辛口Julioのコメント
「5日目の午前練習。SHOKIは最初のサッカーテニスをやり満足そうでした。
今日の午前練習は4箇所に分かれて、ボウリング、サッカーテニス、的当て、バー当てなどのいろんな遊び形式でのトレーニングが行われました。
RIKU、TAKUMI、SHUTOは同じチームで周りと楽しそうにやってました。ボウリングでは、SHUTOが一番活躍を見せてました。
KYOTAは色んなイベントで1回も首位を取れずに悔しがっていた。キックターゲットでは、いいコースに蹴っていましたが。
午後は最後の練習となりますが全力でやってもらいたい。」
そんな午後のトレーニングは、ゲーム形式でのトレーニング。
今回のエスパニョールキャンプで一線級のメンバーと対戦し、大いなる衝撃と挫折感を感じたKYOTA。しかし、回を重ねる毎に、徐々に順応し、周囲のレベルに慣れ、その中で、自分のやれる事を発揮し始めています。相手の攻撃時、危険なところを察知し、そこを潰せる動きと激しさを出せるようになって来ました。また、それまでは、ちょっとしたトラップのズレを突かれていましたが、今は、相手の鋭い寄せに対応するかのように、相手の動きを察知し、奪われない位置に瞬間的に置けるような繊細さを身に付けて来ています。しかし、やはり物足りないのがゴールへの執着心。彼には、ゴール前でアシストする事しか頭に無いのか、明らかに最後はパスを出すオーラが全開です!!!笑 これでは、相手にとって脅威ある選手にはなれませんし、やはりゴールが無い選手は幾ら足元が起用でも、魅力は激減してしまいます。屈強な相手だろうが、怯むことなく果敢に仕掛ける勇気と技術を、今後のKYOTAには期待したいと思います。
同じような事が言えるのが、TAKUMI。ドリブルの技術はなかなかのもの。それだけに、今回のエスパニョールキャンプで、ゲーム形式のトレーニングで1点も奪えなかったのが残念です。本人曰く、「持ち過ぎるとパス出せって言うから、最後は出した。」と言っていますが、バイタルエリアまで持ち込んでいて、自分で“行ける”と思ったら、行くべきでしょう!そういう局面での判断、積極性に課題が残りました。しかし、何度も言うように、ドリブルの技術はTAKUMIの武器。その特徴はこれからも更に伸ばし、その技術をそのままゴールまで昇華させる領域に登り詰めて欲しいと思います。また、ディフェンスの際は、やや無責任に傍観者になっているシーンが目立ちました。相手からボールを奪い取る力も、より魅力的な選手になる為に、身に付けて欲しいと思います。
さて、SHUTO。そもそも彼は、今回の一人旅、一人海外挑戦に非常に苦しんでいます。全ての事が目新しく、何もかもに目が回って、それに適応するのに苦労している様子です。それは、時に気の毒に思える程です。しかし、ここに来た以上、一人の男として、少しでも逞しくなって帰ってもらいたいと思います。それに、ネガティブな事ばかりではありません。確かに、食事が合わない、言葉が分からない、外国人の乗りが合わない、文化が違い過ぎる、自分のフットボールが通用しない等、好材料がなかなか見出せないのも事実。しかし、やはり大好きなフットボール。ボールを必死に追いかけている時のSHUTOは、なかなか頼もしく映る事もあるし、結構ガッツもあります。SHUTOのいい所は、小さい体ながらも、相手のボールを奪う時に、粘り強く、がっつりと当たって行けるところ。その時のSHUTOはガッツ溢れるプレーで、がむしゃらさが伝わって来ます。そして、普通の少年らしく、時折楽しい事に対しては、いい笑顔を見せてくれます。口では、いまだに「一週間のコースで良かった。」「もう来たくない。」などと時折口にしているようですが、何とか、少しでも良い思い出に変わるよう、後悔しないよう、プレー同様、粘り強く戦って欲しいと思います。
ANIMOoooooooooooo!!! SHUTOoooooooooooo!!!
そしてRIKU。彼のプレーはまるで“ジャイアン”。とにかくボールを持ったら、自分で行く。周りなど関係ない。その結果、強引なプレーが多いのですが、彼は体が強く、そしてシュート力もある為、ゴールと言う結果に繋げる事が出来ます。武器を持っている事は重要で、彼は、まだまだな部分も多い一方で、選手として重要な武器も持ち合わせているのが強みです。これからは、“ジャイアン”の良さを活かしつつ、より良い選手になって行く為のプラスアルファを身に付けて行く必要があるでしょう。
最後に、SHOKI。残念ながら、初日で怪我をしてしまった為、キャンプを通してのプレーに関しては、コメントする事が出来ませんが、何度も言っているように、彼は2年前に来た時とは見違えるような良い選手に成長しています。もちろん、まだまだこれからたくさん身に付けなければならない要素はありますが、選手として最も重要な、“心” “メンタル” を強く持ち続けていれば、闘う覚悟を持ち続け、そして、「上手くなりたい」と言う飽くなき気持ちを持ち続けて努力し続ければ、更に良い選手になって行くでしょう。一気に株を上げたSHOKI、彼の今後に注目して行きたいと思います!
最後は、お別れセレモニー。一人一人名前を呼ばれ、キャンプの総監督David Fernandezから「キャンプ修了証書」を受け取り、記念撮影をし、そして、およそ1週間の間寝食を共にした仲間達と、再び会う約束をして、それぞれ解散となりました。
恐らくバルセロナで行われる夏のキャンプの中では、最もレベルの高い当キャンプ。この出会いに感謝し、このキャンプで感じた事を胸に、皆にはこれから頑張って欲しいと思います!!!
Muchas gracias a todos ! Hasta la vista !!!
お疲れ様でした!
”ジャイアン”。。。笑) 日本ではディフェンスやGKを任されることが多く、
なかなかシュート出来るチャンスが巡って来なかったのですが、今回のキャンプでは
思う存分自分の力を発揮出来たようで嬉しく思います。まだまだ実力不足ですがね=
昨年はエスパニョールキャンプ終了と同時の帰国でしたが、今回は2度目の挑戦でトーナメントまでのロングラン。引き続き大好きなサッカーに打ち込んで成長した姿を見せて欲しいです☆
投稿情報: RIKU母 | 2013/07/23 14:40