今回の挑戦の中で、エスパニョール(のカンテラ)から言われていた事があります。
「最近、エスパニョールのカンテラに練習参加したいと言う申し出が方々から寄せられてくる。しかし、レベルも違う、言葉も通じない子達を受け入れて来た結果、現場からクレームが出て来ているのも事実だ。現場のコーチにとっては、週末の公式戦、リーグ戦が何よりも大事だ。そして、抱えている所属メンバーの成長が何よりも大事だ。コーチ陣は、そうしたエスパニョールと言う看板を背負っての結果と所属メンバーの成長と言う2つの命題を抱えて、仕事をしている。彼らもまた、そうした命題が懸かっている以上、それをしっかりとこなせていなければ、直ぐにクビになってしまう厳しい世界に晒されている。
そうした事情を踏まえ、君達の方で、ここに連れて来る選手を出来る限り厳選して欲しい。そして、来た子達も、まずは1週間は見るが、もし2週目以降もと言う場合は、受け入れた監督がレベル的にも人間的にもO.K.と判断したら、引き続き受け入れる。が、そうで無い場合、1週間のみとさせてもらう。」
事前にそう伝えられていたTOMONARIとYUTA。
がしかし、彼らの最初の1週間のプレーぶり、取り組む姿勢が認められ、監督のパブロからO.K.が出ました!そうです!引き続き、エスパニョールカンテラでのトレーニングを続ける事が出来るようになったのです!!!
とは言え、帰国までに彼らがカンテラと一緒に出来るのはあと2回。カタルーニャ州の同じ歳の猛者達と一緒に出来るのも、あと2回のみです。
と言う訳で、この2日間、2人はエスパニョールのカンテラ2005年生まれチームと一緒にトレーニングに励みました。
そこでの様子を、MGFの辛口トークで有名なスタッフ、Julio(フリオ)に聞いてみました。
「TOMOの課題はボールへの反応ですね。周囲のカンテラのメンバーに比べ、そこのスピードが課題です。俊敏性や走るスピードが無い為、判断のスピードだったり、誰よりも一歩早く反応する事が生命線になって来ると思いますが、そこもまだまだの為、カンテラではとても苦労していたように映ります。
体は大きい方なので、もっと対人勝負、特に球際は強く行けるようになりたいですね。あと、浮き玉の処理の際、腰がいつも逃げていたのも、スペインではマイナス要因です。
一方、通用していた部分もあります。左足を駆使したパスセンスは持っていると思います。ただ、カンテラでは相手の寄せが早いので、判断やアクションを1つ、2つ早くしていかなければならないのですが、そこが遅い為に、潰されるシーンが多々ありました。
でも、TOMOは一生懸命に取り組む姿勢は○。悔しい事があっても、腐らずに、涙を流しながらでも、果敢にトライしていました。これからも、頑張って欲しいですね。
一方、YUTAですが、非常にいいものを持っていると思います。足元の技術やシュートセンスは、カンテラのメンバーにも負けていませんでした。練習へ取り組む姿勢もよかったと思います。言葉のハンディがある中、他の選手をよく見て、いち早く練習内容を把握して、取り組んでいました。二日間で俺から見た課題は、もっと声を出してボール要求したほうがいい。これは彼本人も課題と言ってました。それと、ゲームの時に、もらうまでの動きはいいのですが、もらってすぐパス出してしまう癖があり、それを指摘したら、二日目はガンガン自分で行ってましたので、課題はちょっと克服かもですね。」
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