あっという間の最終日。皆の声は共通して、「めちゃめちゃ早過ぎる!!!もっとやりたい!!!」でした。本当に1週間は早い!でも、来る前はとっても長い1週間のように感じるもの。“初めての海外。しかも、親無しでの一人旅”とてつもなく長い1週間に感じるのも無理はありません。
しかし、一度始まってしまえば、少年達の珠玉の時間は、電光石火の如く、瞬く間に時を刻んで行きます。
さぁ、この日も午前中のトレーニング、そして、午後の試合とこれまでと同じメニューが繰り広げられました。
KOTAROは実は、キャンプ前まで、利き足の左の足裏を痛めており、直前までリハビリに行っていた事が発覚。「思いっきりシュートを打つ時にまだ少し痛む。」と言っていたKOTAROですが、最終日に遂に、左サイドバックの位置から2ゴールを決め、見事に有終の美を飾る事に成功しました!自分よりも体格の大きな選手に囲まれ、フィジカルの差、そして万全でないコンディションにもかかわらず、弱音一つこぼさずに、懸命に奮闘する姿が印象的でした。左足を駆使したテクニックに更に磨きを掛け、そして、今回体感したフィジカル、特に、強さの必要性を、今後の取り組みに繋げて行って欲しいと思います。
YUTAはこのキャンプでmenos a más(徐々に良くなって)行った選手。この日はゲームでゴールこそなかったものの、中日頃から見え出した積極性はこの日も健在。ボールを呼び、チームの 中で存在感を発揮し、果敢に仕掛けている姿が見られました。僅か一週間で、みるみる内に必要なものを感じ、そこへ向けて努める事が出来た選手。言葉も含 め、その適応力には感心させられました。あとは、再三再四言っているように、自分のテリトリーにこだわらず、局面局面で必要だと思えば、臨機応変に活動す る部分。特に、ディフェンス面でのサポートや球際の強度にはまだまだ物足りなさを感じました。
最年少のYUTO は、日に日に、慣れて来て、チームの仲間とも絡めるようになって来るに従って、動きが良くなって行ったように思います。体をぶつけて相手からボールを奪う シーンや、時折スイッチが入ったようにトップスピードでプレーする姿は、最初の頃には全く見られなかった光景です。試合では、ゴールも決めるようになり、 褐色の肌が更に黒く変わって行くと共に、逞しさを増したような気がします。「1週間は早過ぎる!来年はエスパニョールキャンプやワールドカップに出た い!」と何度も連呼していた事が、彼がどれほど、楽しくキャンプを過ごせたかを物語っています。今後は、“誰にも負けない”と言う武器を1つ、2つ見つけ 出して、特徴のある、武器を持った選手に成長して行って欲しいと思います。
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