2019年 7月17日(水)
DAY 5 (12)
キャンプ3日目
今日のPuigcerdáは時折青空が覗くものの、やや曇り空。
それは、そろそろ連日のトレーニングでの疲れが出始めた選手達のコンディションを象徴するかのようでした。
そんな中、相変わらずの元気な姿を見せていたのが2011年組のプレ・ベンハミン。いつものように、11:00から行われた午前中のトレーニングでは、バイタルエリアでの攻防で、味方の動きを見ながら、それとは被らないポジショニングを素早く取ってパスを受ける状況判断からのパス&シュート練習、左右にミニゴールを置いて、敵のより少ないエリアを状況判断しながら攻略する3対3の攻防。最後は、3対3プラス1フリーマンのミニゲームを行いました。そこでは、一番の理解力を発揮していたのがイッキ。シュートもバンバン決めていました。ユウキは再三に渡り、フェラン コーチから、「パスが弱い!」と指摘されていました。タカトは、ついつい得意の左足でシュートをしたがりがち。明らかに右足で打った方が良い状況なら、素直に右足で打てるようになりたいところです。
2009-2010年生まれのベンハミンは、午前中のメインは、ボールポゼッションを中心に取り組みました。そこでは、2分間、中の選手は全力でボールを追いかけ、外の選手は素早くボールを受けるポジショニングを取り、ボールコントロールから、空いている選手を見つけてパスを叩く基本的なトレーニングを、みっちり行いました。イチタは、先週から、大分球際をしつこく行けるようにはなっています。ボール回しの際は、的確に空いている味方を見つけてパスを送り込み、トニ コーチから、「ムイ ビエン!イチタ!」と何度も褒められていました。その後は、狭いエリアでのミニゲーム。そこでは、先程のポゼッションのトレーニングから発展して、素早くシュートに持ち込む点と、攻守の切り替えがポイントとなりました。
2007-08年生まれのアレビンは、最初はフットボールテニスで体をほぐし、その後は、コーナーポイントからの角度の無いところからのキックゲーム、クロスバー当て、浮き玉をミニゴールに入れるゲームなどを行い、続いてサーキットトレーニングからのセンターリングシュート、最後はミニゲームで締めくくりました。序盤はエンジョイ系のトレーニングが多かった為、トシユミもタケルも、楽しそうにプレーしていました。
2005-06年生まれのインファンティルは、ロンド系のトレーニングを2種類行い、その後、ハーフコートでの試合を行いました。ロンドでは、2つに分かれて大きな輪を作り、反対側の輪から2人ずつ刺客が送られて来る。それを、15人で2つのボールを回しながら、刺客に奪われないようにする。ここでは、コミュニケーションを取って、いつ襲って来るか分からない刺客を声を出し合って味方に知らせる事や、2つのボールが動く中、他のボールの行方を見ながらのプレーが求められ、周囲の状況をしっかりと見る事が求められます。また、2人の刺客役になった際には、激しく、エネルギッシュなボール奪取が求められました。昨日から、やや持病の腰痛が痛み出したコウですが、気合いで練習に参加、頑張っています。しかし、ムードメーカーのコウから口数が減った為か、他のリンタロウ、トモタカ、ユウト、ヤマトも大人しい。もう少し、全身全霊でファイトする姿を見せてもらいたい。他のスペイン人達が、彼らの名前をいち早く覚え、名前を呼んでパスを呼び込んでいるのに対し、彼らからは殆ど、パスを呼び込む声が聞こえません。集中して戦っていれば、自然と声は出て来るもの。まだまだ物足りません!
タイチは、大分熱は下がったものの、大事を取って、午前の練習は休みました。
2003-04のカデテは、ボールポゼッション、バイタルエリアでのシュートゲームなど、実戦に近いトレーニングを中心に行いました。グループの中で、すっかり市民権を得たタカヒロは、溶け込んだ様子で、楽しく、真剣にプレーし、最年長らしく、彼なりのキャンプ生活を充実させています。自分の持ち味が何なのか、足りないものが何なのか、普段と違うスペイン人達等とプレーする中で、それ等を如実に感じている事でしょう。
この日は昼頃から雲行きが怪しくなり、雨が降り出しました。
しかし、午後の練習前には幸運な事に雨も上がりました。
午後のメニューは試合。そして、この日はどのカテゴリーも、ビジャレアル・キャンプのコーチ陣との対決となりました。
プレ・ベンハミンは5人対3〜5人、ベンハミンは8人対5人、アレビンも8人対5人、インファンティル、カデテは11〜14人対11人での対決となり、殆どの試合で、コーチ陣チームが勝利を収めていました。
午後は、待望のタイチも復帰し、元気に動いていました!
明日は午前中にPuigcerdáで最後の練習をした後、ビジャレアルへ移動します。
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