さぁ、今日は野洲にとって、ヨーロッパ遠征、スペインの部のハイライト、対エスパニョール戦の日です。その前に、午前中はカンプノウ横の人工芝のグラウンドにて調整練習。そして、お昼にはサグラダ・ファミリア観光に繰り出しました。
そして、いよいよ19:00より、エスパニョールの総合練習場Ciudad Deportiva de Sant Adria de Besosにて、エスパニョールのJuvenil A(ユースAチーム)と親善試合を行います。
野洲の先発メンバーは、昨日と同じ。1-4-3-3のフォーメーションで臨みます。
GK:Yamada
DF:Abe、Mizuno、Iida、Oozono
MF:Matsuda、Takano、Mochizuki
FW:Takeda、Tamaki、Oomoto
一方、エスパニョールは1-4-4-2の布陣で、攻撃的なポジションの4人の内、2トップの9番と10番、右ウイングの7番は、いずれも黒人で、身体能力がやばそうな雰囲気です。
序盤から攻勢に出たのはエスパニョール。スピードとパワーで野洲を押し込み、たちまちゴール前でチャンスを何度か作ります。が、寸でのところで野洲のディフェンス陣が粘り、GKが懸命のセーブで防ぎ、また、相手のシュートミスにも助けられ、何とか失点を逃れます。
すると、徐々に落ち着きを取り戻して行った野洲は、持ち味のパスワークを発揮し始めます。すると、エスパニョールはじりじりと自陣に押し込まれ、果敢にボールを奪おうとするのですが、野洲にするり、するりとかわされ、ボールを奪う事が出来ません。前半のボールポゼション率は野洲の方が恐らく上回ったでしょう。あの、スペインを代表するプロクラブであるエスパニョールのJuvenilの選手達が、野洲の選手達のパスワークを前に、ボールを奪えない光景は、なかなか痛快です!
がしかし、そんな緻密なサッカーも、丁寧にボールを繋ごうとするが故に、致命傷になる事も。最終ラインでの繋ぎのミスに乗じてエスパニョールにボールを奪われ、ショートカウンターからあっさり黒人10番にボールを奪われ、失点を許してしまいます。
更には、右サイドの7番がスピードを活かして1人、2人、3人とかわし、スルスルと30mドリブル。野洲は止めきれず、2失点目を喫してしまいます。
一方、前半の終盤、野洲は巧みなダイレクトの繋ぎで中央、右サイドと展開し、最後は中央へ折り返されたボールを8番のTakanoが2列目から飛び込み、ゴールイン!!!
野洲、見事なゴールで1点を返します!!!
ここで前半を終了2-1でエスパニョールがリードでハーフタイムを迎えます。
前半の内容だけ見れば、序盤こそ押し込まれたものの、殆どの時間で野洲がボールを支配し、相手陣内に攻め込んでいたと言える。相手は、なかなかボールを奪えず、イライラし始め、多少粗いチャージを仕掛けてくる場面も見られた。ボールポゼションでは上回っていただけに、だからこそ、逆に結果は2-1と言う現実に、野洲のこれからの課題が攻守共に、反映されていると言えるだろう。
さて、試合は、昨日と同様、野洲は、前半と後半で別の顔になってしまいます。
エスパニョールが野洲の戦術に慣れて来たのもあり、鋭くプレスを掛けて、ボールを引っ掛けると、素早くワイドに展開し、カウンターから野洲ゴールに次々と襲い掛かります。
そんな中、コーナーキックから高さを活かしてエスパニョールが3点目を叩き出すと、今度は8番のTakanoが不用意なプレーでボールを奪われ、その責任を果たそうとチャージに行ったところ、PKを犯してしまい、これをエスパニョールが難なく決めて4-1と点差を引き離されてしまいます。悔しそうに点を仰ぐTakano。
更には、右からのコーナーキックからの展開で、ゴール前の混戦を押し込まれ、5-1。
そして、今度は中盤で素早いパスワークを綺麗に決められ、野洲のプレスを掻い潜り、最後は左サイドを抜け出した18番に決められて6-1。
野洲はその後、15番のSekiguchi、1番のGK Omoto等を投入するも、最後は中央を破られ、7失点。
7-1で完敗と言う結果となりました。
流石エスパニョールと言ってしまえばそれまでだが、前半の戦いぶりは、野洲らしさを十分に出し、相手を翻弄していた時間帯もあっただけに、それを如何に持続させていくか。また、エスパニョールの黒人軍団のような、身体能力に秀でたアタッカー陣を、粘り強い組織で如何に集中力を持って抑えるか。微かな自信と、重要な課題をもたらす試合となりました。
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