さぁ、大会も2日目の到来です。
いつものように午前と昼のメニューをこなした後、この日も午後から試合が行われました。
【Infantil(2000)大会】
この日しょっぱな、15時半から行われたのは、Infantil大会の試合。
我らがSHUNNOSUKEとIKUMI擁するWorld Teamは、Seleccion U.S.Aとの対戦です。
この試合、1-3-2-1で敷かれた布陣には、右サイドバックにSHUNNOSUKEが入り、IKUMIはベンチスタートとなります。
ところが、開始早々、集中力を欠く立ち上がりとなったWorld Teamに対し、U.S.A.はあっさりと先制点を掴む事に成功します。更には、縦への早い攻撃から2点目、後半には、SHUNNOSUKEとの1対1を制したU.S.A.の左ウイングの選手が強烈な左足のミドルシュートを叩きこみ、3-0。最後は、コーナーキックから上手い事やられてしまい、4失点。一方、試合の大勢は決まっていたものの、World Teamはカウンターから、最後はこぼれ球を途中出場のIKUMIが押し込んで、大会初ゴールを決めます。がしかし、時すでに遅し。1-4で敗れる結果となってしまいました。
全体的に、World Teamはチームとして、まだ機能していない状況。そういう時は、自分で行けると思ったら、パスよりも自力での打開をより優先するか、しっかりとコミュニケーションを取って、やりながら改善して行くしかありません。しかし、IKUMIにもSHUNNOSUKEにも、この困難で、どうにかしようという気概、気迫、必死さがいまいち伝わって来ません。局面、状況がどうあれ、ただ淡々とプレーしている印象があります。
本人達が、自らの意志で、何とかしなければ、と言う意欲が湧いてこなければ、何も変わりません。
フットボールの世界では、誰も何も与えてくれません。自分で、掴み取るしかないのです。
さて、続いて、17時半より、この日の2試合目の試合が行われました。対戦相手はSeleccion Russia。
ここでも、先程の印象と変わりません。相手が強いと言うより、自分達が上手く機能出来ていない。自分達が、この困難を打開しようと考え、工夫が出来ていない。
World Teamは、いいところなく、0-3で敗れる結果となりました。
これで3連敗。がしかし、まだまだ先は長い。立ち直るポテンシャルと時間は、あります。
【Benjamin(2003/04)大会】
さて、次はチビッ子達に目を移しましょう。昨日の大会初日を2戦2勝と最高のスタートを切ったWorld Team。がしかし、当の2人、KEISUKEとKOTAROはチームの勝利に貢献したと満足して言えるパフォーマンスが出来なかっただけに、今度こその思いでこの日に臨みました。
まずはVenezuela 2戦。試合は互角の展開で、両者共にチャンスを掴むものの、ゴールがなかなか入りません。この日、KEISUKEは右サイドバックで先発出場です!そのKEISUKE、危険を察知してのカバーリングはなかなかのもので、最終ラインで何度も味方のピンチを救っています。一方、相手の早いプレスに対し、周りを良く見ずに、パスを出してしまうきらいがあります。状況を良く見て、パスなのか、キープなのか、自分でドリブルで駆け上がるのか、判断を伴った技術を、これから学んで行く必要があります。それでも、時折チャンスと見るや、オーバーラップを仕掛け、そしてシュートまで行くシーンも!がしかし、相手の鋭いスライディングによるガードで、シュートを弾かれてしまいます。
一方のKOTAROは、やや苦しんでおります。同じ歳や1歳年上との環境では、日本の地元ではこれほど、「自分のプレーがなかなか出来ない。」状態にはならないのでしょう。がしかし、世界は違います。まるで、2~3歳年上とやっているかの如く、相手の粘り強いディフェンスを前に、自分のドリブルが通用しません。それでも、相手をひきつけて、フリーの味方にパスしたり、時折、「おっ!」と光るプレーを見せてくれています。
がしかし、この試合は、徐々に、決定力でVenezuela 2が勝って行きます。力関係は互角。がしかし、スコアボードの結果は、、、0-3。World Team、今大会初黒星となってしまいました。
続いての17時半から行われた試合、Seleccion 03と対戦です。昨日のSeleccion 04と違い、一回り体が大きく、手強そうです。この試合でも、1-3-2-1の右サイドバックで、KEISUKEが先発です。どうやら、守備面での頑張りによって、少しずつ、監督の信頼を得て、スタメンの座を勝ち取って来ているようです。
試合は、なかなかの好ゲーム。一進一退の攻防で、互角の展開が繰り広げられます。周囲では、各選手の親達が、大声で声援を送っています。盛り上がる雰囲気の中、先制ゴールを上げたのはSeleccion 03。
しかし、そんな展開で頼りになるのはロシア人のアレクサンダー。中央突破のパス交換から、右へ持ち出してシュートを決めると、今度はプレッシングから相手のパスを奪い、そのままドリブルで持ち込んでシュート。たちまち、World Teamが2-1で逆転します。
そのまま、長い時間リードするWorld Team。しかし、Seleccion 03が猛攻を繰り出します。左サイドからのスルーパスをKEISUKEが許してしまい、角度の無いところから撃たれた強烈なミドルシュートは、しかし、ポストに当たって助けられます。
緊迫した、苦しい展開の中、今の布陣でぎりぎりの粘りを見せている状況で、監督はなかなかベンチのカードを切りません。その中には、出たくてたまらないと言う表情のKOTAROも。
試合は、World Teamのゴール前でSeleccion 03がフリーキックのチャンスを掴み、そして、シュートを決められてしまいます。2-2。あと少しのところまで来ていた勝利の美酒が、寸でのところで流れてしまいました。
試合終了のホイッスル。試合は2-2の引分けに終わりました。がしかし、勝利したかのように喜ぶSeleccion 03とは対照的に、勝ちゲームを逃したWorld Teamは、沈んだ面持ちで、ピッチを後にしました。
【Alevin(2001/02)大会】
最後は、Alevinです。
昨日、YUMAの“ゴラッソ(スーパーゴール)”で勝利を手にしたWorld Team。今日はPlan Marcetと対戦です。昨日と同様、1-2-3-1のmedia puntaに入ったYUMA。この日は、いつものチュポンの印象とは異なり、シンプルに味方を使うプレーが目立ちます。監督に何らかの指示が出たようです。すると、今までは、いつボールが来るか分からないYUMAのプレーに対し、周りが連動して動きづらかったのですが、動いたところにパスが来ると分かると、チーム全体の動きも活性化して行きます。
一方、Plan Marcetはしっかりとした守備で対抗し、なかなか決定的なシーンを作らせてくれません。
そんな中、YUMAは自分で持ち込めばシュートを打てるような場面でも、パスを選んでいます。監督からの指示があったのかもしれませんが、自分の判断で、自分で行けると思ったら、行くべきです。そこの判断は、自分でしっかりとやらなければいけません。チュポンとそれを回りで見ているだけの関係のチームよりは、この日は遥かにチームになっていたWorld Team。今度は、YUMA自身が、局面を見極める判断力を磨く必要があるでしょう。
試合は、互角の展開の中、両者譲らず、0-0のドローとなりました。