キャンプ第4日目
昨日のプールで大いにリフレッシュを図った一行。この日は、午前中は今までと同様、5グループに分かれて各コーチのもとトレーニング。ルール付きロンド(鳥かご)、全員がキーパーになる紅白戦、シュートを打ったら1秒でも速くキーパーに入るシュート練習など、珍しい練習メニューにも各自が興味を示しながら、しっかりと理解しようとする姿勢を見せる。説明が複雑で、理解が難しくても、チームメイトに聞いて教えてもらう場面がかなり増え、通訳サポートをしなくても練習に打ちこめる機会がかなり増えてきた。
午後も同様8チームに分かれてのリーグ戦を行う。
KOJIROは、低学年グループで日本人唯一だが、顔馴染みのチームメイトが助けてくれ、皆が積極的にKOJIROの名前を呼ぶようになった。さらには、全員が敵となり得点を競う練習では、何人もスペイン人をかわし、早々にゴールを決めることができた。初めはなかなか周りのレベルについていくのがやっとだったが、周りのチームメイトはKOJIROをライバルとして闘争心に火をつける存在となってきたようだ。
中学1年生グループは、みんな人見知りをしない性格のため、日本人1人のグループになっても純粋に質問したり、自分はここのポジションをやりたいなど主張ができている。そのため当初チノ(中国人の意で、スペインでは、アジア人をまとめてそう呼ぶ、やや差別的な表現)と呼ばれていたが、それぞれが名前で呼ばれるようになり、パスを受ける機会もかなり増えた。
KAZUKIは体格の大きな年長プレーヤーにも当たり負け、競り負けをすることが少ないため、試合では周りから守備を任され、チーム内でも信頼を得てきているように見える。なかなか後ろからの指示がだせないため、チームをコントロールすることができずにくすぶっているようだが、本人は段々と自分のサッカーが通用することにワクワクすると同時に、スペイン人のサッカーの上手さをしっかりと自分の目で見ることが楽しいようだ。自分がプレーしていない時、誰よりも他人を観察し、真面目に練習に取り組む姿が、それを語っていた。
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