青山SCの中学生チームの中で、新中2が大半を占める中、3人存在する新中3。大会規定で、2001年生まれのU14のINFANTIL大会に2000年8月以降生まれの選手2名の出場を“オーバーエージ枠”として認められているものの、3人は不可。当初は、その為、チームは一つ上のカテゴリー、1999年生まれ以降の選手の大会U16のCADETEに出場しようとしていましたが、2002年生まれの少年もいる中、2つ、3つ年上のチームばかりと対戦するのは厳しいものがあります。
そこで、チームの中で、2名の新中3の勇者が、上のカテゴリーの他のチームに混ぜてもらう形で、解決策を見出す事となりました。その名もRYUTOとSHUTA。彼ら2人のお陰で、他のメンバーは自分達と同年代の2001年生まれのINFANTIL(U14)大会に出場する事が出来るようになりました。
そんな勇者2人がお世話になる事になったのが、バルセロナ市の山の手にあるクラブ、Racing de Sarriá。さぁ、2人には、どんな珍道中が待っているのでしょうか!?
我らがRYUTO、SHUTA擁するRacing de Sarriáがグループリーグ初戦で対戦するのは、同じくカタルーニャ州に所属するUE Figueresです。カタルーニャのCADETEリーグは1〜4部まであり、Racing de Sarriáは3部所属。対するUE Figueresは2部所属の格上相手との対戦と言う事になります。
大会当日にぶっつけ本番合流となった為、まずは2人はベンチスタートです。
試合はカテゴリー通り、ややFigueresが試合を優位に進めるも、Racingも粘り強く対抗、0−0拮抗した展開が暫く続きます。
しかし、Racingはちょっとしたディフェンスの隙を突かれ、先制点を奪われてしまいます。
後半に入ると、思った以上に早く、お呼びが掛かります。SHUTAとRYUTOと、共に揃って後半頭から出場です。1−4−4−2のシステムの中、RYUTOは2トップの一角、SHUTAはダイアモンドの中盤の左サイドに入ります。何とか追いつきたいRacing。しかし、なかなか決定機を掴む事が出来ません。RYUTOは懸命に前線からボールを追い掛け、相手ディフェンスにプレッシャーを掛け続けます。時折足元にボールが入って来るも、相手DFの激しいプレスを受ける形で圧迫に耐え切れず、ボールをなかなか収める事が出来ません。一方のSHUTAも、僅か1歳年上とは思えないような巨漢だらけの中で、一人だけ小人のような存在。フィジカルで数段上の相手を前に、思う様にプレーをさせてもらえません。
結局2人は何も出来ないまま、試合もそのまま0−1で試合終了。2人のMICデビューは、ほろ苦いものとなりました。
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