Hola ¿Qué tal?
さぁ、大会も今日で早くも3分の1が終わろうとしています。
この日が終わると、総当たり2回戦の1周目が終わる事になり、リーグを通しての力関係、全体像がはっきりする事になります。
【Alevin(2001~02)大会】
午後4時、まだまだ灼熱の太陽が照りつける日差しが強い中、YUMA擁するWorld Teamは、Seleccion 02と対戦です。名前の通り、選抜チームとは言え、相手は皆2002年生まれ。2001年生まれのYUMAにとっては、負けられない試合です。
ところが、試合は一方的な展開となります。しっかりとした守りから、時間を掛けない鋭いカウンター気味の攻撃で、次々とサイドのスペースを突き、攻撃を仕掛けて来るSeleccion 02。また、World Teamがボールを持った時には、嫌がる程に全員がしつこくディフェンスを仕掛けて来て、なかなかWorld Teamは攻撃を組み立てる事が出来ません。明らかに、チーム力ではSeleccion 02の方が上のようです。次々と失点繰り返すWorld Team。昨日までの2試合では、1勝1分と好調な成績を残していたものの、この日は守備が崩壊、1-7で敗れる結果となりました。YUMAは1度、ドリブルで1人、2人とかわしてシュートを放つ見せ場を作ったものの、全体的には、殆ど目立つ働きをする事が出来ませんでした。
続いての2試合目。5時半からSeleccion Russiaと対戦します。文字通り、ロシアから集まって来た少年達で結成されたチーム。2001年生まれのメンバーを中心に、体格では完全にRussiaの方が勝っています。
さて、試合は、序盤はロシアの猛攻を受けるものの、GKのファインセーブもあり、何とか耐えていたWorld Team。しかし、彼らの圧力に耐え切れず、遂に失点を喫してしまいます。ロシアは、World Teamがボールを持つと、反則すれすれの激しいチャージでボールを奪いに来ます。特に狙われたのはYUMA。“チュポン”なだけに、相手に削られやすくなります。何度も、倒されるYUMA。徐々に、冷静さを失ったYUMAは、プレーと関係ないところで相手を蹴飛ばしています。
その後も次々と失点を繰り返すWorld Team。最後は、競り合いの中で後ろから飛び込んで来た相手の10番にのしかかるように倒され、YUMAはピッチにうずくまってしまいます。試合は結局、0-6で、ロシア選抜の勝利となります。
試合後、悔しさと痛みで泣き崩れるYUMA。確かに、相手のプレーはラフだった事は間違いありません。がしかし、これもまた世界。ボールを巡る攻防は、時には綺麗事を言っていられない、格闘技の世界でもあるのです。そうしたボールへの執着心は、日本人は世界でもワーストクラスと断言出来るでしょう。これが、ハングリーなスポーツのフットボールの世界で、日本が世界の上位にもぐりこめない遠因の一つだと思います。
日本は、ディフェンスのレベル、激しいチャージのレベル、粘り強さのレベル、ボールへの飽くなき執着心のレベルをもっと上げる必要があるでしょう。また、そうしたガツガツ系の選手を、勇敢で獰猛な選手を、もっと評価すべきでしょう。ディフェンスのレベル、相手の攻撃を破壊するレベルをもっと上げなければ、相関的に攻撃のレベルは上がりません。屈強なディフェンスを突破する攻撃力は、屈強なディフェンスを前に鍛錬されなければ、身に着きません。
ドリブルが得意だと言って日本からやって来る少年のドリブルが通用しないのは、対峙しているディフェンスのレベルが違うからです。
破壊のレベルを上げ、そしてその破壊を乗り越える攻撃力を身に着ける。そういう文化の中で、バルサやスペイン代表のフットボールは生まれたのです。華やかなテクニックだけがフォーカスされる両者の魅了するフットボールは、そうしたディフェンスの激しい環境の中で、磨かれ、洗練されて行ったのです。
【Infantil(2000年)大会】
続いては、SHUNNOSUKE & IKUMI擁するWorld Team 2000の登場です。ここまで3戦全敗のWorld Team。何とか一矢報いて、リーグ戦後半に繋げたいところです。
最初の相手はPlan Marcet 1。2人のサムライ少年は、共にベンチスタートです。一方、バルセロナに1年住んでいるHARUKAは、ハードワークの出来る不動のセンターバックとして、ここまで全試合フル出場しています。チームの為に献身的なきついハードワークが出来る選手かどうかが、出場時間に反映されているのかもしれません。
しかし、World Teamはなかなか攻撃の形を作れません。相手のディフェンス組織を上回るパスワーク、もしくは個人技での突破が無く、シュートチャンスまで漕ぎ着ける事が出来ません。それでも、World TeamもHARUKAを中心とした粘り強さで、簡単に相手にチャンスを与えません。途中から、SHUNNOSUKEが登場します。そんな中、引き締まった攻防を先に制したのはPlan Marcet 1でした。World Team陣内でSHUNNOSUKEがボールを拾い、攻めこもうとした矢先、同じくルーズボールに反応していたHARUKAと交錯。それを拾ったPlan Marcet 1の選手がきっちりとチャンスを決め、World Teamは先制ゴールを許してしまいます。お互い日本人なのですから、咄嗟のコミュニケーションで対処すれば、この“事故”は起きなかったはず。何とももったいないシーンです。すると、後半から、IKUMIが登場します。IKUMIは左サイドのディフェンダー、一方、SHUNNOSUKEはこの日は1-3-2-1の中盤の右、つまり、本人の定位置に入りました。
昨日の反省を踏まえ、心なしか、2人共に激しさを持ってプレーしようとしていますが、それでも、まだまだ“えぐさ”が圧倒的に足りません。染み付いた習慣を、1日そこらで変えるのは本当に難しい。
お互いにゴールに結びつくチャンスをなかなか得られない中、次のゴールが再びPlan Marcet 1に生まれます。3バックの守備の組織、カバーリングや誰がアタックに行くのかなど、いまいちはっきりしない中途半端な対応を相手に突かれてしまいました。試合は、このまま0-2でWorld Teamが敗れる結果となりました。
続いてこの日の2試合目、対戦相手はPlan Marcet 2です。日本人トリオは、揃って先発出場します。不動のセンターバックHARUKAを最後尾に置き、SHUNNOSUKEとIKUMIは中盤でコンビを組みます。2人共にあまりドリブルが得意では無いのか、パスでの崩しで攻め込もうとしますが、なかなか良いコンビネーションを繰り出せず、相手を攻めあぐねます。また、パスを出そうと言う意図が見え見えの為、相手にプレーを読まれやすいと言うのも、自分達のプレーの成功率を下げる結果となっています。もっと、見せ掛けでも良いので、ドリブルするぞと言うポーズだけでも取った方が良いでしょう。一方、守備では、2列目から飛び出してくる相手を捕まえ切れず、HARUKAが釣り出されて、空いたスペースに入り込まれて突かれ、失点を許してしまいます。スペースが無ければ、スペースを創出する動きを繰り出し、そして出来たスペースを突く。実にシンプルで、尚且つ有効な攻めで、World Teamの守備陣を崩して行きます。試合は結局、0-3でPlan Marce 2の勝利に終わりました。
これで、リーグ前半戦が終了し、World Teamは5戦5敗。非常に苦しい展開となりました。がしかし、まだリーグ戦は半分残っています。ここから、どこまで奮起出来るか。それとも、このまま終わってしまうのか。明日から、リーグ戦総当たり2回戦目が始まります。
【Benjamin(2003/04)大会】
さて、最後はチビッ子軍団。我らがKOTARO & KEISUKE擁するWorld Teamは、Plan Marcet 2003と対戦です。KEISUKEは、右サイドバックで先発です。試合は互角の好ゲームとなります。先制したのはWorld Team。自陣でこぼれ球に反応したKEISUKEが、中盤の選手へしっかりとパスを繋ぐと、そこから右サイドへ大きく展開。そのまま6番の選手が持ち込んで見事なゴールを決めます。KEISUKEは、先制点の起点になりました。
さて、KEISUKEは、1試合1試合毎に、効果的なプレーで、チームに貢献出来るようになっています。GKから右サイドでボールを受けた時、周囲も見ずに、相手左ウイングの足音にビビッて、GKにバックパスを返し、何度かピンチを招いていた反省を受け、この日はしっかりとルックアップし、縦へ展開出来るようになって行きました。また、相変わらず、相手のカウンター気味の攻撃に対するカバーリングは、なかなかのものです。また、この日はオーバーラップから惜しいロングシュートを放つなど、攻撃面でも徐々に、存在感を出し始めています。一方のKOTARO、なんと、大会会場にスパイクを持って来ていない事が発覚!その罰として、この試合、最後まで出場する事が出来ませんでした。
試合はシーソーゲームの末、2-3でPlan Marcet 2003が逆転勝利を収めました。
続いては、リーグ戦前半戦最後の試合、対戦相手はPlan Marcet 2004です。先程のチームの弟分。KOTAROにとっては皆同じ歳。KEISUKEにとっては皆年下。負ける訳には行きません。
この試合も、KEISUKEは1-3-2-1の右サイドバック。KOTAROはベンチスタートです。
試合は、フィジカルで勝るWorld Teamが、相手に圧力を掛けて行きます。がしかし、Plan Marcet 2004も悪くありません。どちらも決定機を掴めず、中盤での主導権争いが繰り広げられます。そんな中、先制点を上げたのはWorld Teamです。そして、後半から、遂にKOTAROが登場です!
ここ2試合、出番が無かっただけに、「エネルギーが余っていた。」と本人が言うように、1トップの位置で、走りまくります。チャンスの時、ボールを受けられる位置に素早くポジションを取り、手を上げ、大声で「へいっ!」とボールを呼びこむKOTARO。試合中、声をしっかりと出せるのは、今回のサムライ少年の中では髄一です!
そんな元気印に、フットボールの神様はちょっとしたご褒美を与えてくれました。
1点を巡る緊迫した展開の中、World Teamはカウンター気味にチャンスを掴み、中央からドリブルで駆け上がった11番のアレクサンダーから左サイドに開いたKOTAROへスルーパスが飛び出します。これをドリブルで持ち出し、相手2人がKOTAROに食いついたところで、折り返しのセンターリング。これを仲間の9番がしっかりと押し込んでゴール!KOTAROの見事なアシストによって、World Team、勝利を決定付けるゴールを決める事に成功しました。アタビー監督の祝福を受けるKOTARO!このプレーがきっかけで、彼に多くのチャンスが巡って来る事を願います。
試合は2-0でWorld Teamが勝利!これでWorld Teamはリーグ前半戦6試合を3勝1分2敗と言う成績で折り返す事になりました。まだまだ、優勝の可能性は十分にあります!
植松様、チームの皆様
詳細なレポートありがとうございます。YUMAくんのこと、何だか我が子のように思い入れてしまい、勝手に読みながら涙が出て来てしまいました。。。
KOTAROのスパイク、スペインでもやらかしてしまったのですね。本当に忘れ物の多いKOTARO。実はスパイクも、渡航前に試合会場で無くして来たのを、そのまま古い物で行け!と怒る父にお願いして、新しく買い与えてしまった物です。いつもお小言を言いながら、基本過保護な母ですので、あれこれ世話を焼いてしまっておりました。厳しい対応をしていただいた事に感謝です。
投稿情報: KOTARO母 | 2012/07/26 15:23
今回のYUMAの一番の目的はメンタルの強化!
世界中の沢山のプレーを目の当たりにして
めげずに強くなって帰ってきてほしいです。
ガンバレ!!
投稿情報: YUMA母 | 2012/07/27 03:15