昨日までのリーガが終わり、今日から最後3日間は決勝リーグ・トーナメント戦が行われます。
この決勝リーグ・トーナメント戦では、これまで長きに渡って戦って来たリーグ戦のライバル達に加え、アトレチコ・マドリーやラージョ・バジェカノと言った名門ビッグクラブが招待チームとして参戦して来ます。また、それまで1つ上のカテゴリーで戦っていた各選抜チームも、同年代に下りて来ます。各年代は7チームによって、今日と明日の2日間に掛けて20分1本勝負のリーグ戦を6試合戦い、その順位を踏まえ、7月31日の最終日、順位決定戦が行われます。果たして、我らがサムライ少年達は、ファイナルに進む事が出来るのでしょうか!?
それでは、まずはAlevin2003年大会からスタートです!!!
Alevin2003年大会に出場するチームは以下の7チーム。
Águilas(2003年リーグ1位)
Balear(2003年リーグ2位)
Jaguares(2003年リーグ3位)
Toros Negros(2003年リーグ4位)
Selección 2003(2002年リーグ2位)
Polish(ポーランド)
Salgue(スペイン/ポンテベドラ)
我らがSHUTO擁するToros Negrosは、決勝リーグ初戦でBalearと対戦します。Balearと言えば、昨日のリーガ最終節で1-15と完膚なきまでにやられた相手。果たして、Toros Negrosは守備を立て直すことが出来るのでしょうか!?
この試合、1-3-1-2の左フォワードとして、SHUTOは先発出場します。走りにスランプは無いと言われるように、SHUTOはチームの為に、攻守に渡って走ります。しかし、その走りの質はもっと追求した方が良さそうです。折角走っているのに、味方が出せる位置に走り込んでいない。つまり、味方のシチュエーション、敵のポジショニング、そうした様々な要素を踏まえた上で、ここだ!と言う動きやポジショニングが出来ていない。ただ走っているだけでは、SHUTO「パスが全然来なくて、試合に殆ど参加出来なかった。」と言う感想になっても仕方ありません。この位置に動けば、ボールは来る。そういう状況判断が、テクニックと共に、今後のSHUTOに求められるポイントです。前半8分に退いたSHUTO。その後、試合は激しく打ち合いを呈したものの、自力に勝るBalearに3-5でToros Negrosは敗れてしまいました。
1勝が遠いToros Negros。この日の2試合目は、決勝リーグから新たに参戦して来たPolish。その名の通り、ポーランドから来た招待チームです。SHUTOはベンチスタートとなったこの一戦、最初にゴールを揺らしたのはToros Negrosでした。そしてすぐに追加点を決めて、2-0とリードを広げます。誰もが、今度こそ!の思いを強くします。しかし、半分の10分過ぎに相手がエンジンを上げると、すぐ様スコアボードはひっくり返されてしまいます。そんな嫌な流れを断ち切る事のできないToros Negros。選手達はイライラが募ります。この試合、SHUTOは終了間際に出場するのみに留まり、殆どボールを触る事が出来ない中、試合はそのまま2-3で終了、またしても、Toros Negrosは勝利を手にする事が出来ませんでした。
この日、最後の試合はJaguares戦。この試合でも、なかなか出場チャンスをもらえず、ベンチでイライラを露わにするSHUTO。試合の方は両者が激しく戦いますが、両チーム共になかなかゴールが入らない展開が続きます。10分過ぎにようやくSHUTOが投入されますが、ここでも2回ぐらいしかボールに触れずに、直ぐに交代させられてしまいます!大会もクライマックスに入り、何としてでも初勝利を手にしたいToros Negrosの監督は、試合の中で効果的な働きが出来ていないとSHUTOを判断しているようです。勝負の世界のこれも現実。少ない時間であっても、チームの為に自分が出来る事を最大限やり抜く。今のSHUTOには、そうした状況や流れに、上手く入り込めていない様子が伺えます。そんな中、終了間際に無情にも、Jaguaresがこの試合唯一のゴールを叩き込み、試合終了。0-1、またしてもToros Negrosは勝利を収める事が出来ませんでした。
続いては、Alevin2002年大会。
同大会に参戦する7チームは以下の通りです。
Suecia(2002年リーガ首位)
Spanish Wolfs(2002年リーガ3位)
Portugal(2002年リーガ4位)
Austria(2002年リーガ5位)
Selección 2002(2001年リーガ2位)
Rayo Vallecano(名門プロクラブ)
Salgue(スペイン/ポンテベドラ)
さて、我らがKAI & RIKUのサムライ少年コンビ擁するSpanish Wolfsは、初戦でAustriaと対戦です。同チームはリーガでは最下位の5位だったものの、昨日は首位のチームを破り、Spanish Wolfsとも互角の戦いを演じた上り調子のチーム。決して侮る訳には行きません。
この試合、RIKUが左ハーフで先発出場を果たします。システムはいつもの通り、1-2-3-1。RIKUは途中、真ん中の10分でKAIと交代しますが、KAIは右ハーフでプレーします。
RIKUはこれまで、3週間以上も前にバルセロナにやって来て、2つのサマーキャンプをこなし、そしてこのワールドカップも残り3日の段階まで来ています。目に見えない疲労が彼を襲っているのかもしれません。仲間に声を出してボールを呼び込む姿勢に変わりはありませんが、いつものエネルギッシュなプレーはどことなく影を潜めます。一方、KAIもこの試合では特に際立った働きは無かったものの、きっちりと自分の役割をこなそうと努めていました。試合は、勢いの差が出て、1-3でAustriaが勝利、Spanish Wolfsにとっては痛い痛い敗戦となりました。
続いては、対Portugal戦。この試合、サムライ少年コンビは揃ってベンチスタートとなります。そんな中、チームは着実にゴールを奪い、3-0とリードを奪います。そこで、KAIが左ハーフ、RIKUが1トップで登場します。そんな中、Portugalに反撃の狼煙のきっかけを作ってしまったのはKAIのサイド。監督も、「もっと守備の際には戻ってディフェンスをサポートしろ!」と叱咤します。サイドの仕事は、攻撃と守備の両面。それをダイナミックにかつ時にはアグレッシブに行わなければならない中、KAIは時折、相手の突破を容易に許してしまう事があります。もっとディフェンスの意識、相手のボールを奪う、突破させないと言う強い意識が必要です。
試合を諦めないPortugalの猛烈なプレッシング、アグレッシブなアタッキングに対し、Spanish Wolfsは防戦一方となり、遂には1点差に詰め寄られてしまいます。RIKUも相手を追い回すので精一杯。1度もシュートを放つ事が出来ません。それでも、体を張って相手を止めよう、チームの為に貢献しようと奮闘します。
いつ同点にされてもおかしくないような展開の中、試合終了。Spanish Wolfsが何とか3-2で逃げ切り、決勝リーグ初勝利を上げる事に成功しました!!!喜ぶSpanish Wolfsのメンバー達。それ程、苦しい試合だったと言う事でしょう。
この日最後の試合はリーガ優勝を飾ったSuecia。この試合、KAIとRIKUが先発に名を連ね、先制点を上げたのはSpanish Wolfs。更には、KAIがサイドからセンターリングともシュートとも取れるゴール前に入れたキックは、クロスバーを直撃する惜しいキックに!今大会でまだゴールの味を知らないKAI。そのチャンスだっただけに、非常に残念です!!!一方、先制点をお膳立てしたのはRIKU。ボールを持つと、細かいステップワークで相手を抜き去り、素晴らしいラストパスを送ると、これを味方がきっちりと押し込みました!そして、試合は1-0のまま、暫くスコアボードは動きません。
しかし、リーガでの2度の対戦(Sueciaの1勝1分)でSpanish Wolfsの料理の仕方を心得たのか、全く動じる様子も無く、虎視眈々とチャンスを伺うSuecia。この中心に君臨したのがバルセロナ在住のTaiga。すっかりSueciaの中心選手として機能している彼の繰り出すプレーによって、試合の終盤、Sueciaは逆転、Spanish Wolfsは1-2で逆転負けを喫する結果となってしまいました。
さて、最後はInfantil2001年大会です。
同大会に出場する7チームは以下の通り。
Selección 2001(2001年リーグ1位)
Toros Negros(2001年リーグ3位)
Águilas(2001年リーグ4位)
Jaguares(2001年リーグ4位)
Portugal(2001年リーグ最下位)
Atletico Madrid(言わずと知れた名門プロクラブ)
Salgue(スペイン/ポンテベドラ)
我らがREI率いるToros Negrosは、初戦でPortugalと対戦です。リーガ最下位に終わったPortugal。Toros Negrosも2度の対戦でいずれも勝利しているだけに、ここはきっちりと勝利したいところです。
この試合、一気にチームを勝利へと導いたのは今やToros Negrosのエースの一人、REI。先制点はゴール前中央でスピードに乗ったドリブルからフェイントで相手をかわし、放ったミドルシュート!そして、追加点となる2点目は、左サイドをえぐった味方からの中央へ折り返されたマイナスのセンターリングを走り込んで綺麗にゴールに流し込んだものでした。その後も勢いに乗って攻め続けるToros Negros。REIもハットトリックのチャンスがあったものの、いつもの持病を発症してしまいます。苦笑。その後も得点を重ねたチームは、5-0で見事に決勝リーグを白星でスタートさせることに成功しました!!!
続く2試合目はスペインの首都からやって来たアトレチコ・マドリー。とは言っても、カンテラ(下部組織)では無く、スクールの選抜チームです。そんな相手に、現在5連勝、ここ8試合で7勝を上げているノリノリのREI擁するToros Negrosがどのような戦いをするのかに注目が集まりました。
ところが、このアトレチコ・マドリースクール選抜、かなりやります!!!足元の技術、フィジカルの強さ、スピードなど、あらゆる要素でToros Negrosの上を行っています。ここまでの躍進が何だったのかと言うくらい、何もさせてもらえず。REIも、僅かに2度しかボールに触る事が出来ず、0-5で完敗を喫しました。
これはかなり衝撃的です。
さぁ、落ち込む暇もないまま、この日の3試合目、対Jaguares戦に臨みます。Jaguaresとはリーガで2度対戦し、いずれも勝利している相手。しかし、その前の試合の衝撃が大き過ぎて、上手く気持ちを切り替えられるかが心配です。
そして、その懸念が的中してしまいます。開始早々から前の試合のショックを引きずる形で入り込んでしまったToros Negros。あっけなく先制点を献上してしまいます。その後もいらないミスから追加点を決められ、これによって試合は決まってしまいます。更に2点を加えられたToros Negrosは、何と0-4の完敗。実力的には十分勝てる相手にもかかわらず、チームはメンタルをやられ、早くも窮地に追い込まれてしまいました。10分過ぎに投入されたREIも、チームを象徴するかの如く心折れたかプレーに切れが無く、殆ど何も出来ずに終わってしまいました。
明日の残りの3試合の結果次第で、7チーム中4位以内に食い込めれば、決勝トーナメントに進出する事が出来ます。その為には最低2勝はしなければなりません。果たして、チームは気持ちを上手く切り替え、再び勢いを取り戻す事が出来るのでしょうか!?こういう時にチームの空気を変えられるのが新のエース。REIにとってもチームにとっても真価が問われる時です!!!
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