この日、GAKUはRYUYAと同様、Sant Joan Despi市のミニ大会に出場しました。4チームによるこの大会で、エスパニョールはSant Joan Despi市選抜とのセミファイナルを戦いました。同選抜は、98年生まれの1歳年上もかなり混ざっているようで、体格的には相手の方ががっしりしています。それに加え、試合会場はSant Joan Despi市にあるLevante las Planasと言うクラブのグラウンド。スタンドを埋め尽くす観客が醸し出す雰囲気は、完全にアウェーです。エスパニョールの選手が簡単なミスをすると、盛り上がり、そして、市選抜がチャンスを掴むと、怒涛の盛り上がりを見せます。
GAKUは1-4-2-3-1のトップ下で先発フル出場します。現在チームは、キャプテンのポールを始め、右サイドバックのダニ・レイナ、FWのジョセップ、サイドバックとボランチをこなすユーティリティープレーヤーのマルク・ギナレス等が故障で離脱中。加えて、この日はスピードスターのギジェが不在です。
試合は、スピードとパワー、球際の激しさで“年下には負けるものか。ましてや、ここはホームだ!”と言う市選抜が対抗、時折繰り出すカウンターでエスパニョールゴールを脅かします。一方、出鼻をくじかれ、なかなかリズムに乗れないエスパニョールは、徐々に自分達のリズムでボールを回せるようになり、市選抜を押し込んで行きます。そんな中、ウスマンが強烈なミドルシュートを叩きこみ、エスパニョールが先制点を上げる事に成功します。
これで落ち着いたエスパニョールは、ピッチを広く使い、素早くリズミカルにパスを繋いで、相手のプレスをかいくぐり、次々と市選抜ゴールを襲います。
GAKUも縦横無尽に動いて常にチームのプレーに顔を出し、シンプルながら、的確なさばきでリズムを生み出します。ちょっとでもボールコントロールが狂えば、すかさず相手にボールを奪われてしまうと言う中、相手のプレスを感じながら、的確な位置にボールを運び、さばいて行くGAKU。
一方、この日は、先シーズン課題だったハードワーク、球際の攻防で、フィジカルに勝る相手に、なかなか勝つことが出来ません。それでも、自分が奪われたボールを猛ダッシュで追い掛けるなど、Sangre(闘う血)を随所に見せ、成長の跡を伺わせていました。
そんな中、バイタルエリア中央でボールを拾ったGAKUは、スペースの空いた右サイドへドリブルで持ち込んでシュート!と、その直前に軸足が滑り、転び様に放ったシュートは、自分の軸足に当たって上手い事ループシュートのような形になり、ラッキーなゴールを叩き出します!
試合は、その後、一時期、市選抜に押し込まれる時間帯もあったものの、終わってみれば1-5.。貫録の勝利を見せ、明日の決勝、強豪Damm戦へと駒を進めました。
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