遠征5日目、これまでと同様、この日もカンプノウ横のグラウンドでトレーニング。これまでの2日間と同様、この日も現地バルセロナで指導者として活動している後藤弘毅氏を招聘し、「ディフェンス」をテーマにしたトレーニングを行いました。得てして、守備に対する意識、激しさ、アグレッシブさ、技術、迫力、そうした部分のレベルが世界的に見ると低いと言われている部分。それだけに、とても重要で、必要不可欠なテーマです。
暑さと蓄積された疲れの影響が無いと言えば嘘になりますが、それでも、皆頑張って、奪う時の球際や、如何にして数的に不利な中で、相手を追い込んでボールを奪うポイントを作り出して行くのか、そうした集団での連動した守備等の練習に取り組みました。
昼食後、この日はサグラダ・ファミリア観光。バルセロナ屈指の名所を抑え、全員で記念撮影を撮りました。
午後は今遠征の第3戦目。強豪エスパニョールとの対戦です。残念ながら、同じ歳2003年との対戦とはならず、2004年チームとの対戦となりました。すなわち、浦和レッズにとっては1歳年下、意地でも負ける訳には行きません!
18:30にキックオフとなったこの試合、しかしながら、展開は意図したものと違う方向へ進んで行きます。1歳年下の集団とは言え、やはり相手はスペインでも屈指のカンテラ(下部組織)の実力を有するエスパニョール。まるで、歳下とやっているという感じではありません。スピード、キック力、状況判断の速さ、テクニック、どれをとっても、浦和レッズ以上のものを繰り出して、レッズゴールを襲います。一方、最初から激しい攻防を挑んで来た相手に対し、それに対抗する準備が心身共に整っていなかったレッズ。完全に、立ち上がりの入り方が良くありません。
15分を4本で行われる試合、最初の15分の1STレグの途中、たちまち0−4でリードされてしまいます。窮地に立たされたレッズは、ようやくここからエンジンが掛かり始めます。
キャプテンの8番ヒロトが反撃の狼煙を上げる1点を決めて1STレグを終えると、2NDレグは10番ユウの2ゴールとオウンゴールで3点を奪い返し、4−6と点差を縮めます。3RDレグを0−0で終えたラストの4THレグは、完全にレッズペース。最初の1STレグが一体なんだったのかというぐらい、皆粘り強く戦い、球際の攻防でも互角以上の迫力で挑み、長短のパスワークを駆使して、エスパニョールゴールを襲いかかります。そして、この日ハットトリックとなる3点目を10番のユウが、そして、5番のコウコが同点となるゴールを叩き込み、レッズはイケイケムード!
こうして、後半はエスパニョールの攻撃をゼロに抑え、猛反撃を繰り出したレッズが、6−6の引分けに持ち込みました。
1歳年下とは言え、エスパニョールの強者どもを相手に、0−4のビハインドから追いついたのは見事でした!一方、最初から、キックオフのホイッスルから2NDレグ以降のような頼もしい戦いぶりを見せれば、もっと良い結果が得られたはず。そうした詰めの甘さ、勝負弱さを露呈してしまった点は、反省材料として、今後に活かさなければいけません!
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