7月30日(水) なかなかこの暑さに慣れることが出来ません。。。
試合。それは、フットボール(サッカー)をやっている者なら、誰もが一番楽しいと思うもの。
練習はそんなに好きじゃないけど、試合は大好きという少年は沢山いる。
何故、皆試合が好きなのか。それは、一番難しく、だからこそ一番やりがいがあって、一番面白いからでは無いだろうか。
11vs11でも、7vs7でも、5vs5でも何でも良い。相手がいて、チームの仲間がいて、両者の真剣なガチンコ勝負。思うようなプレーを相手はなかなかさせてくれない。だって相手も必死だから。そんなお互いが、全力でぶつかり、凌ぎを削り合うのが試合。
相手もいる事だから、1つ1つのプレーを生半可にプレーしていたら、なかなか上手く行かない。野球には一球入魂ていう言葉があるけど、フットボールでも一つ一つのプレーに思いを込めないと、なかなか結果になって現れない。
試合は疲れる。いつもは1日3時間、4時間練習しているのに、60分間、70分間、80分間、90分間の試合の方が遥かに疲れる。それは、緊張感と、集中力の中、ぎりぎりのせめぎ合いをしているからで、そうした状況が体からエネルギーを予想以上の速さで奪って行くのだ。
“フットボールが上手い”ってどういうことだろう。突き詰めればそれは、リフティングが1万回出来る選手でもなければ、練習中、プレッシャーの無い状況下で良いシュートを連発する選手でもなければ、練習中、動かないコーンを相手に綺麗なドリブルが出来る選手でもないと思う。やっぱり、試合中、必死に向かってくる相手がいる状況の中で、自分の思い描いたビジョンや判断をその通りに実行し、表現出来る選手が良いプレーヤーなのだと思う。
だから、全ての練習は、実際に試合で起こり得る場面を可能な限り想定した中で行われなければ意味が無い。。。
日本はテクノロジーや、繊細な日本文化、奥深いアニメーションの世界、そして日本食など、世界に誇れるものを沢山持っている。しかし、殊、フットボールに関しては、日本はスペインにまだまだ後塵を拝していると言わざるを得ない。例えば、上に挙げた、実践を想定した練習メニューの成熟度。日本もトップレベルの指導では行われているかもしれないが、スペインでは、町の小さなフットボールクラブでも、当たり前のように、熟達した指導が出来る人が沢山揃っている。
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さて、冒頭から大きく“速報”の趣旨から逸れた話題になってしまいました。
しかし、伏線として挿入したので、あながち大きく逸れたわけではありません。
今日は2人共にリーグ最終戦、第8節を戦いました。
そして、いずれも首位のチームと対戦しました。
前回の対戦では、いずれも敗れています。
さぁ、今日はどうなったのでしょうか!?
まずはTAIKI擁するワールド・チームA<インファンティル>vsテクノ・フットボールの対戦です。
TAIKIは左サイドバックで先発です。試合は前半、互角の戦い。お互いにチャンスを何度か掴むものの、ゴールを割ることが出来ません。シャビのスルーパスに抜け出したエドガーがキーパーと一対一になるも、相手GKに弾かれ、ノーゴール。そんな中、相手のエースであり、左利きの10番が綺麗なミドルを決めて先制ゴール。勢いに乗ったテクノは、さらに畳み掛けた攻撃を繰り出し、前半終了間際に再び10番が決めて0-2。苦しい展開です。今日のTAIKIは流石に連戦の疲れと暑さの影響の中、ドリブルやパスの的確な判断に少し狂いが生じ、ボールを奪われるシーンが目立ちます。いや、それ以上に流石に首位のテクノ。チームとして守る時は素早く引いて相手にスペースを与えず、チャンスと見るや相手を素早く囲んでボールを奪い、攻撃ではシンプルにボールを回してゴール前に迫る。格別上手い選手はいないものの、チームとして穴が少ない良いチームです。こうして相手がチーム戦術をしっかりと皆で実践してくる中、TAIKIは無謀なドリブルで突っ掛けては取られ、また、相手ゴール前できっちりマークされている見方に無理にパスを出し、攻撃の芽が潰れるシーンがありました。もちろん、見方のポジショニングの悪さなど、チーム全体の動きが原因ではあるのですが、何故か点が取れない、何故か勝てない中で、TAIKIは徐々に苛立ちを露にして行きました。焦り、カッとなれば、判断力は狭くなり、プレーの精度も鈍ります。そう、今日TAIKIは苦しんでいたのです。個人の限界。チームとして戦うことの大切さ。しかし、相手ゴール前での勝負すべき所は行くべきこと。ぎりぎりの局面でのシュートの正確性。敗戦の中で、悔しさの中で、何か一つでも感じ、次に繋げることが出来れば、この敗戦は大きな宝となるでしょう。
結果、この試合は0-3で敗戦。ワールド・チームAは、8戦4勝4敗の5チーム中3位で、リーグ戦を終えました。チームの全得点19点中、TAIKIは6ゴールを決めました。
続いて15時からはSOSUKE擁するワールド・チーム<アレビン>vsプラン・マルセッBの試合です。ここまでプラン・マルセッBは7戦全勝。前回の戦いでは4-6で苦杯を舐めています。SOSUKEをベンチに置いての前半、両チーム共に互角の戦い。プラン・マルセッBには小さいながらも俊敏なステップワークと切れの良い左足のシュートを放つエースの10番がいます。こいつは本当に上手い!アレビン、そしてTAIKIのインファンティルのカテゴリーを併せても、その実力は屈指の存在でしょう。その10番が先制点を決めると、ワールド・チームもエースのルイスが同点ゴール、再び10番が決めると、負けじとルイスもゴール。行き詰まる攻防は前半を終えて2-2と互角の勝負です。首位のチームと接戦を演じるチームに対し、トビアス監督はエースのルイスと左ウイングのギリシア人ジョルジを残し、勝ちに行きます。そして、ワントップにはアルゼンチン人エンゾーに代わって我らがSOSUKEの登場です。
ピッチ上で一番声が出ているSOSUKE。何度も手と声でパスを寄こせとアピールするのですが、首位プラン・マルセッBの守備がそうやすやすと崩れるわけはありません。そんな中、時折左右に出てくるスルーパスに懸命に走りこむも、長身のセンターバック2番の厳しいマークに手こずっています。
徐々にプラン・マルセッBが押し込み、例の10番が連続ゴールを決め、2-4とリードを許してしまいます。ワールド・チーム得意の前線からのプレッシャーもSOSUKEを中心に懸命に掛けるのですが、しっかりパスコースに見方が入ってサポートし、落ち着いたパス回しでプレスを掻い潜ります。プレスが決まった場合にも、すぐにカバーが入って、速攻の芽を潰されてしまいます。そんな中、右サイドを突破した見方のシュートかセンターリングかどっちとも取れないような強烈なボールにSOSUKEがオフサイドぎりぎりのタイミングで飛び込んで、ゴール!3-4と1点差に詰め寄ります。これでワールド・チームが息を吹き返すかに思われましたが、逆に彼らに“落胆”をもたらしたのがやはり相手の10番でした。ボールの持ち方、ドリブルの駆け引き、シュートのセンス。とても10歳とは思えない足さばきで、彼は結局7点中6点を決めてしまいました。SOSUKEも「他のやつ等は全然ボール取れそうなんだけど、あの10番だけは皆取れんもん」と悔しさを滲ませながら試合後語っていました。
結果は4-7で完敗。これでSOSUKE擁するワールド・チーム<アレビン>は8戦5勝3敗。しかしポルトガルFCを上回って5チーム中2位でリーグ戦を終えました。そして、SOSUKEはチームの全得点52点中7得点と、なかなかの成績を残しました。
終わってみれば、なかなかの決定力を見せたSOSUKE。
しかし、まだ試合慣れしていないのか、相手ディフェンスを意識したボールコントロールや、相手ディフェンスにボールを触られないようにする為の体の入れ方など、まだまだ細かい点に改良の余地が見受けられました。また、ゴール前での仕事ぶりはなかなかなのですが、今後はビルドアップに顔を出したり、チャンスメークのプレーがもっと出来るようになれば、もっと良い選手になるでしょう。
そして、ゴール前でボールを呼び込む大きな声と存在感。これは、とても重要なことであり、当たり前だけれでも出来ない少年が多い中で、この武器を持っていることは素晴らしいと思います。数々の試合の中で、SOSUKEの声に助けられて良いプレーに繋がったワールド・チームのプレーが多く見受けられました。
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試合でしか学べないことがある。試合で良いプレーをする為には、試合をこなすことによって鍛錬していくしかない。皆、それぞれの課題がある。サッカーが好きという気持ち、サッカーが上手くなりたいという気持ちを持って、楽しみながら、試合をこなしながら、その課題を自分で認識し、克服していけば、もっともっと良い選手になれる。
さて、明日からはトーナメント方式のWORLD CUPです。
大会も残り3日となりました。
by 植松 慶太
植松さん、暑い中、お世話になっております。
サッカースクールトーナメントも終わってしまいましたね。結果は、少し残念でしたが、TAIKIにとって、なかなか経験出来ない事もさせていただいて、良い思い出が出来たと思います。TAIKIを受け入れてくれたチームのみんなや、監督にも感謝です。残り3日となってしまいましたが、最後のトーナメント、SOUSUKE君とTAIKI、悔いの無いように良い思い出を作って来てください。
投稿情報: TAIKI母 | 2008/07/31 05:57
植松さん、毎日のレポート本当にありがとうございます。
恐るべし・・・プラン・マルセッBの10番。
SOSUKEは手も足も出ない程に上手い選手を目の当たりにして、悔しさと憧れを持ったことでしょう。今後の課題をしっかりと認識し、目標を摑んで帰って来てほしいです。
あと3日。 トーナメント戦で少しでも自分の弱点を克服し試合に挑んでほしいです。
投稿情報: SOSUKEhaha | 2008/07/31 08:54