昨日、見事に逆転勝利を収めた前橋育英。この日の相手は米国の強豪、ヴァージニア州から来たLOUDOUN SCです。前育は、右ウイングの11番俊足大谷を起点にしてチャンスを構築、ゲームを序盤から試合します。また、1トップで体を張るオーストラリア人と日本人のハーフ、10番の宮崎がその恵まれた体格を生かし、前線で存在感を発揮します。そんな中、前育はFKのこぼれ球を8番塩澤が押し込んで、先制点を上げる事に成功します。その後も何度も決定機を掴むも、シュートミスや相手の粘りに阻まれ、追加点を奪う事が出来ません。チャンスを逃し続けると、後でツケが回ってきます。後半28分、ディフェンスの裏に蹴り込まれた浮き球の処理を誤った隙を突かれ、同点ゴールを叩き込まれてしまいます。ここから流れが変わり、前育は相手の圧力を受け、防戦一方になります。それでも、再び盛り返した前育は、コーナーキックから17番がヘディングシュートを叩き込み、再びリードを奪う事に成功します。
しかし、LOUDOUNも縦に長いボールを蹴り込む形でこぼれ球を拾い、シンプルながら怖い攻撃を仕掛けてきます。すると、右サイドを割られ、同点ゴールを奪われてしまいます。
チャンスの数では明らかに前育。しかし、チャンスの数を競うスポーツでも、中盤の美しさを競い合うスポーツでもありません。ゴールを相手より多く奪い、自分のゴールを相手よりも少なく守り合うスポーツです。スコアは2−2。後半は、相手の勢いに対し、前半ほど明確な主導権を握れない前育。ゴールを奪うよりも、奪われる匂いの方が強いと思われた終盤、痛い逆転ゴールを遂に奪われてしまいます。
試合は2−3、決勝トーナメント進出に向け、悔しい敗戦となりました。
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