日曜日はMICの最終日。会場となったGIRONA FCのスタジアムEstadi Municipal De Montiliviでは、Cadeteカテゴリー(U16)、Infantil(U14)、Juvenil(U19)の順で決勝戦が行われ、今大会の全参加チームがスタジアムに集結し、試合観戦しました。
Cadete(U16)の決勝はEspanyol vs Gimnástic Tarragonaのカタルーニャ州のプロクラブ対決。下馬評ではEspanyolが有利だったものの、試合は1−2でTarragonaが勝利を収めました。
続いてのInfantil(U14)の決勝は、Espanyol vs FC Barcelonaのバルセロナダービー。Espanyolが2点を先制する展開も、徐々にエンジンが掛かったバルサが3点を奪って逆転勝ち!特に、9番の金髪FWパブロ・モレーノ選手のLuis Suárezばりの力強い突破は印象的でした。同選手は、Infantilカテゴリーの大会MVPにも輝きました!
最後はJuvenil(U19)。決勝は、Espanyol vs Málagaのこれまたスペイン勢対決。試合はMálagaが1−2で勝利を収めました!
今大会は、全てのカテゴリーで決勝戦はスペイン勢が独占しました。また、上述の通り、全てのカテゴリーでEspanyolは決勝に進出し、その実力を見せつけるも、決勝で全て敗れるという大舞台での不名誉も味わう結果となりました。
さて、我らが作陽高校は、その後、去年までのMICのメイン会場だったPalamósスタジアムへ移動、リーガエスパニョーラ2部リーグ、Llagostera vs Alcorcónの対決を観戦しました。この週末は1部リーグの試合が無く、2部も移動出来る範囲にメジャーなクラブの試合が無かった為、当初は、「何、ジャゴステッラって!?アルコルコン!?」と選手達はあまり興味を示していない様子でしたが、試合が始まってみると、そのレベルの高さ、盛り上がりに興奮。今回の遠征に帯同した三好コーチも、「正直、J1よりも面白いです!」と試合を楽しんでいた様子でした。試合は、下馬評を覆し、1部昇格を争うAlcorcónに対し、3部降格の危機にいるホームのLlagosteraが、どちらが上位にいるのか分からない程の戦いぶりを示し、4−0で快勝を収めました!
バルセロナに戻った翌日は、いよいよ帰国の日、午前中はようやく待望のバルセロナ観光とばかりに、カンプノウ見学、サグラダ・ファミリア見学、そして、最後はスペイン魚介料理に舌鼓を打ち、帰国となりました。
今回の作陽高校の成績を改めて整理すると、
SAKUYO(Aチーム)がグループリーグ3戦3敗 下位トーナメントが2戦2分 計5戦2分3敗
SAKUYO FUTURO(Bチーム)がGリーグ3戦1分2敗 下位Tが3戦2勝1分(PK負) 計6戦2勝2分2敗
OKAYAMA SAKUYO(Cチーム)がGリーグ3戦3敗 下位Tが2戦2敗 計5戦5敗
合計 16戦 2勝4分10敗 と言う結果でした。
特に、グループリーグの計9試合が1分8敗と完敗の成績。
体格の差以上に、本人達の闘う覚悟、プレーの厳しさを追求する姿勢に、まだまだ甘さがあったと言わざるを得ません。
今回の悔しい体験を胸に刻み、どれだけのメンバーが明日への糧に繋げることが出来るのか!?それが、この遠征に意義と価値に繋がって行くと思います。
ピッチに立ったら鬼にも悪魔にもなって闘え!
今後の皆んなの活躍を願っています!
最後に、ランダムに選手達を掴まえ応えてもらってインタビューの内容を掲載し、作陽高校 スペイン遠征2016の章を締めくくりたいと思います。
Esperamos a ver a vosotros más crecido !!!
SOTA YOSHINAKA
「1試合も勝てなかったのが悔しいです。同年代のスペイン人は体が全然違って、スピード、パワーとか違くて、何も出来ない事が結構あった。でも、前向いてボールを持った時は、何度か剥がせるシーンがあったので、そこは自信に繋がると思います。
今回、全然ダメだったので、これを日本に持ち帰って、もっと改善して、通用するように頑張って行きたい!」
SHO TONE
「大きくて速い相手に対して、最初はどうしようかと思ったんですけど、自分達の俊敏性とか、走力とか、持ち味を発揮して行けば、やれるという事も分かったので、そういう手応えはありました。自分も一瞬のスピードは通用したと思います。スペイン人は、一試合に懸ける思いとか、日本人とは全然違って、凄い情熱的だった。観客も熱かった!
今後は、自分がまだまだ通用しない部分が沢山ある事を痛感したので、大きいとかは、上のカテゴリーに行けば関係ないし、もっと自分の武器を増やして、もっと通用する選手を目指したい。」
YUSUKE UOZUMI
「体の大きな相手に対して、セットプレーやカウンターで多くの失点をしてしまって、もっと体を鍛えなあかんと思ったし、切り替えを速くして行かないと、通用しないなと感じました。こっちのチームはカウンターの速さが、日本では体感出来ないようなスピードでした。自信が持てた点は、ヘディングで何度か競り勝てた点ですね。
今後は、レギュラー獲って、全国出て、優勝したい!」
JUTA NAKANISHI
「外国人は足が長くて、ボールを持っていると獲られたりとかして、日本では味わえない感覚を経験出来ました。こっちの選手は球際も激しく来るし、足が伸びてくる。ヘディングで競り勝てたのは自信になりました。
今後は、2年生からしっかりと試合に出られるよう、頑張りたい!」
HAYATO KIMURA
「アウェイでの戦いの中で、ラインズマンがいなかったり、球際の戦いだったり、時差の適応だったり、色々初めての経験だったんですけど、それに徐々に徐々に適応出来て行ったかなと思います。海外のチームは、縦に速くて、上手くは無くても、迫力があって、一瞬でも気を抜くとやられるなという怖さがありました。常に集中して、声掛けあって準備して置く重要性を感じました。自分の中でやれたと思えるのは、球際だったり、声を常に掛ける事だったり、トップもやらしてもらったんですけど、前からプレスを掛けて相手をイラつかせたり、ミスを誘ったりと、そういう仕事は出来たかなと。
今後は、折角大きなお金を払った来たので、それを無駄にしたくないし、海外の選手は、ファーストタッチの置きどころとかが上手くて、だからこそ獲られ辛かったり、体のいれ方が上手かったり、トラップしてからの次のプレーが速かったりと、勉強になる部分が色々あったので、日本でそういう所を意識してやって行きたいです!」
SATSUKI OSAKA
「こっちに来て、生活や文化が全然違うので驚いた。サッカーの面では、取り組む気持ちがまだまだだという事を痛感した。日本人と比べて、球際とか、パススピードとか、それを止めるコントロールとか、何よりも、サッカーに対する姿勢が全然違くて、サッカーで飯を食べて行きたいと思っている選手の姿をまざまざと見せつけられた。自信が持てたのは、左足のキック。
今後は、今回感じた事を生かして、作陽で頑張って行きたい!」
RYUSEI NISHIYAMA
「海外はフィジカルやスピード感が違くて、それに通用する体幹だったりとかの必要性を感じた。日本の対戦相手と比べて、カウンターのスピードが速くて、1発や2発でシュートまで持って行くので、その違いが凄かった。自信になった点は、スピードを織り交ぜながらのスルーパスが結構通せたので、そこは良かった。
外国人にも負けないフィジカルを身に付けて行きたい!」
HIROKI YASUO
「やっぱ、マラガとか、自分達よりも遥かにレベルの高い相手と対戦して、自分達がまだまだだと言う事が良くわかったので、これを持ち帰って、日本でもっともっとレベルアップを目指して頑張って行きたいと思います。日本と違った点として、僕は結構ドリブラータイプなんですけど、こっちではそのドリブルが全然通用しなくて、スピード感とかが足りないから追いつかれたりとかして、そこが違いました。収穫としては、スペイン人は結構一発で突っ込んで来るので、パスを使えば簡単に剥がせると感じた事でした。
今後は、取り敢えず、毎日、毎日頑張ります!!!」
KAZUKI IIHARA
「海外の環境が日本と全然違って、その中でプレー出来た事は良かった。自分の通用するプレーもあったけど、全然通用せんへん試合も、まぁ、相手によって色々でしたけど、いい試合も出来たし、良かったと思います。日本と違うのは、球際が違うし、一つ一つのプレーに対する思いが全然違う。軽いプレーをしたら仲間同士で厳しく言い合っているし、そういう部分を日本に持ち帰って取り組んで行きたいです。自信が持てたのは、相手のラインのタイミングを常に狙っていて、上手く飛び出せば、相手は反転が遅いって分かったんで、いい形で抜け出せたのは良かったです。
スペインで良い経験が出来たので、これを日本に持ち帰って、また違った自分になって行って、認めてもらえるよう、頑張ります!」
KOKI SEJIMA
「身体能力に差があっても、ちっちゃい事を繰り返しやっていれば、自分達のサッカーが出来る事が分かりました。日本で経験出来ない事は、相手のディフェンスラインからの一発で失点したり、リスタートで裏に先に入ったのに、ポジション奪われたりとかの感覚が違う部分があった。自信が持てた点は、身長が高い相手にヘディングで競り勝てた点とかです。
日本に帰っても、常にレベルの高い所を意識して取り組んで行きたい!」
YUKI SHIMADA
「相手は背もデカくて、スピードも違くて、世界との差を見せつけられた。フィジカルも強いし、カウンターも速かった。自信を持てたのは、得意のドリブルや、作陽としてのワンタッチのパスワークが結構通用した。
スペインでの経験を生かして、作陽でも上を目指して行きたいと思います。」
YUKI TAKAHATA
「スペインは日本と違って、フィジカルや技術が日本と全然違うものを持っていて、蹴る、止めるがしっかりしていて、トラップも上手くて、日本では無いところから打って来たりとかして、色々感じました。自信を持てた点は、自分は攻撃よりも守備が得意なので、ガチャリとかはしっかり出来たと思います。
海外と日本の違いが良く分かったので、そういう部分を意識して、これから取り組んで行きたいと思います!」
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