域トレセンを小1くらいから作ってトレセン同士でリーグ戦でもやっていけないとこのレベルの試合を体験できない。
たぶん小6になっても少年団では俺様プレイは変わらない。
結局、少年団どおしで試合をしてもレベル差のあまりにあるチームメイトを抱えて
試合を繰り返しても、スペインの子たちの判断、試合経験に追いつけない。
また土のグラウンドでやってるこうせいとスペインの子たちではタックルが違いすぎ。
田舎少年団のコーチとして、どうしたらいいのか?わかりません。。。。
投稿情報: こうせい父 | 2011/07/27 00:10
こうせい父様、こんにちは!この度のBenjaminカテゴリーレポートありがとうございます。りゅうせいはこうせい君に出会えて幸運だったと同時に、私もこのキャンプを通じて、こうせい父とこういった関係を持てたことを大変うれしく思います。それにしても、親子でバルセロナ旅行とは羨ましい(涎)
りゅうせいがそれ程トップにこだわっていたとは意外でした。今までは、左トップ→センターバック→トップ下と様々なポジションをしてきたので、どこでもできると思っていたのですが、昔コーチが言った「何年色々なポジションをやっても結局、自然と最初にはまったポジションが一番得意なんだよね」という言葉を思い出してしまいました。おそらくワントップといっても、右サイドのサイドアタッカーの存在により、デルピエロゾーンでのプレイに終始しているのでと推測されます。
エスパニョールが小学2年主体とは・・・、愕然、ガクガク!!!今のところ、3連敗。が、チームとして変化の気配は見られているとのことで、第4戦目は楽しみですね。
追伸:植松さん、参加人数が多い中での詳細なレポート、ありがとうございます。こうせい君のゴールを一緒に喜んでいる写真は素晴らしいですね。今後は、カメラワークにも注目していきたいと思います。
投稿情報: りゅうせい ちち | 2011/07/27 08:44
りゅうせい ちち様、こちらこそです!帰国したらこれを機会に交流しましょう。
さて
こうせい父、末端の少年団コーチとして本場スペインのサッカー環境を目の当たり
にして考え込んでしまい、眠れないのでちょっと考察をメモ代わりに書かせて
もらいます。
2つ上のこうしろう君、たくき君、りょう君、いつき君の戦う小5アレビンカテの
同じチームにエスパニョールのカンテラ所属選手のフォワードがいます。
また対戦相手でアレビンカテを全勝で独走するチームに女の子のようなFWがいて
彼はバルサカンテラにスカウトされてる1部リーグチームのエースだそうです。
この2人を見て思うのは、決してスーパーな選手には思えないということ。
確かにうまいが、ひらめきやアイデアを感じるわけでもなく、堅実にボールを
失わず、アタックするときはする、ボールをはたくときははたくという判断が正確。
そんなプレーヤーに思えます。
ブラジル人のクラッキのようなわくわくするようなプレイをするわけではない。
やはり5才から同じレベルの子たちとリーグ戦を戦ってきてる、「サッカーの経験」
の違いだと思います。
これは今年から小野元技術委員長が鳴り物いりで導入した全小大会ふくむ8人制
サッカーや地域のリーグ戦での経験とやはり違います。
「同じレベルの子同士で組んだチーム同士の真剣勝負の場」
が圧倒的に少ないんです。
こちらで1年間2部を戦ったこうしろう君のお父さんにお話を聞くと、
7人制のスペイン少年サッカーでチームは15人前後の選手を春にセレクションします。レベルに合わない子はそもそもチームに入れない。
平日2日か3日、クラブで練習して週末の真剣勝負のリーグ戦を年間30試合。
ここでベンチに入れる12人ほどにあぶれた3人ほどの子は週末に招集もされません。
試合に出れない子は活躍の場を求めて、また春に2部から3部に落としてチームを
探したり、活躍した子はスカウトされ上位リーグやチームに移籍していく。
こんなプロと変わらないシビアな環境が5才から続いているそうです。
静岡では・・・
少年団は学年横割りで誰でも入ってこれるし、トレセンは小4からあるが
月に1,2度練習して年に数回ほかのトレセンと試合する程度。
これを少なくとも地域トレセンがクラブ代わりとなって1部、2部、3部トレセンを
つくり、週末にリーグ戦を年間30試合行うくらいにしないとダメでしょう。
ましてエスパルスのアカデミーのようにセレクションして子どもを取っても
静岡県の縛りで大会には参加できない、こんな状況では差が開きます。
こちらでは例えばこうしろう君のチームメイトでコルネヤの町に住んでる子は
たった2人。みんな活躍の場を求めてバルセロナ中に散らばって戦っているそうです。
グリーンカードの導入、去年から強化された手を使ったプレイへの厳しい判定、
これらも逆行してるように思えます。
とくに去年から徹底して各地域の審判講習で指導されている手を使うプレイを
厳しく指導して笛を吹く、ってことですが自分としても違和感がすごくあったの
ですが絶対おかしいです。
日本の子達が末端で「ボール持ったら自分で行け!」とドリブルを強化されても
ディフェンスが手も使わない、タックルも浅い、そんなディフェンダー相手
でのドリブルしか身についていないのでこっちで通用しないんだと思います。
アルゼンチン人のような手でディフェンスを掻き分けるようなドリブルをしたら
静岡ではカードもらいそうなほど接触プレイにうるさくなってますから。
またタックルの浅さですが、ほぼすべてのサッカー場が人工芝か天然芝のスペインの
環境を求めるのは日本のどの地域でもまだ不可能ですから、
例えば試合で着るユニフォームのひざ、ひじ、腰などにパットを入れた特製の
ユニフォームで土のグラウンドでも躊躇せずにスライディングにいく腰からぶち当てる、そんなアイデアを考えたらどうか?と思いました。
練習の密度ですが、日本のほうが長時間でこちらは短いが凝縮してると聞いて
ましたが、このサマーキャンプを見るかぎり「そうかな?」って感じです。
まあ、朝から晩までサッカー漬けのこのキャンプですから練習密度の調整をして
いるのでしょうが、日本の練習が決してぬるま湯のわけではないな、と思います。
これは通常のクラブの練習を見てみないと判断できませんが。
あと、これは個人的にすごく興味があるところでリフティングに代表される
クローズドトレーニングをスペイン人はほとんどしてないというところについてです。
いま、福岡でバルサスクールを開校してる元バルサスクールコーチの村松氏が
以前東京で講演をされたとき
「スペインでセレクション前にリフティング技なんて披露してる子がいたら
要注意人物としてマークされ、まず合格しないでしょう。」と
リフティングを重要視する日本人をある意味バカにしていました。
僕は静岡学園の井田コーチの理念に賛同し、リフティングをとても重要視して
指導してきています。
こうせいも小2で4000回以上インステップで突き、頭、アウトサイドなど
ほぼどこでも自由に突けますし、
背中に止めたり、頭で止めたり、フリースタイルのような技術ならかなりの
テクニックをもっています。試合でもまた抜き、シャペウで相手をおちょくる、
そんなプレイをほめて大事にしてきました。
まさしく村松さんの指摘する「リフティングは上手いがサッカーが下手な日本人」
の典型のような子です。
でも、確かにそうかもしれませんがアレビンカテゴリーのエスパニョールの子や
バルサにスカウトされた子のような「サッカーは上手いがたいしてワクワクしない
スペイン人のサッカー」ってところも今のところ僕は感じてます。
静岡学園の井田元コーチがいつも言われているように、
「パスを覚えさせれば確かにサッカーは上手くなる。チームも強くなる。
だけどマラドーナやメッシのような選手は出てこない。もっと徹底的な
テクニックの習得がすべてだ!」
というような考えも、またありなのではと思います。
日本人のまじめさで会得したボールコントロールを真剣勝負の場、間合いで
戦わせる環境がないことが欠けてる要素で、福岡の村松さんのように
リフティングなどを否定することとは違うのでは?と「現時点では」思っています。
そんなわけで、父コーチもまたスペイン少年サッカーの世界に刺激を受け
毎日いろいろ考えさせられているところです。
さあ、昨日こころが折れたこうせいが立ち直るか、ふてくされるか、そんなところ
も父として見所です^^
りゅうせい君はトップとして点を取り自分の位置をものにしています。
昨日みたいに途中で心が折れたら、容赦なくベンチにさげりゃあいいのに、と
個人的には思っているところです^^>
投稿情報: こうせい父 | 2011/07/27 09:36