大会2日目の第4試合は、前回チャンピオンのエスパニョール対、フランスの強豪ボルドーの一戦。この試合を興味深く見る為には、このグループの現時点での状況を確認しておく必要が有ります。
ここまで1勝1分のエスパニョールは、勝てば勝ち点7で文句なしの決勝トーナメント進出です。がしかし、ボルドーと引き分けた場合、勝ち点で並ぶ為、得失点差の争いとなり、そこではボルドーが上回り、決勝進出の権利を手にする事になります。が、その後のコルネヤの結果次第では、コルネヤが決勝に進み、ボルドーがグループ2位、エスパニョールが3位に転落する可能性もあるのです。
エスパニョールとしては、勝つしかない。一方、ボルドーも引き分けでもエスパニョールには上回るものの、まだ決勝進出は安泰では無い。すなわち、両者共に勝ちたい一戦。そんな状況が、この試合を大会屈指の好ゲームに導きました。
しかし、試合は序盤の5分でエスパニョールが難なく2点を先制する展開となります。この日、エスパニョールは初戦、ボルドーは聖和学園と戦っている為、この試合が2試合目。そうした状況が影響したのか、スタートから気合モード十分で試合に入ったエスパニョールが見事に2点をリードした形となりました。
以後は互角の激しく、スピーディーで、巧みで正確なプレーの攻防となり、この日詰め掛けた多くの観客を魅了します。2−0で迎えた後半、勝てば決勝進出が確定し、負ければ3位になる可能性もあるボルドーが、生死を賭けるが如く、全身全霊を掛けてエスパニョールに挑んで来ます。そんな勢いの中、ボルドーがPKを得て、1点差に迫り、なおかつエスパニョールゴールを襲います。しかし、そんな相手の勢いに負けじ劣らじ、エスパニョールも応戦。そんな中、試合終了6分前に試合を決定づける3点目をゲットする事に成功します。が、その3分後にはボルドーが意地の一発を決め、3−2。ゴールインしたボールをボルドーの選手がすかさず取ろうとしたところ、エスパニョールの選手が邪魔をしたとして、ピッチは一触即発の緊迫したムードが漂います。会場のボルテージも最高潮、白熱した激しい攻防が残り3分で繰り広げられ、ボルドーは更なるチャンスを掴んだものの、ゴールは奪えず。
結果、 行き詰まる攻防戦は、3−2でエスパニョールの勝利。エスパニョールが2勝1分の勝ち点7で、決勝進出を決めました!!!
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