グループB、共に2勝を上げ、勝ち点6同士での対決となったこの試合、勝った方が、決勝に駒を進める事になります。
今大会で一気に周囲の関心を集めた横浜FC。日本のJ下部組織のチームらしく、丁寧にボールを繋ぎ、パスワークを駆使してボールポゼッション率で上回り、相手陣内に攻め込んで行きます。一方、得失点差で引き分けでも良いMálagaは、守備の際はがっちりブロックを作り、攻撃よりも、失点だけはさせないという強かな意図が見えます。通常、日本のチーム相手なら、細かい計算などをせずに、ガンガン前から来るところですが、ビジャレアル戦での戦いぶりを踏まえ、横浜FCに対し、リスペクトの念が芽生えたのでしょう。
一方、横浜FCの課題は、攻撃の迫力。バイタルエリアから先の迫力、強引さ、サプライズと言った、フィニッシュに持って行くまでのレベルアップが求められます。良いところまで運ぶも、シュートを打たない、前を向かない、相手にとって脅威となるより良い選択肢があるにもかかわらず、無難な横パスをしてしまう。相手が集中して懸命に守って来る中、最後の局面では、強引さだったり、意外性だったり、工夫だったり、相手を騙す事だったり、スピードアップだったり、ワンタッチだったり、相手ディフェンス網を打ち破るアクションが必要です。
試合は互角の攻防が繰り広げられる中、両チーム共に、決定機はなかなか作らせません。
試合はそのままスコアレスドロー。横浜FCは、惜しくも、決勝へ駒を進める事が叶いませんでした。
しかし、グループリーグ3試合で8チーム中、唯一無失点で切り抜けた守備の安定感、そして、ビジャレアルやマラガと同居したグループの中で、2勝1分と負け無しの成績を収めた事は、特筆すべきでしょう!!!