7月19日(木) キャンプ第5日目
さぁ、キャンプもいよいよ後半戦です。
流石に選手達の表情には疲れが見え始めてきましたが、我らがハポネス3人衆は「疲れた!?」と聞くと相変わらず「全然!」という元気な声が返ってきます。
さて、今日は2部練習。キャンプも後半戦に入って来たこともあり、ゲーム形式のメニューが増えてきました。そう、皆の大好きなメニューです。
ところで、ここ数日間のキャンプでの行動振りで、コーチ陣からは「ハポネス達はとてもきちんとしている(ムイ・エドゥカド)なぁ」とお褒めの言葉をもらっています。まぁ、これは日本の親御さんのしつけの賜物であり、毎年の傾向でもあります。
一方、スペイン人達は彼等と比べると秩序がありません(苦笑)。
でもその代わり、彼等は自分の言いたいことをきちんと主張します。それは7歳だろうが14歳だろうが、それはもう大人びたものです。
私は時折、この日本人の子供に対して良く使われる「ムイ エドゥカド」という言葉を素直に褒め言葉として捉えることが出来ないことがあります。
それは、ムイ エドゥカドで無い!?スペインの子供達の言動を見ている時に特にそう感じるのです。つまり、スペインの子供達の方が概して、自分で考え、自分で判断し、そして自分で行動する力を持っているからです。つまり、頼もしくて逞しいのです。
それに比べると日本人の子供は概しておとなしく、あまり粗相はしないのですが、言われた事はちゃんと実行するものの、さらに何かを自分で考え出し、プラスアルファーを実行することをあまりしないような気がします。きっと日本の教育の慣習による影響だと思うのですが、どうも日本人の子供の方が良くも悪くも「良い子」が多い気がします。
話が逸れましたが、サッカーは監督の言われたことだけを実行して成り立つものではありません。最後は現場にいる自分達自身が最良のプレーを選択、判断し、実行しなければいけません。サッカーはゴールを奪うスポーツです。要はゴールネットを揺らしさえすれば良いわけです。スペイン人の子供達は、普段の言動から想像出来るとおり、試合の中でも自分の判断力を駆使し、このゴールネットを揺らすと言う目標に向かって適切な選択肢を選び出す力がより備わっているような気がします。
サッカーはリフティングが上手いだけじゃ駄目。シュートが強いだけじゃ駄目。フェイントが上手いだけじゃ駄目。あらゆる総合力を駆使して競い合うスポーツです。気持ちの強さもとても大事です。そんな総合的な力を見ることが出来るのがやはり試合です。シュート練習やリフティングなど、決められた事をする(言われた事をする)メニューにはとびきり実力を出す日本人が、応用力を必要とする試合になるととたんにスペイン人に後塵を拝することが多いのが昨今の現状です。
さて、明日はキャンプのメインイベント。親善試合が行われます。よそからチームがやって来て、今回のキャンプで参加したメンバーで作ったチームと対戦するのです。
我らが3人衆の応用力、総合力は如何なものでしょうか。
いやいや、楽しみです!
by 植松 慶太
毎日、子供達の面倒を見てくださり、本当にありがとうございます。たぶん、かなり手がかかってるんではないでしょうか?
私も植松さんの意見と同感です。うちの子も外では「いい子」と呼ばれていますが、私には自分の意見がちゃんと言え、自己主張しすぎるくらいの子供達がいつもうらやましく思います。
ただ、ちゃんと自分の意見を言いなさい!と言うだけでできることではないので、今回のキャンプで少しでも自分の悪い所に気づいてくれれば。。。と願ってます。
もうキャンプも終盤に入りましたが、肝心なスペイン人のお友達があまりできていない?!みたいですね。^^;
投稿情報: Emi | 2007/07/20 07:04
なかなかたくましい顔つきになってきたような気がします。「自分で考え 判断し 行動する」・・・おっしゃるとおり、うちの息子には まだまだ足りないところです。いい刺激をもらって欲しいものです。親善試合ですか、楽しそうですね。遠慮をなくして どこまでやるか 非常に楽しみです。(笑)バモス!!
投稿情報: ami | 2007/07/20 07:10