Muy buenos días !!!
いや~、今日も暑い!!!日中は32度を記録、直射のピッチ上の体感温度は、それを遥かに上回るものだったでしょう。
この日、RYUYA擁するプラン・マルセ選抜は、午前中、メルカンティールと準決勝を戦いました。
3-1-2の左サイドバックでRYUYAも先発出場です。序盤から、リズミカルにボールを繋ぐプラン・マルセ。皆、的確なポジショニング、サポートを実行し、パスもそこにポン、ポンと繋がれて行きます。どこか、余裕すら感じさせるプレーぶり。数々の大会を制し、皆、一つのチームとして、成熟度を増している感じです。これは、来週から始まるDanone Cupスペイン決勝大会が楽しみです。
そんな中、先制点を上げたのはプラン・マルセ。そして、そのゴールを叩き出したのは我らがRYUYAです!右からのパスを上がっていたRYUYAはゴール前やや左でボールを受けると、奪いに来るディフェンダーを右へドリブルでかわし、右足を振りぬくと、ゴール隅に見事に突き刺さります!これで、飛び入り参加してから3日連続、3試合連続ゴールです!!!
その後、左サイドを縦でドリブルで突破したRYUYAの左足のセンターリングが相手ディフェンダーにあたり、そのままオウンゴール。瞬く間に2-0とプラン・マルセがリードを広げます。その後も1点を追加すると、後半はGKのパスミスから1点を相手に献上するも、頑張り屋の11番アイトールが2発を決め、コルネヤが5-1で勝利、遂に、決勝に駒を進める事に成功しました!!!
そして、12時の灼熱の太陽が降り注ぐ中、行われた決勝戦。相手は、、、そう、FC Barcelonaです。
1999年のバルサのベストメンバーは、カディスで行われている、テレビ中継もされる有名な大会、リーガ・エスパニョーラ全国アレビン大会に出場中。しかし、目の前の相手は、ブラウグラナのユニフォームをまとったバルサ。否が応でもモチベーションが上がります。
3-2-1の左サイドバックで、RYUYAは先発出場です。
試合は、序盤から、互角の攻防。プラン・マルセは、バルサのお株を奪うようなパスワークで、バルサ陣内を占領します。RYUYAもタイミングを見てはオーバーラップし、攻撃に絡んで行きますが、相手の2バックの右には、RYUYAの頭の位置に胸があるほどのカメルーン人の巨漢、3番のママドゥ(仮名)が立ちはだかります。一対一で果敢に抜きに掛かるRYUYA。しかし、相手の長い足にボールを引っかけられ、奪われてしまいます。
左サイドが駄目ならと、プラン・マルセは右サイドをミキとジョエルのパスワークで崩し、最後はジョエルが右45度の位置から左隅に豪快にゴールを決め、プラン・マルセが先制ゴールを上げる事に成功します!!!大喜びのプラン・マルセの選手達!!!
試合はその後、バルサが反撃に転じますが、プラン・マルセも体を張った素晴らしいディフェンスで、バルサにチャンスらしいチャンスを作らせません。一方、攻撃では、何度か良い形を作るも、喉から手が出るほどに欲しい追加点には、なかなか結び付きません。“好ゲームを見ていると、時間の経過が早い。”その言葉通り、あっと言う間に間もなくハーフタイム。すると、プラン・マルセの右サイドのディフェンスが一瞬甘くなったところを突かれ、右からのクロスに中央の選手が飛び込んで合わせ、バルサが1対1の同点に追いつきます。
この試合、これまでとは違い、ボールを受ける際に左に大きく開くRYUYAに対し、パスコースを消すように9番の選手が密着マークに付いてきます。これまでの試合で攻撃の起点となっているRYUYAを研究して来たバルサは、そこを潰しに掛かって来たのです。
白熱する好ゲーム。
試合は、後半勝負へと移ります。
後半はバルサが押し気味にゲームを進めます。防戦一方のプラン・マルセ。相手のコーナーキックやフリーキックでは、ひやりとする場面が続きます。すると、フリーキックのこぼれ球を巡って混戦となる中、パワーで相手を振り切った巨漢ママドゥが豪快なシュートを叩き込み、遂に、バルサが逆転ゴールを決めます。
反撃に転じたいプラン・マルセ。RYUYAはジョエルと共に2トップの位置に入ります。それまで、密着マークもあり、思うようなプレーが出来ていないRYUYA。何とか前線で良い仕事をしたいところです。しかし、前線に張ったRYUYAに対しては、巨漢ママドゥのマークが突く為、なかなか良い形でボールを受ける事が出来ません。
相手の厳しいマークに対し、それでも如何に工夫してマークを剥がし、ボールを受けるか、もしくは味方の為にスペースを作るのか、そうした事を、今後学んで行く必要がありそうです。
一進一退の攻防が続く中、プラン・マルセがゴール前20mの位置、ほぼ正面でフリーキックのチャンスを得ます。すると、監督のダビッが、「RYUYAが蹴れ!」と指示。
チームの中で最も小さい東洋の少年が、ボールをセットします。
長い助走から右足を一振り。得意の無回転キックは、壁を越え、軌道をぐんと下方修正し、そして、
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
ゴール右隅にぶち込むゴラッソ!!!詰めかけていた大勢の観客が、このゴールにどよめき、次の瞬間喝采が起こります。
しかし、当の本人はすぐさま味方に、ゴールの中のボールを取り出すよう指示。そうです、まだ2-3で負けているのです。以前なら、バルサ戦でゴールを決めた嬉しさのあまり、試合展開関係無く、喜びに浸っていたかもしれません。しかし、この日のRYUYAは、目の前の強敵に勝ちたい、その一心で、プレーする姿がありました。どうやらちょっぴり、彼は大人になったようです。
その後、懸命に同点ゴールを目指して奮闘するプラン・マルセ。前線から全員でバルサのボールの出所やパスコースにプレスを掛け、暑さと疲労にもかかわらず、皆で走り、そして奮闘します。
しかし、勝利の神様は時に無情です。
バルサのフリーキック。ダビッ監督は、前線に3人を残し、残りの3人とGKで相手のフリーキックに備えます。すると、相手のキックはファーサイドのポストに当たり、跳ね返ったところをバルサの選手が先に触り、ゴール。しかし、そのポジションは明らかにオフサイド。が、ゴールは認められてしまいます。監督やコルネヤの父兄達は猛抗議。しかし、判定は覆りません。それどころか、監督にはイエローカードが出されてしまいます。
プラン・マルセは、その後、諦めずに懸命に戦いますが、なかなかシュートまで持ち込む事が出来ません。RYUYAは右サイドに流れ、ボールを受け、相手と1対1を仕掛けるも、そこに立ちはだかったのは、やはりママドゥ。スピードで振り切ろうとするも、伸びて来たママドゥの足がボールとRYUYAの足をごっそり払い飛ばします。しかし、判定はタックルは先にボールに行っていたと言うことで、PKの笛は鳴りません。
そして、試合終了。残念ながら、2-4でプラン・マルセは敗れてしまいました。
しかしながら、バルサと試合内容では互角で渡り合った感触があり、昨日ビジャレアルを破った事もあり、選手達は充実した大会を送る事が出来たようです。
この自信を胸に、いよいよ来週末、Danone Cupスペイン決勝大会が開幕です。