10月16日(金)
バルセロナにやって来て8日目。ようやく本来の目的である“スペインのフットボールを体感”する日がやって来ました。これまでのエスパニョール・スクールとは違い、今回はバルセロナ県の強豪コルネヤのカンテラ(下部組織)への参加です。
練習参加するチームは1994年生まれの4軍ある内の2軍、Cadete C(カデテ・セー)です。
本来は、バルサやエスパニョールと対決している1軍のCadete A (カデテ・アー)でやりたかったところですが、そこでの許可はおりませんでした。
そんなわけで、Cadete Cでの練習がスタートです。そこには、同じエスパニョール寮に滞在しているオーストラリア人のジョシュアとスティーブもプレーしていました。また、韓国人のホン君もいて、なかなかのインターナショナルな集団です。2軍とは言え、レベルはなかなかのもの。果たして、ALLENはどこまでやれるのでしょうか!?
スピード溢れるパスワーク、激しいボディーコンタクト、早いパススピードと判断。最後に行われたボールポゼションのトレーニングでは、衝撃の事実が!?
何と、ALLENは殆ど何もやらせてもらえません。センターフォワードの位置に入ったALLENは時折、くさびのボールを受けるのですが、ワンタッチ、ツータッチともたつく間に体をがっつりと寄せられ、ボールを奪われてしまいます。ボールを受けたら素早いコントロール、もしくはワンタッチで味方に繋ぐ事が求められるボールポゼション。事前の状況判断と的確な技術、素早い判断が求められます。ちょっとでもミスをしたり、隙を見せたらやられてしまいます。
そう、昨日までのエスパニョール・スクールとはまるで違う世界がそこにはありました。そんな中、ボールを追い駆ける事に奔走するALLEN。しかし、この練習できらりと光るプレーを見せる事は、残念ながら出来ませんでした。
練習後、あまり表情を顔に出さない、口数の少ないALLENは、「面白かった」という感想だけ口にしていました。
さぁ、彼はこの環境の中で、どのような進化を見せるのでしょうか!?
10月17日(土)~18日(日)
バルセロナに来て2度目の週末を迎えたALLEN。土曜日は、一緒にエスパニョール寮で生活しているRYUYAとSHOUKEIの試合を観戦しました。
そして、日曜日はコルネヤ・プラットスタジアムでプロのリーガ・エスパニョーラを初観戦。エスパニョールvsテネリフェの試合を観に行きました。座った席は何と、エスパニョールベンチの直ぐ後ろ。俊輔やルイス・ガルシア、デ・ラ・ペーニャ、イバン・アロンソ等が目の前でうろついています。
試合はエスパニョールがイバン・アロンソの大活躍で2-1と勝利を収めました。残念ながら俊輔はアップは後半の間ずっとしていたものの、出番は無し。それでも、初めてのリーガ観戦に「凄い!」とクールなALLENも興奮した様子でした。
10月19日(月)
この日は、コルネヤのCadete Cでの2度目の練習。しかし、ここでなんと事件が!なんと、寮にスパイクを忘れて来てしまったのです!!!
気づいたのは、既に練習場に到着した後、今から往復で1時間の行程を取りに行っていたら、練習は殆ど終わってしまいます。
ALLENの足元には、白い運動靴が。。。
“まぁ、それでやるしかないわな”
というわけで、運動靴での練習参加となってしまいました。
Cadete Cの監督には苦笑されながらも、取り合えず練習はさせてもらえるようです。
なんと、この日はCadete B との練習試合。1歳年下とは言え、Cadete Bは1995年生まれの1軍、粒揃いのエリート軍団です。
ALLENは後半からワントップの位置に入ります。しかし、スパイクで無い事も影響してか、全く冴えのあるプレーをする事が出来ません。何度かボールに触った機会では、全て相手ディフェンスにボールを奪われてしまいました。そして、後半も20分程を経過した頃、無情にも交代を告げられてしまいました。全く何も出来ず、不甲斐ない結果となったしまった折角の練習試合。本人は今回の件をどのように受け止めたのでしょうか!?
ところで、Cadete Cの韓国人ホン君は、コルネヤを今シーズンで3年目、スペイン語もばっちりです。彼は1年目をInfantilAでプレーし、先シーズンをCadete Bでプレーしました。つまり、常に各学年の1軍でプレーして来たわけです。今シーズンは一時帰国していた韓国からの渡西が遅れた関係で、1994年生まれの2軍、Cadete Cに落とされてしまいました。しかし、スピードに乗ったホン君のプレーは、なかなかのものです。本人曰く、バレンシアからトライアウトの申し出が来ているとの事で、冬に入団テストを受けに行くようです。受かったら、当然バレンシアへ引っ越して行く事となります。
さらに驚いたのは、ホン君の弟は、先シーズン、11歳の時にバルサのカンテラでプレーしていたとの事。それまでは地元のチームでプレーしていたが、バルサにスカウトされ、先シーズン、誰もが憧れるバルサのカンテラ(下部組織)でプレーしたとの事。しかし、驚いたのは、才能、ポテンシャルがあるにもかかわらず、弟はフットボールを止め、今はバスケットボールに興じているとの事。今でも偶にバルサから様子伺いの電話が来るという現在12歳の“逸材”の今後は如何に!?
by Keita Uematsu
う~ん、さすがにレベルの違いがはっきりしてるみたいですね。
本格的に、プロを目指して取り組んでいる子達のようなので、仕方ない事ではあると思いますが。
この練習や留学で、アレンは何を感じたんでしょう。
それにしても、スパイクを忘れるとは!
せっかくの機会なのに、もったいない!!
投稿情報: Allen伯母 | 2009/10/22 02:04
う~ん、スパイク忘れるのありえないですね。完全に萎縮してるようですね。残念です。自分らしくがんばって欲しいですね。
投稿情報: allen母 | 2009/10/22 07:31