EUROPA(1部リーグ)の挑戦は残念な結果となったKOI。今は、オスピタレットで、より上のチームに入るべく、尽力しています。オスピの1軍(Cadete A)に入れれば、Cadeteの2部リーグでプレーする事が出来、十分にレベルの高い環境に身を置く事が出来ます。一方、オスピの2軍となると、3部リーグでのプレーとなります。Cadeteの3部リーグも、甘くはありません。がしかし、2部リーグ以上でやれれば、バルサもしくはエスパニョールと対戦出来る為、やはり、2部リーグの舞台を掴みたいところです。
現在のKOIは、そのボーダーラインを彷徨っています。そんな中、この日は練習試合が行われました。メンバーは、1軍候補と2軍候補をごちゃまぜにしたメンバーです。
1-4-2-3-1のダブルボランチの右で先発したKOI。最初はなかなかボールを受ける事が出来なかったものの、ボールを受ける度に的確な球捌きを見せていると、徐々に周囲からの信頼を受け、ボールが集まって来ます。ワンタッチ、ツータッチのシンプルなプレーで中盤の潤滑油としてチームにリズムをもたらすKOI。また、守備の際には体を張ったハードワークも見せ、ボランチとして、十分に存在感を見せています。
監督も「Bien KOI bien ! (いいぞ、KOI!)」と手を叩き、KOIのプレーぶりに満足している様子。
本来はトップ下も出来るKOIだけに、攻撃面で重要な仕事をする機会が無かった点がやや物足りなかったものの、着実に自分のプレーを発揮し、チーム内での信頼を勝ち取って来ている様子です。
繊細なタッチとしっかりした技術、そしてスピードを武器に持つKOI。一方、言葉の壁とそれに伴う戦術面での使い辛さ、小柄な体格故のフィジカル面、そして、局面での激しいプレーにまだやや物足りなさのあるKOI。ストロングポイントをしっかりと発揮し、そして弱点を克服して行けば、より上のチームで出来るはず。
最近では、試合中、手を叩きながら「ヴァー、ヴァー、ヴァー(元気出して行こうぜ!)」とチームを鼓舞するシーンも見られて来ました。
少しずつ、スペインの地に腰を据え始めているようです。