さぁ、大会も残り僅か2日。今日は、決勝リーグ最終日。この日、明日の優勝を懸けての戦いに生き残れるか、否かが決します。
では早速、参ります。
まずはAlevin2003年大会。
昨日の3敗で決勝トーナメント進出が非常に厳しい状況となったSHUTO擁するToros Negros。この日の初戦はカップ戦の為に特別参加しているSalgueとの一戦です。SHUTOは1トップとして先発出場し、10分までプレーしました。ゴールが求められるポジションで、SHUTOはこれまでのゴールシーンが示すように、ここだと言う場面でゴール前に顔を出し、ゴールを決める事が出来る。しかし、なかなかその“ここだ!”と言うシーンが見いだせない時、自分でそれを創出するような仕事が出来ません。自分でドリブルで持ち込んでシュートするとか、フィニッシュに繋がる組み立て、パスワークに加わるとか。それと、1トップと言うポジションでは、当然、相手センターバック達がマークに付きます。それをはがすdesmarque(マークを外す動き)に工夫が見られません。相手センターバックにマークされているポジションにいては、ボールを呼び込む事は出来ません。仲間が上手い事お膳立てしてくれたチャンスには絡む事が出来るが、自らの技術、戦術でそうしたチャンスを創出する事が出来ない。今後に向けて、SHUTOの大きな課題になって来ると思います。試合は、拮抗した展開ながらも、貴重な1点を叩き出したSalgueが0-1で勝利を収めました。
これで、Toros Negrosの4位以上の可能性が無くなり、決勝トーナメント進出の望みは絶たれる事となりました。
続く2試合目、Selección 2003との戦い。同チームはリーガでは1歳年上の2002年のリーグ戦を戦い、しかも2位となった強豪チーム。苦戦は必至です。しかし、相手に多くの負傷者が出ていた事で、本調子でなかった相手を尻目に、Toros Negrosが猛攻を仕掛け、なんと!3-0で勝利!!!最後の最後で、遂にToros Negrosは初勝利を手にする事に成功しましたぁ!!!SHUTOは20本1本勝負のこの試合で最後の6分間に出場し、前線からボールを追いかけまわして守備に貢献、勝利を手繰り寄せました。
勝利の喜びがこれ程までに大きいものとは。それをToros Negrosのメンバー達は身を持って体感したと思います。
最後は3試合目、Águilas戦。リーグ戦1位だった強豪チームです。
しかし、嬉しい嬉しい初勝利を手にしたToros Negrosには、これまでのうっ憤を晴らすかのようなエネルギー、ハングリー精神が味方します。そして、その原動力となったのが、怪我から復帰したエースのAlex。先ほどの初勝利でも大きく貢献した彼は、この試合でも左サイドを切り裂く強烈なドリブルを披露します。そして、Toros Negrosが先制点!更には、10分過ぎに追加点を入れて試合を優勢に進めます。SHUTOは残り5分で投入されるも、思うようなプレーがなかなか出来ません。最後は猛攻からÁguilasに1点返されたものの、Toros Negrosは何とか逃げ切って、2対1で連勝を遂げました!が、自分のプレーが全然出来なかった悔しさからか、試合後、SHUTOは口数少なくロッカールームへ下がって行きました。
Toros Negrosは、明日の最終日、5~7位決定戦に回る事になります。
Alevin2003年大会決勝リーグ順位は以下の通り
1位: 勝ち点13 Selección 2003(2002年リーグ2位)
2位: 勝ち点11 Polish(ポーランド)
3位: 勝ち点10 Salgue(スペイン/ポンテベドラ)
4位: 勝ち点 8 Jaguares(2003年リーグ3位)
5位: 勝ち点 7 Balear(2003年リーグ2位)
6位: 勝ち点 6 Toros Negros(2003年リーグ4位)
7位: 勝ち点 4 Águilas(2003年リーグ1位)
<決勝リーグ総括>
リーグ戦では戦わなかった招待チーム等新参戦組が上位3位を独占。一方、リーガでは首位だったÁguilasがまさかの最下位。一方、我らがSHUTO擁するToros Negrosは、ここに来て大会初勝利を含めた2勝を上げ、最下位を脱したのは、健闘したとも言えるだろう。
続いてAlevin2002年大会。昨日勝てる試合を落とし、1勝2敗で苦しい決勝リーグの戦いの口火を切ったKAI & RIKU擁するSpanish Wolfs。今日の3試合で最低でも2勝する事が、明日の決勝トーナメント・セミファイナルに進む為の絶対条件です。この日の初戦はSelección 2002。リーガでは1歳年上のInfantil2001年大会に出場していたにもかかわらず、REIのSpanish Wolfsより上の堂々の2位の成績を収めた同チーム。強敵である事には間違いありません。
試合はRIKUが1トップで先発出場、一方、KAIはベンチスタートとなります。KAIは20分1本勝負の10分の時点で左ハーフとして登場します。一方、RIKUは10分に交代で退きます。
試合は自力に勝るSelección 2002が主導権を握る形で進み、一時は1-1の同点に追いつくも、最終的には1-3で敗れる結果となりました。その中で、我らがサムライ少年コンビは殆ど際立った仕事をする事は出来ませんでした。
これでSpanish Wolfsは明日のセミファイナル進出の為には、もう1つも負ける事が出来ない状況となりました。
続いてSalgue戦。この試合では、RIKUは左サイドハーフで先発出場します。一方、先ほどの試合と同様、半分の10分の段階で、KAIがRIKUに代わって出場します。
先制されるSpanish Wolfs。しかし、Spanish Wolfsも反撃、分厚い攻撃を繰り出す中で、RIKUが放った強烈なシュートをGKがかろうじて弾いたところを仲間が詰めてゴール。Spanish Wolfsが同点に追いつきます。しかし、その後、Salgueが2点を追加し、勝負あり。1-3でSpanish Wolfsは敗れる結果となりました。
この結果、明日の決勝トーナメントセミファイナル進出の夢は、この時点叶わぬものとなりました。
この日の最後はRayo Vallecano戦。マドリード近郊の名門プロクラブのチーム。もっとも、今回はスクール選抜として来ていますが、Atletico Madrid同様、かなりの強豪チームである事は間違いないでしょう。
この試合、KAIが右のミッドフィルダーで先発出場します。そして、10分にKAIに代わってRIKUが1トップで登場します。小柄なKAIに対し、Rayo(ラージョ)の激しいプレスがガンガン襲い掛かります。これに耐え切れず、ボールを失うKAI。しかし、Spanish Wolfsは懸命な守りで、0-0で半分の10分を折り返します。
しかし、自力に勝るRayoが1点、2点とゴールを奪う事に成功します。一方、Spanish Wolfsも必死に反撃に転じ、ルーズボールを激しく戦ったRIKUが広い、執念の反撃の1発を繰り出します!しかし、久々のRIKUゴールも、Spanish Wolfsの反撃はここまで、1-2で敗れ、決勝リーグは1勝5敗の6位の成績で、明日は5~7位決定戦に回る事となりました。
Alevin2002年大会決勝リーグ最終順位
1位: 勝ち点18 Selección 2002(2001年リーガ2位)
2位: 勝ち点11 Rayo Vallecano(名門プロクラブ)
3位: 勝ち点10 Suecia(2002年リーガ首位)
4位: 勝ち点 9 Portugal(2002年リーガ4位)
5位: 勝ち点 6 Salgue(スペイン/ポンテベドラ)
6位: 勝ち点 4 Austria(2002年リーガ5位)
7位: 勝ち点 3 Spanish Wolfs(2002年リーガ3位)
<決勝リーグ総評>
リーガでは3位に入ったSpanish Wolfs。新加入のRayoyaやSelección 2002を加えたとしても、逆にSelección 2003が抜けた為、十分に4位以内の決勝トーナメントセミファイナル進出は狙えたはず。が、結果的には実力的に拮抗していたAustriaやSalgueとの勝負に敗れ、まさかの最下位となってしまった。
最後はInfantil2001年大会。是が非でも2勝は最低でも勝ち取りたいREI率いるToros Negros。この日の初戦はSalgueとの試合となりました。
実力は未知数とはいえ、決勝トーナメント進出の為には是が非でも勝ちたい相手。しかしながら、この試合ではToros Negrosの攻守の歯車がちぐはぐ、0-2で敗れる結果となってしまいます。
もう後が無いToros Negros。続いては、リーガで首位だった強豪Selección 2001です。しかしながら、リーガでは2度対戦して1勝1敗。やってやれない事はありません。問題は、自分達次第。昨日からの3連敗と言う悪い流れを自ら断ち切れるかどうかがポイントです。
相手の攻撃力を考え、Toros Negrosは3バックにして、1-3-1-2のシステムで挑みます。REIは、2トップの右に入ります。しかし、試合の途中、1-1の状況で、チームはいつもの1-2-3-1に戻します。ここでは、REIは1トップの位置に入ります。
試合は先制点を奪われたToros Negrosですが、その後、REIが絡んだ2度のチャンスをチームがものにて逆転。その後、試合終了間際に追加点を上げたToros Negrosが見事に3-1で優勝候補のSelección 2001を破る事に成功しました。
さぁ、そして決勝リーグ最終節。対Águilas戦です。ここまで決勝リーグの成績は5戦2勝3敗。この最終節で勝利すれば、ぎりぎり4位となり、明日の決勝トーナメントに進出する事が出来ます。が、リーグ戦では唯一、2試合とも敗れた相性の悪い相手でもあります。
さぁ、決戦の行方は。。。
試合は激しい展開で始まります。そんな中、迎えたコーナーキックからのこぼれ球を決めたToros Negrosが先制点を上げる事に成功します!20分一発勝負の戦いだけに、先制点の持つ意味は非常に大きい!喜ぶToros Negrosの選手達!そして、Toros Negrosはすぐに追加点を上げる事に成功します!REIIが右サイドで相手2人をかわしてゴールラインギリギリでセンターリングを上げると、これをMAKYTAが押し込みます!やはりこのToros Negrosを牽引するのは、REIとMAKYTAのスピードコンビです!
これは行ける!誰もが思ったこの試合。しかし、15分に相手がコーナーキックを押し込んで一点を返すと、そこから猛攻を仕掛けてToros Negrosを苦しめます。白熱する攻防の中、両者共に奮闘します。このままToros Negrosが逃げ切るかと思ったロスタイム、Toros Negrosのディフェンスが綺麗に崩されて遂に失点!そして試合終了。まさかの2対2の同点。この結果、決勝リーグ5位となり、決勝トーナメント進出は絶たれてしまいました。泣き崩れるToros Negrosの選手達。REIもスピードを活かして戦ってはいたものの、疲れもあってか、本来の切れ切れのパフォーマンスではありませんでした。
Infantil2001年大会決勝リーグ最終順位
1位: 勝ち点15 Selección 2001(2001年リーグ1位)
2位: 勝ち点15 Atletico Madrid(言わずと知れた名門プロクラブ)
3位: 勝ち点 8 Salgue(スペイン/ポンテベドラ)
4位: 勝ち点 8 Águilas(2001年リーグ4位)
5位: 勝ち点 7 Jaguares(2001年リーグ4位)
6位: 勝ち点 7 Toros Negros(2001年リーグ3位)
7位: 勝ち点 0 Portugal(2001年リーグ最下位)
<決勝リーグ総括>
リーガで3位だったREI率いるToros Negros。そんな中、2位だったSelección 2002が抜けた為、新たに加わったAtletico MadridとSalgueを加えても、4位以内に入る事は十分に可能だった。しかも、結果的に決勝リーグで1位となったSelección 2001に勝っており、チームのポテンシャルは優勝争いをしてもおかしくないものを持ち合わせていた。が、結果的には、勝てる試合をいくつも落とし、それが結果として高く付いてしまった。
最後の最後の重要な戦いでの詰めの甘さ。最後の最後の重要な局面で、真価が問われる中で、発揮出来なかった勝負強さ。露呈してしまった勝負弱さ。REIや他のサムライ少年達には、このLa hora de la verdad(真実の時)にこそ、持てるものを発揮し、勝負をものにして行く強さを身に付けて行って欲しいと思います。
コメント