第4日目
キャンプの2日目となったこの日のテーマは対人練習。徐々に人数を増やし、数的有利の形での攻守のトレーニングを行いました。対人勝負ではなかなか勝てない日本人。技術にいいものを持っていても、それをいざという勝負の時に生かせないのが課題。1対1大好きのスペイン人達に、全体的に完敗の結果に。
日本人(の少年)は技術力は高いと聞く事がありますが、こうした現象を目の当たりにすると、果たしてその言葉をそのまま鵜呑みにして良いものかという気になります。実戦(試合)で生きてこそ、本物の技術。それが通じないのであれば、謙虚にそう思わざるを得ません。わざわざ海を渡ってチャレンジして来ている彼らは、それなりに自信を持って来ている者が多いし、ドリブルも得意に思っている子は多い。でも、スペインではなかなか通じない。それは何故か!?大きな違いは、スペイン人のディフェンス力のベースの高さ。激しい、厳しい、力強い、圧力が凄い、ガンガンぶつかってくる、そして、時には汚さもある。そんな屈強な猛者達が持つ標準装備の守備力は、日本人少年達を苦しめます。これが世界。世界で通用するプレーこそ、本物の技術。サムライ少年達は、早くも、世界の洗礼をこの日、浴びる事となりました。
KAI
全体的に落ち着いたプレー。試合では味方への要求が少なく、ポジショニングが良くても、パスを呼び込めないもったいない場面が散見された。本人がボールを持った時、味方達から要求に戸惑うプレーがあった。自分でやれる場面でも、パスを選んでしまう。もう少しエゴを出していい。
オフの時間では、小さい子達への気配りをしながらも、楽しく遊んでいた。
DAN
技術的な面に関してはスペイン人とも張り合えていたDAN。あとは、ボールをもらうまでのポジショニングだったり、攻守両面におけるアグレッシブさが必要。
朝食ギリギリまで寝ているぐらい、よく睡眠を取れている!まだ時差の影響か、午前練習ではずっと眠そうだったが、昼休みを挟み、午後のトレーニングや、夜は元気に!
KAYATO
味方へパスを要求する事に恥ずかしさを感じていた。だが、ボールを手にすれば、得意のフェイントを混ぜたドリブルを繰り出し、積極的に攻撃を!得点やアシストで絡めて、本人も少しずつ、異国の地で自信を持って来ている様子。もっともっと思い切ってプレー出来るようになれば、さらに成長するだろう。
休み時間はスペイン語のアニメに釘付けになっていた。分からない単語があれば誰よりも沢山聞いてきた。言葉に対して好奇心を抱いている点は喜ばしい。この2週間で沢山言葉を習得してもらいましょう!
KOSEI
積極的に攻撃参加していて、点を決めたり、ゴールシーンに絡んだりしていた。守備の強度が課題。
コーチの一人、セルヒオからのアドバイスもあり、積極的にスペイン人との交流を深めていた。
明日はもっと会話する時間を増やしていって欲しい。
YUSEI
セットプレーからのシュートなどで勝負強さを見せていた。積極的に攻撃参加と、守備参加もあり、ポジショニングが良くなれば、より成長出来そう。
朝は足が少し痛いと少し雰囲気が暗かったが、時間の経過と共に、違和感は気にならなくなってきた様子で、明日へは支障がなさそうだ。
湖では楽しくはしゃいでおり、スペイン人達とも仲良く遊んでいた。
SHOGO
我慢強く(頑固に!?笑)、スペイン人からの要求に対しても自分を通していた。スペイン人達は、ボールが欲しくてたまらないから、ガンガンボールを呼び込んで来る。日本人はついつい、パスを送り込んでしまいガチだが、SHOGOは違う!笑
スペイン語を少しずつ覚えて、周りとコミュニケーションが取れるようになれば、より成長出来そう。
スペイン人に親切に話しかけてもらって、昨日よりも笑顔が増えた。
スペインサッカー留学