作陽高校サッカー部 スペイン遠征6日目。
今日も午前中はCiudad Deportiva Pamesa CeramicaにてJoanによるクリニック。
この日は、ゴール前の攻防で、ゴールが見えたらシュートのトレーニングからスタート。相手の厳しい寄せがある中、瞬時にシュートが打てるポジショニングを取り、コントロールからシュート、もしくは相手をかわしてからのシュート。守っている方は、そうさせない為に懸命にゴール前で体を張ってディフェンス。この練習によって、ゴールへ向かう姿勢を呼び覚まし、逆に、如何に決定力、シュート力が無いかも露呈する課題も見つかりました。
2つ目のメニューは、4バックと2ボランチのディフェンスの確認。相手の攻撃に対し、如何にして効果的に相手の攻撃に対処して行くべきか、じっくりと時間を取って確認作業を行いました。
さぁ、午後からは、今遠征の最大のハイライト、Villarreal CFとのトレーニングマッチです。
最初に口火を切ったのはSAKUYO A、対戦相手は同じ2000年生まれのVillarreal ユースCチームです。この日のSAKUYOは相手をリスペクトし、引いて先ずは守備に力点を置き、相手の力量を見定めるところからスタートします。今遠征の中でもハイライトであるこの試合に賭けるイレブンの意識は高く、非常に良い緊張感と集中力でゲームに入ったSAKUYO。ピッチを広く使って横に縦に揺さぶってくる相手に対し、皆んなで声を掛け合って、相手にタイトにディフェンスし、スペースを与えません。やや攻めあぐねる形のVillarrealに対し、SAKUYOはサイドに追い込んでの守備から、奪ったら素早い攻めで攻撃にも活路を伺います。今回のチーム、本当に球際でファイト出来るチーム。元々技術を持っている選手達が、フィジカルコンタクトでも互角以上の意識で臨めば、日本人もやれる!と言う姿を彼らは体現してくれています。
ボールを保持しているのはVillarreal。でも、ペースはSAKUYO。
そんな中、先制ゴールを決めたのはSAKUYO。相手ディフェンスの間のスルーパスに抜け出した58番KOTAROがGKをよく見て冷静に流し込みゴール!
更に同じ状況が続き、SAKUYOが集中して、組織的な守りとアグレッシブなボール奪取で徐々にVillarrealのストレスを助長させて行きます。早く同点ゴールが欲しいVillarreal。SAKUYOはその前のめりになったVillarrealの隙を突き、何度かチャンスを作って行きます。
そんな中、次にゴール手にしたのは、またもやSAKUYO。その前に決定的なシーンを外していた87番TAIGAが、ゴール中央のギャップを突いて抜け出し、豪快にシュートを叩き込みます!
前半終了間際の最高の時間帯での追加点です。
まさかの展開にざわつく会場。。。
後半に入っても展開は変わらず。SAKUYOはイニシアチブを多少相手に譲ってでも、しっかりとディフェンスから入り、隙を伺ってショートカウンター、もしくは巧みにボール散らして行きます。
そして、ホームで簡単に負けるわけには行かないVillarrealが益々攻撃に偏重して行く中、次のゴールが生まれたのも、なんとSAKUYO!
バイタルで横パスを手にした79番TAKUMIが左足で流し込み、3−0。
終盤にPKで1点奪われるも、大人のフットボールを見せたSAKUYOが、戦術、技術、組織、そして気持ちでも上回り、見事に3−1で勝利を収めました!!!
続いては、SAKUYO FUTURO。
前日、Levanteの1つ下に完敗を喫しているFUTUROは、この一戦の相手も1歳、選手によっては2つ下。これ以上、年下に舐められるわけにはいきません!
試合は開始からFUTUROの年下には負けられないという気迫を感じる入り方。一方、Villarrealは年下とは言え、体格がいい選手が何人かいて、球際や体のあたりが強い。FUTUROは縦に素早く攻撃を仕掛けてチャンスを演出する。前半10分、コーナーからのこぼれ球をSENAが左足で押し込みFUTUROが先制点!するとVillarealもホームの意地を見せて中盤でのプレッシングを増して圧力を掛けてくる。が、なかなか同点ゴールとはいかない。
後半は、両チームとも主力メンバーを何人か投入します。
FUTUROはこの遠征で怪我をしてて、本来ならAチームのYUYAが入り、中盤に落ち着きをもたらす。一方、Villarealは中盤の要の26番が負傷退場で戦い方をサイド攻撃に変更。
両チームとも攻守の激しい試合展開。GKキーパーMAMORUのナイスセーブも有り、同点ゴールを許さない堅い守備を見せるFUTURO。後半は、両チームとも何度かチャンスを掴むも、ゴールを割れずに試合終了。1−0。SAKUYO FUTUROが、
歳上の意地見せ、Villarreal相手に勝利を掴みました!!!
最後はSAKUYO LUCHA。
相手は、中2〜3年で構成されるジュニアユースチームの3軍です。
1〜2歳歳下。しかし、体格的には、ほぼ互角。中には、SAKUYOよりも小柄な選手がチラホラと散見される相手に対し、SAKUYOは歳上の意地を見せたいところ。
SAKUYO LUCHAの選手は、見ていると、AやFUTUROの選手に比べ、球際の厳しさが足りません。また、チーム間での声も少なく、試合に勝とうと言う意気込みが感じられません。しかし、各々が培って来た持ち味を持っており、相手陣内で狭いながらもテクニックや入れ替わりのコンビネーションでサイドを突破するシーンを何度か作って行きます。
そんな中、86番のボランチRYUNOSUKEが放ったミドルシュートは、惜しくもポストを叩きます。
また、ゴール前で小柄な50番のトップ下、JOTAが飛び込んで来るGKより先にボールに当てて放ったバックヘッドシュートは、ゴールライン疑惑の判定で、相手にギリギリの所で掻き出されてしまいます。
その後も、76番の右ハーフITSUKIが中央で抜け出してGKと一対一になるも、シュートはGKに当たってしまいます。
相手にチャンスを殆ど与える事なく、守備面で危なげない中、何とかゴールをもぎ取りたいSAKUYO。
後半も何度か決定機を掴むも、シュートは遥か枠の上。
結局、歳下相手とは言え、昨日のLevanteとは打って変わって優勢に試合を進めたVillarreal 戦だったものの、0−0のスコアレスドローとなりました。
作陽高校最終日までアップされる日をずっと待ち続けています。
よろしくお願いいたします。
投稿情報: 作陽保護者 | 2017/06/16 15:49