さぁ、いよいよFUMITOの冒険も、残り僅かとなって来ました。
今回の留学で練習参加のメインとして参加しているSant Andreuのレベルを「凄い!」と感嘆していたFUMITOとIKUMI。一方、エスパニョールスクールは、「レベルはそんなに高く無い。」と語っているものの、先週のリーグ戦では2人とも、あまり際立った働きが出来なかったのも事実。今日こそはの意気込みで臨みます。
今回は、二人でどちらかが多くの得点もしくはアシスト(0.5点扱い)を決めた方が勝ちと言う、勝負も楽しみの一つに加えました。
この日、2試合に出場したFUMITO。朝の9:00キックオフとなった25分ハーフの第一試合。FUMITOはベンチスタートなります。前半の途中から、ハーフタイムを挟んで後半の途中まで出場したFUMITO。日本では右サイドバックを務めるFUMITOですが、エスパニョールスクールでは、左サイドハーフや1トップのポジションに入ります。普段やり慣れないポジションを務めているからか、なかなか効果的な動き、働きをする事が出来ません。それでも、懸命に走り、頑張ってプレーしている様子は伺えます。
特に、1トップに入った時は、前線から懸命にセンターバックを追い込み、チームを助けています。
一方、ボールが入った時、簡単にさばくばかりで、自分で何とかしてやろうと言うエゴイスティックなプレーを見る事が出来ません。良く言えば、ミスの無いように、悪く言えば、無難にプレーしています。態々スペインに来たわけですから、どんどんチャレンジする気持ちで臨む事も必要です。
シュートチャンスも、強引に行けば何度か掴めたであろう場面で、味方に簡単に預けてしまい、2試合を通じて、殆どFUMITOのシュートシーンを見る事が出来ませんでした。
しかしながら、2試合目の後半には、前線でのパスワークに上手く関わり、ゴールをアシストするプレーを決め、尻上がりに良いパフォーマンスを披露してくれました。
一方のIKUMI。同じく第一試合が9時から始まり、右サイドハーフで先発出場します。IKUMIもFUMITO同様、一試合目はあまりパッとしません。IKUMIは自分で行こうとする姿勢は良いのですが、シンプルに叩く所と、自分で行くべき所の判断が的確では無く、効果的な攻撃をなかなか繰り出せません。また、何度か掴んだシュートチャンスも、ゴールネットを揺らすことが出来ません。
2人を見ていて、共通の課題として挙げられるのが、相手を背負った時のプレー。日本の時よりも、激しくボールを奪いに来る相手に対して、自分の体を駆使してボールを保持する体の使い方が甘く、何度もボールをかっさらわれるシーンを目にしました。ちょっとでもコントロールをミスしたり、体の使い方が緩いと、スクールレベルでも、ボールを奪われてしまいます。普段の日本の環境では、そのアクションでもボールを取られる事が少ないのか、とにかく、相手とボールの間に自分の体を入れ込んでボールをキープ、相手にボールを奪われないボールの置き方に、課題が見えました。
また、浮き球の処理もいまいち。空中のボールに対し、相手はファールすれすれで体をぶつけて競って来るのに対し、日本人少年達は、殆ど勝つことが出来ません。バウンドして来るボールに対しても、自分の体を上手く防波堤として使えればマイボールに出来るところを、簡単に相手の侵入を許してしまいます。
そんな中、IKUMIも徐々に自分の持ち味を発揮し始めます。すると、2試合目、ゴール中央でボールを受けると、リズミカルなボールタッチで相手ディフェンスをかわし、右サイドへ持ち込んで、逆サイドの左隅へシュート!これが見事に決まり、遂に、エスパニョールスクールリーグ初ゴールをマークします!!!
すると、その後も相手ディフェンダーの処理ミスで奪ったボールを味方に送り込むと、それがゴールとなり、アシストも記録します。
共に初戦は敗れたものの、2戦目はIKUMIとFUMITO共にに活躍を見せ、それぞれ勝利に貢献しました!
さて、2人の勝負は1ゴール1アシストのIKUMIが勝利!試合後、ご褒美が渡されました。
一方、敗れたFUMITOは罰ゲーム!が課される事となりました(笑)。
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