第2クール第3日目。
昨日の午後から夜まで局地的な雨に見舞われたが、 本日は朝から良い天気となった。午前中の練習では高学年、 低学年ともにフットボールテニスでウォーミングアップ。その後、 低学年は限定されたエリアでミニゲーム、高学年は2チームに分かれ、クロスを合わせゴールを競い合い、 その後はDFを入れてクロスからのシュート、 最後はサイドを使った3vs3のミニゲームを行った。
コーチ陣から「ウムティティ(フランス代表・FCバルセロナ)」 とあだ名で呼ばれているアフリカ人参加者が相手になったチームは、ゴールを 奪うことに苦戦していた。
低学年はフリーマンを置いた2vs2のミニゲーム、 2vs2でのシュート練習。 午後は恒例の3vs3のミニゲームで、 最後はキャンプ参加者全員で2チームに分けてゲームをした。
また、 サッカー以外の時間は日本人参加者同士と固まる時間が多いため、 スペインでキャンプをしている意味を理解して欲しいという狙いで 「¿Cómo se dice esto en espanol?(スペイン語で何という)ゲーム」で、 一部のキャンプ参加者には今日からスペイン語の単語を覚える課題 を課した。
KAI
第一クールから参加のため、少し疲れている印象を受けたが、 午前中の練習では同じくこのキャンプ第一クールから参加している アフリカ人、中国人のチームメイトと息があった連携を披露。
課題を出されたスペイン語の単語を何度もリピートして身に着けて いた。細身の体格だが、足元の技術があるKAI。 言葉を覚え、もう少し身体の厚みを増やしたら、 スペインでも活躍出来そうだ。
KOSEI
午前中の練習が終わる指示を受けると「もう終わり!?」と一言。 サッカー面では日々、充実した練習をしている。 ミニゲームでも第一クール初日と比べるとレベルが上がっているこ とがわかる。
彼の得意なドリブルに、更に効果的なフェイントを混ぜたプレーを極めれば、ディフェンダーからしたら嫌な選手になるだろう。
宿舎では中国人の子と英語で会話していて、 少しずつ外国人へ自発的にコミュニケーションを取る様になってき た。これは一つの成長に見えた。好奇心旺盛な性格で、 興味のあることに対してはチャレンジしている。
YUSEI
彼のアジリティのある動きは魅力的な特徴。 対人での、自分の体をフルに活用した相手への対応は大きな課題だが、 そこを克服できれば、攻守共に活躍出来る選手になるだろう。
初日と比べてかなり笑顔が増えた。単独でも行動するようになり、 食事の時でも日本人以外ともコミュニケーションを取る姿勢を見せ た。スペインでの生活へ適応してきたように見える。
SHOGO
身体は小さいがテクニックがあり、運動量が豊富。 この持ち味はミニゲームで生かしたが、 もっと声を出して自己主張し、チームメイトとコミュニケーションを 取れば、もっと試合中、持ち味を生かせる。
練習以外ではスペイン人やブルガリア人の参加者と楽しく会話して いた。 第一クールからほとんど日本人しか話していなかっただけに、 一つ成長した。
KAYATO
本人が日にちを確認するのを忘れていて、 二日遅れの10歳の誕生日会を開いた。 本人はサプライズにとても喜んでいた。 午後の試合では誕生日会のテンションそのままに、 試合では疲れを知らないプレスと攻撃へ意欲的な参加で、走り回っていた。 大きい子たちとプレーした経験もあって、 この合宿で確実にゴールへの嗅覚が成長している。 スペースを見つけ、ゴールへ絡むプレーが沢山見れた。
DAN
午後のミニゲームではゴールを量産。 これはコーチ陣も驚いていており、 エスパニョールの指導者がダンと契約するぞっ!と半分冗談を織り交ぜるくらい評価を得ていた。
キャンプではコーチや参加者から色々と話しかけられ、 英語やスペイン語も覚えてきている。 半年もすれば英語とスペイン語をマスター出来るだろう。
TSUKASA
午前中の練習で大柄のアフリカ人参加者と互角に競り合っていた。 ミニゲームでは最年少のチームメイトのことを考えパスを供給。 多くのゴールを演出した。
すでにキャンプでは兄貴的な存在となっており、 規則正しい生活を送り、 同部屋の参加者のお手本になっている一方で、 じゅんいちダビッドソンや本田圭佑のモノマネをして周囲を笑わせ ている。
YAKUMO
高学年のクラスの中では身長は低いが、クロスを頭で合わせ、 そのシュートが枠にいく正確性があり、 午後のミニゲームでもヘディングでゴールを奪った。 午前中の練習後に「スペインの練習、楽しい」 とコメントしており満足していた。
シャイな性格で笑顔が少ないが、 徐々にキャンプ参加者達と笑って会話する回数が増えており、 キャンプに慣れて来た様子だ。
RYOGA
午前中の練習で、正確なクロスを上げていた。 また体の線が細いためフィジカルが強いアフリカ人との競り合いを 避けるため、オフザボールの動きを考えてプレー。
こちらもシャイな性格ではあるが、 午後のミニゲームでは笑顔を見せたり楽しんでプレー。 生活面でも徐々に楽しんできている。
HARU
日本人にいるテクニシャン的なプレースタイルで、ドリブル、 パス、シュートなどで質の高さを見せつけていた。
普段は少し内向的な性格に見え、身内の日本人同士とは楽しむが、 他の子たちとのコミュニケーションが少し欠けている。
与えられたスペイン語を覚える課題をきっかけに、 外国人とのコミュニケーションへ繋げて欲しい。
HIRONA
キャンプ前から足の状態が良くないため、昨日、 一昨日の午前中の練習は見学していたが、 今日は午前中の練習から参加。 午後のミニゲームではボール離れが早く、 負傷箇所を考えながらプレーしていた。
落ち着きのある性格でどんなことにも冷静に判断している。 小さい子たちとも仲良く過ごし、 このキャンプを彼なりに満喫している。
HIRONAも、もっと外国人とのコミュニケーションを楽しめるようになって欲しい。
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