BADALONAでの最後のトレーニングを終えたその日の夜、2人は、SABADELL vs GIRONAのリーガ2部の試合を観戦に行きました。22チーム中、BADALONAは18位、GIRONAは22位の最下位と言う、下位同士の対決でしたが、逆に言えば、3部降格の残留争いを懸けた攻防が予想され、十分に期待の持てる試合でした。また、SABADELLにはFC東京から期限付き移籍中の田邉草民選手が在籍しており、同選手のプレーぶりも注目点でした。その田邉選手はこの日は最後の10分間の途中出場に留まり、多くは見る事が出来ませんでした。1度、トリッキーなプレーを見せた他、守備面で献身的に動き、チームを助けている姿が印象的でした。
さて、試合内容がこれまた凄かった。初めは、先シーズンは1部昇格のプレーオフ圏内に入ろうかと言うチームで、今シーズンは最下位に苦しむGIRONAがアウェイながら決定機を何度か作り、優位な展開。しかも、前半の35分にSABADELLの選手が2枚目のイエローカードを受け、退場。GIRONA完全優位かと思われました。ところが、前半終了間際にゴール前の混戦を押し込んでホームのSABADELLが先制。後半は1人多いGIRONAが猛攻を仕掛けるかと思いきや、SABADELLの方がむしろ動きが良く、コーナーキックから186cmの長身FW、メキシコ人センターフォワードのアニバルがヘディングシュートを決め、何とSABADELLが2-0とリードを広げます。それでも、GIRONAは1点を返せばまだ分からない展開でしたが、逆にSABADELLがPKをゲットし、アニバルがこの日2ゴール目となるシュートを決めると、更に1点を追加したSABADELLが1人少ないにもかかわらず、4-0で快勝を収めました。序盤は良かったGIRONAですが、1人多い展開の中、最後は集中力を切らす形で大量失点。最下位から抜け出す事が出来ませんでした。
この日まで、バルサvsアルメリアとエスパニョールvsビジャレアルのリーガ1部の試合を観戦していた2人ですが、2部リーグのまた一味違った雰囲気も堪能した様子。果たして、2人の中には、いつかこうした舞台でプレーするイメージが湧いたのでしょうか!?
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