さぁ、いよいよ本日より、カタルーニャ州ジローナ県バニョラスの町、湖の畔にあるCampo de Banyolesにて、キャンプが本格始動します。
今回の参加者は総勢51名。その内、我らがサムライ少年達が9名、また、FCバルセロナから3人、エスパニョールからも7人が参加し、なかなかの面子が揃ったようです。
早くも日差しがガンガンに照り付ける9:45分、およそ1時間半のトレーニングがスタートです。グループは4つに分けられ、1999年生まれ以上の選手や、バルサやエスパニョールの選手達を中心としたグループ。
KOSHIROやSHUNNOSUKE、YUMA等、サムライ少年6年生組を中心としたグループ。
SHOGO/HとRIKUが入った2001~2002年生まれの小学校中・高学年のグループ。
そして、それ以下の年代、ちびっ子グループで、ここには、KEISUKE、KIRI、KOTARO、そしてSHOGO/Mが入りました。
ウォーミングアップを終えると、5種類のトレーニングをグループ毎に、20分前後のサイクルで交互にこなして行きます。
キックの精度をトレーニングするものや、3vs3のフットボールテニス、ボールポゼション、シュート、そして、2 vs 1での攻防戦等がそれぞれのエリアで行われました。
David Fernandez監督がオーガナイズするトレーニングは、メリハリがあり、飽きが来ず、1つ1つのメニューを集中して取り組める為、皆、暑さにも負けず、楽しそうに取り組んでいました。
午後4:30から始まった午後の部のトレーニングでは、キャンプに参加したメンバーを均等に振分け、“ユーロ2012 in Banyoles”と題し、チャンピオンを目指して戦う大会が行われました。
大会は、2000年生まれ以上の“お兄ちゃん大会”と、それ以下の“ジュニア大会”に分けて行われます。
“お兄ちゃん大会”にランクインしたのは、共に2000年生まれのSHUNNOSUKEとKOSHIRO。大会は5チームに分かれての総当たりリーグ戦を行います。参加チームは、スペイン、ドイツ、オランダ、ポルトガル、そしてイタリアの5チームです。SHUNNOSUKEはドイツ、KOSHIROはオランダチーム所属となりました。
まずはSHUNNOSUKE擁するドイツが、ポルトガルと対戦です。ポルトガルには、エスパニョールの1999年チームのエース、フォデや、2000年のエース、ミゲルが集い、かなりの強豪です。一方、SHUNNOSUKEのチームには、エスパニョールの1999年のセンターバックを務めるマルク・ベルニンスが最高峰を守ります。
今大会は、7人制のコートでの6vs6の対決。スペースが広く、組織的なプレスが掛からないキャンプと言う性質上、個々の個人技のぶつかり合いが主流となって行きます。
試合は互角の展開が繰り広げられます。そんな中で、目を見張ったのは、SHUNNOSUKEのプレーぶりです。昨日はややパッとしなかった彼ですが、この日はテキパキとしたボールさばきで、中盤真ん中の位置や右サイドを幅広く動き、即席チームの中でなかなか機能しています。まだまだ、“自分で行く”と言う欲には欠けている点が、今後の課題となって行くでしょう。それでも、David監督から、「いいぞ!SHUNNOSUKE!」と褒め称える声が上がっていました。
試合は接戦の末、2-1で見事、SHUNNOSUKE擁するドイツが勝利を収めました!
続いては、KOSHIRO擁するオランダの登場、対戦相手は先程SHUNNOSUKEのチームが戦ったポルトガルです。KOSHIROのチームには、1999年のバルサの黒人右サイドバック、ジョルディがいます。
試合は打ち合いの展開となります。両チーム共に、バルサやエスパニョールの選手がひしめいているだけに、個人の能力が際立つ試合となり、ポルトガルはフォデが次々とシュートを放てば、オランダは普段サイドバックをやっているジョルディが、今回は攻めさせろと言わんばかりにフォワードを務め、そして、恵まれた体を活かしたダイナミックなプレーで次々とゴールネットを揺らします。そんな中、KOSHIROは得意の中盤に位置し、的確にボールをさばき、味方をサポートして行きます。がここは、もっと図々しさを発揮して、他のスペイン人達と同様、獰猛にエゴを発揮していい場かもしれません。普段のリーグ戦とは異なり、ここでは、もっと個と個をぶつけ合う場なのですから。
試合はフォデがハットトリックを決めれば、ジョルディはチームの全得点を叩き出す活躍で、4-4の引分けとなりました。
続いて、再びSHUNNOSUKE擁するドイツが登場、対戦相手はスペインです。
すると、ここで遂に、待望のSHUNNOSUKEが爆発する姿を見る事が出来ます。
攻守のバランスに優れるドイツは、リズム良いパスワークから、SHUUNOSUKEが縦に何度も抜け出して、味方の絶妙なお膳立てにきっちりと応えると、決めては再びラインを突破して、キーパーとの一対一を制して、何とハットトリック!チームの5-4の勝利に大きく貢献しました。
寡黙ながら、ひたむきにボールを追い掛け、真剣にプレーするSHUNNOSUKE。あとは、もっと情熱を表に出す事が出来れば、もっとボールを呼び込め、もっと活躍出来るはずです。
これで2戦2勝。ドイツは、優勝候補筆頭に躍り出ました!
さて、視線を“ジュニア大会”へ向けてみましょう。
こちらには、7人のサムライ少年達が奮闘しています。
参加チームは4チーム。イングランド、フランス、クロアチア、そして、ユーロにもかかわらず、特別招待されたジャパンです!(笑)イングランドにはKIRI、フランスにはSHOGO/HとKOTARO、クロアチアにはYUMAとSHOGO/M、そして、ジャパンにはRIKUとKEISUKEが入りました。
こちらは、7vs7の大会です。
最初の対決はジャパンvsフランスのいきなり日本中が注目する好カード!RIKU & KEISUKE vs SHOGO/H & KOTAROの対決が実現しました。
試合は共にビッグチャンスを迎えるも、GKの好セーブなのでなかなかゴールが生まれない展開。サムライ少年達も、大会形式のイベントに緊張しているのか、あまり冴えたプレーを繰り出す事が出来ません。そんな中、“声にはスランプが無い”とばかりに、誰よりも大きな響く声でボールを呼び込んでいたのは、最年少2004年生まれのKOTARO。大人用のオレンジ色のビブスをワンピースの用に羽織りながら、懸命に手を上げ、大声を出してボールを呼び込んでいます。一方、同じくフランスのSHOGO/Hは、ボールを持ったら、ドリブルで自分で仕掛けようと試みるのですが、JAPANの粘り強いディフェンスを前に、なかなか突破を許してもらえません。一方、JAPANチームのRIKUとKEISUKEは、共に中盤の位置で、ゲームを作る役割をこなします。前線には強力2トップ、パコ&ルイス(仮名)がいる為に、オフェンス力は十分のジャパン。それでも、拮抗した展開となった試合は、パコの2ゴールによって、ジャパンが2-1で勝利を収めました。
続いての試合は、KIRI擁するイングランドvs YUMA & SHOGO/M擁するクロアチアの対決です。YUMAはドリブル大好き少年。“ジュニア大会”の中では最年長の部類に入る彼は、1人、2人、そして3人をかわして一気に自分でゴール前まで持ち込む技術を持ち合わせています。が、相手もそう簡単に何度も突破を許してはくれません。また、いつボールを出してもらえるか分からない味方は、YUMAに合わせての動きを計りかねている様子で、コンビネーションプレーがあまり見られません。ドリブラーYUMAの次なる課題は、得意のドリブルを効果的に使う場面と、シンプルに味方を使う場面を判断するバランス感覚を養う事かもしれません。
一方、最年少のSHOGO/Mは、体格の面でハンディはあるものの、ボールを持ったらスルスルと小気味よく抜け出すドリブルや、体格の上回る相手にも恐れずに体を当ててチャージする粘っこさで、なかなかどうして、存在感を見せています。また、独特の風貌ですっかり周囲の人気者になっている彼は、ボールを持つと、皆から「SHOGO!SHOGO!」とリクエストを受けています。
一方、右サイドバックに入ったKIRIは、堅実なプレーぶりで、役割をこなしています。そんなKIRIの貢献もあり、試合はイングランドが2-1で勝利を収めました。
8分ハーフで行われているジュニア大会。
次なる試合は、イングランド vs ジャパンです。共に1勝同士の対決となったこの試合、KIRIは先程と同様、右サイドバックに、ジャパンでは、KEISUKEが2トップの一角に、RIKUは中盤でプレーします。
この試合は両チーム共に次々のゴール前でシュートチャンスを掴むものの、なかなかボールがゴールネットを揺らす事はありません。そんな白熱した攻防戦は、結局、2-1でジャパンが勝利を収める事に成功しました。が、まだまだチーム内での両サムライ少年の働きぶりはもの足りません。もっと積極的に、自信と落ち着きを持ってプレーしてもらいたいところです。
続いての試合は、クロアチア vs フランスです。共に先程の試合は敗れているだけに、何とか初勝利の味を体感したい両チームの激突です。
クロアチアは、YUMAが先程と同様、果敢に自分でトライし、仕掛けて行きます。が、一人かわしても二人目で、二人かわしても、三人目にボールを奪われ、なかなかフィニッシュまで持って行く事が出来ません。一方、ボールを奪ったら、早い展開で相手ゴールを襲うフランス。
そんな中、前線に出たスルーパスにスピード豊かに飛び出したのはSHOGO/H。そして、そこから見事にゴールを決め、サムライ少年大会第1号となる得点を突き刺す事に成功しました!
さらには、この男もやってくれました!
巧みなパスワークでゴール前まで侵入したジャパン。最後は、オフサイドすれすれでボールを受けたKOTAROが、パスのコースをちょこっと変える技ありのシュートを決め、フランスが追加点。結局、ジャパンが6-1で大勝し、見事2連勝で首位に躍り出る事に成功しました。喜ぶKOTARO!最年少男の一人が、キャンプ初日でいきなり大仕事をやってくれました!
さすがFCバルセロナ、エスパニョールの選手たちですね。
相当情報収集能力が高く、広い視野をもっているのですね。文章から察することができます。走れば足元に収まる絶妙なボールが出てくるのでしょうね。
そんなメンバーとゲームができるSHUNNOSUKEはとても幸せな時間を過ごしていると安心しました。
頑張れ!サムライ少年たち!
投稿情報: SYUNNOSUKE父 | 2012/07/18 08:20
ボール一つで友達になれるサッカーっていいですね。
オリンピックではスペインと激突するわけだから、これこそ前哨戦?
サムライスピリッツ、見せてやれ!
プールサイドから飛び込んでるのはうちの子かぁ?
ゲームでも思い切って飛び込め!
投稿情報: りくちち | 2012/07/19 00:42