第2クール最終日。
キャンプ最終日の前夜、 コーチ陣と一緒に夜遅くまで遊んでいたりして、 就寝時間がいつもより遅くなったメンバー達。それでも、 先週と同じく朝食時間から10分以内に日本人参加者は全員食堂へ集ま った。
また、その中でも、一部のメンバーは時間前からきっちりと食堂に集まり、 時間厳守をする日本人の美徳をしっかりとアピールしてくれた。
キャンプ最終日、午前は恒例の様々なキックゲーム大会。角度0から直接ゴールを狙うゲーム。 徐々に距離を長くし、バウンドさせずにゴールを狙うキック力ゲーム。クロスバー当てゲーム。 サッカーダーツ。跳ね返ったボールをミニゴールに入れるゲーム。これらでは、正確なシュートとパス力が求められ、ゲーム感覚の中で、皆楽しみながら、夢中で取り組む姿が見られた。5つの競技の中でポイントを競い合い、上位選手は表彰された。 その後、キャンプ参加者全員2チームに分かれて、ミニゲームを行った。
午後は2vs2のミニゲームを行ってキャンプを締めくくり、最後は 表彰式が行われた。
TSUKASA
人一倍責任感があり、年長である為、 気配りが誰より出来る若者。 今日のキックゲームや試合でも、周りを楽しくさせたり、 気分の悪い子を慰めたり、1スタッフかと思えるような活躍で、キャンプを盛り立て、支えてくれた。
スペイン語の勉強に関しては、覚えようとしていたものを、 携帯にメモをして繰り返して発音するなど、 とても意欲的であった。何事も真摯に取り組む姿勢は、異国の地の生活にも順応して行ける素地となっていた。
是非、これを機に、語学への興味を継続して行って欲しいし、高校卒業後の留学チャレンジも、視野に入れて欲しいものです。
YAKUMO
同年代の中では体は小柄なものの、シュートやキックの精度は高く、 指導者から高い評価を受け、表彰された。シャイな(仮面を被った!?)性格で、キャンプ序盤は、ほとんど周囲と話すことはなかったが、周りの仲間に引っ張られるようにして、最後は笑顔で周囲と話すようになって行った。 一方、スペイン語の取得はキャンプ参加者では実は一番意欲的で、 しっかりとメモをして、分からないところがあったら、 スタッフ陣に何度も質問してきた。
こうした努力を続けて行けば、 将来は良い選手になる可能性を秘めている。
RYOGA
線が細い為、時々当たり負けをするものの、 その弱点を常に考えてプレーして補っていた。 今日のミニゲームでは、年下のロシア人のパートナーをアシストする などけん引していた。
キャンプ序盤は他の参加者と話す回数は少なかったが、 徐々に笑って話せるようになり、 また周囲を笑わせることもあった。
サッカーでは考えてプレーする一面からわかるように、 賢さを持っている若者。今後もこの持ち味を生かして、 成長して行って欲しい。
HARU
短期間のキャンプの中で、思うように行かない面もあったが、 午前中の紅白戦では遂にファーストゴールを決め、 また年長の選手に体で激しく当たりに行く勇敢さを見せた。
サッカー面や生活面など全体的に、 同年代の日本人グループだけで会話をするシーンが多かった。折角遥々海を渡って異国の地に来たのだから、そこでしか出来ない体験をもっとしたいところ。次回は、 より積極的にアクションを起こして、もっと異国の地で有意義に過ごせる術を身に付けて欲しい。
HIRONA
キャンプ前半は、参加前から痛めていた足の影響で、 練習を見学する時間が多かったが、終盤から練習に参加して、 今日もキックゲームやミニゲームを楽しんでプレーしていた。
生活面では徐々に、日本人参加者以外と話せるようになってきて、 短期間で成長する努力を見せた。
全てのトレーニングに参加出来なかったものの、外から練習見学する事によって感じた事も多々あったことだろう。怪我をしっかりと治して、再びピッチで大暴れして欲しい。
第一クールからの参加でキャンプ最年長の1人として引っ張り、 キャンプ最終日も午後のミニゲームではパートナーへ的確な指示を 出していた。彼の武器である、 精度が高いキックとシュートはスペイン人に対しても通用していた 。 今週に開催した複数のトーナメントの総合点が一番高かったため、表彰式の時にエスパニョールのユニフォームを貰い、 周りの子たちからは羨ましがれ、本人はとても満足していた様子。
2週間の間、子供たちの面倒を見てくれたり、 年長らしく頼もしい存在だった。 ここで経験してきた事は、必ずや彼にとって、今後の財産となるだろう。
YUSEI
この2週間で誰よりも笑顔が増えた一人。 始めは日本人のグループでずっと固まっていたが、 今週へ入ってから、外国人の子たちと楽しくコミュニケーションをよく取っていた。
敏捷性のある動きに、 柔軟な判断のあるプレーは、指導者達からも評価を得ていた。 あとは、ルチャ(闘い)の部分でレベルを上げて行けば、 必ずスペインでも通用する選手になるだろう。
ここで身に着けたコミュニケーション能力を、 日本での生活に応用して頑張って行って欲しい。
KOSEI
午前のキックゲームでは、 多くのキャンプ参加者が苦戦する角度ゼロの直接ゴールを狙うゲーム において、2本連続ゴールを決め、 精度の高いシュートをアピールした。
キャンプ序盤は同年代の日本人参加者のリーダー的な存在で、 ほとんどが日本人としか話さなかったが、 終盤は日本人以外の参加者とも話をしたり、 スペインの生活について興味を持ち、スタッフ陣にスペインの事を色々と聞いてくるなど、色々思いを馳せている様子だった。
海外でプレーしたいのであれば、 今回の経験を踏まえ、普段の日本でも、目標に向かって行動して行って欲しい。
SHOGO
グループを引っ張るキャラクターではないものの、 午後のミニゲームでは持ち前の豊富な運動量で年少パートナーをけ ん引、苦戦したが、最後まであきらめずに戦っていた。
キャンプ序盤は、 大人しい性格で常に日本人グループと一緒に行動し、 また食事の時は度々、 携帯を見ていてコーチから指摘を受けていた。しかし、 終盤は徐々に日本人以外の参加者ともコミュニケーションを取る様に なるなど、オープンマインドの成長ぶりを見せていた。今回のキャンプが、彼の中で何か進化するきっかけになればと思う。
KAYATO
勤勉な一面を持ちながらも、 人懐っこく可愛らしい性格も兼ね備えているKAYATO。 プレーでは積極的にドリブルを仕掛けたり、 ダイレクトで力強いシュートを打つなど、失敗にも折れる事なくチャレンジし、成長する姿を見せていた。 語学に関しても、疑問があれば、すぐにスタッフ陣に聞いて、それを実践していた。
将来はスペインでフットボールしたい。そんなKAYATOには、折角興味を持ったスペイン語を、日本へ帰っても、何らかの形で続けて欲しい。活躍する為には、言葉の習得は不可欠。その日の為に、今から、積み重ねて行って欲しい。
DAN
誰よりも年下で、誰よりも小柄なDANは、 誰よりも負けず嫌いな少年だった。その風貌も相まって、キャンプでは、マスコット的な存在となり、指導者達、他の日本人や外国人の仲間達から可愛がられ、 本人はこのキャンプを誰よりも満喫をしていた。
まだまだ危なっかしい面もあるが(笑)、彼の負けん気の強さは、努力というもう一つの要素を身に付ければ、彼を望む領域まで導いてくれる可能性がある。より良い環境で育てば、素晴らしいサッカー選手になれる素地を持っている。スペイン人の指導者達も、彼が18歳になって、 ここへプレーしに来ることを楽しみに待っている、と語っていた。
色んな国から、大好きなサッカーという共通点で、バルセロナの街で若者達。
またいつか、何処かのピッチで会おう!
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