3月9日(火)
昨日23時にバルセロナに到着した明治大学サッカー部。25年ぶりほどの大雪、吹雪に見舞われたバルセロナの街の中もところどころに積雪の跡が残ります・・・。前日判断で、予定をしていたカンプノウ横のグランデでの練習がキャンセルとなってしまったために、カンプノウ近辺をランニングし、時差ぼけの体を起こしました。
そして、午後はバルセロナ郊外にある、C.D.Montcada との試合に挑みました。
この遠征に向けて、1週間試合抜きで調整してきた選手たちは、試合に飢えていえる様子。バルセロナからバスを走らせること約30分間。まだ雪も残るMontcadaの街中に、突如C.D.Montcadaのスタジアムが現れます。屋根つきのメインスタンド、そして人工芝のピッチが1面、フットサルコートが1面。Bar,クラブハウスなどの設備に「5部でもこれだけの設備がある。やっぱりスペインすげーな!」と歓声があがります。
そして、C.D.Montcadaの会長、副会長が明治大学を厚く迎え入れてくれました。スタッフ同士の自己紹介を終えると、クラブの施設の案内もしていただきました。
雪も解けた人工芝のピッチを見て、うずきだす選手たち。スペインの地でボールを蹴りたい気持ちがふつふつとわき上がります。午前中にボールを触れられなかっただけに少し長めのウォームアップを行い、試合のホイッスルを待ちます。
場内放送で、スターティングメンバーが発表され、選手たちがピッチに登場します!
GK:KASAHARA~~
DF:YAMAMOTO~~,MATSUOKA~~,MARUYAMA~~,FUEDA~~,
MF:TANAKA~~,OKUDA~~,KOBAYASHI~~,KIMURA~~,
FW:SAKANO~~YAMAMURA~~
の4-4-2の布陣で挑みます。
対戦相手のMontcadaも同様の4-4-2の布陣。トップチームに交じって、2軍でもあり下部組織でもあるJuvenil(ユース)から何人かの選手が召集され、明治大学戦に挑みます。
キックオフ!
立ち上がりからハイペースで高い位置からプレスをかけに行く明治大学イレブン。試合の主導権をつかみにいきます。早いパスワーク、ダイナミックなモビリティーでピッチせましと駆け回るイレブンでしたが、最初のチャンスをつかんだのはMontcadaでした。
前半5分。裏に大きく蹴り込まれたボールに猛然と走り込む相手の2トップ背番号9Kevin。大柄な体を使いながら、強引に2人のセンターバック間を走り抜けシュートを狙いに行きます。しかし、これは2センターも体を寄せてしっかりブロック。このプレーが一つ良い意味で、チームの刺激になったかもしれません。
日本国内でも、Jリーグのチームを含め、たくさんの試合経験を持つ、明治大学ですが、こちらの審判のファールの基準、どこまでいったらファールで?どこまでがファールではないのか?という部分に多少戸惑いがあったようでした。
しかし、この辺りは、さすがに大学トップクラスプレーをする選手たち。基準を見極めると、フィジカル面でも相手と互角、それ以上のプレーを発揮し始めます。中盤の真ん中に入ったOKUDAも相手の10番XAVIに向かって、激しいスライディングタックルをお見舞いします。
前半14分。右サイドからクロスが入りますが、これはわずかにトップの頭に合いません。
試合は両チームともに、徐々にヒートアップしてきます。
すると、前半25分。左サイドでボールを受けたSAKANOが前を向くと、中央にドリブルを開始。相手ディフェンス2人をかわすと、ペナルティーエリア僅かに外からシュートを放ちます。が、これはGKにセーブされます。
その1分後、スルーパスからKIMURAが飛び出し、GKと1x1になりますが、これもストップされてしまいます。絶好のチャンスだっただけに、残念なシーン。
すると、逆に31分。Montcadaも中盤左サイドのトップへのくさびからダイレクトで明治大学のプレスを掻い潜るパスワークを披露すると、スタンドからは、歓声が沸き起こります。
しかし、ディフェンスラインでボールを奪うと再び早い動きだしを見せたKIMURAにパスが通ります。左サイドから切り込むと、思い切りのよいシュートを放ちますが、これも決めきれません。
その1分後。明治大学センターバックMATSUOKAが相手KEVINと並走し、ゴールライン近辺で競り合いの中、足首をひねってしまいます。地面にうずくまるMATSUOKA。無念の負傷退場です。
その位置にはHINOが代わって入ります。
そして、迎えた前半42分。左サイドFUEDAが深くえぐって突破し、低いグランダーのクロスを上げます。そこに走り込んだのは、TANAKA。左足で合わせるもこれは、シュートミス。そこにYAMAMURAが詰めるもこれもストップ。決定的な場面を決めきることができません。
前半豊富な運動量と前線の早い動きだしで相手よりも決定的なチャンスを作り出しますが、決めきれることができなかった明治大学。後半のゴールに期待がかります。
ベンチからも、「コンタクトプレーの見極め」「スルーパス」の2点について指示が出ます。
そして、後半キックオフ。
早速、攻撃の起点となるOKUDAがスルーパスを狙いますが、前線との動きが合いません。
すると、今度は左サイドに流れたSAKANO・FUEDA・KIMURAがトライアングルから左サイドを突破する連携を見せます。徐々に歯車がかみ合いだした明治大学。ゴールに徐々に近づきます。
後半12分には、左サイドから上がったFUEDAが右足でファーサイドへのループシュートを狙いますが、これも枠の外。
後半中盤に差し掛かり、明治大学に攻撃のリズムが生まれ始めます。すると、ペナルティエリア左側でボールを受けたYAMAMURAがキーパーと1x1となります。相手のプレッシャーを受けながらもここは冷静にゴール左隅にシュートを流し込みゴーーーーーーール!!!!!Gooooooooooolllllll de YAMAMUUUUUUUUURAAAAA!!!!!!
明治大学に待望の1点が生まれます。
すると、勢いにのったYAMAMURA。数分後同じような形で、今度はOKUDAからパスを受けます。今度もしっかりとキーパーの動きを見て、ちょこっとボールを浮かし、キーパーの脇を越してのゴール!立て続けに2点を奪います。
そうなると、1点が欲しい相棒のSAKANO。積極的にシュートを放ちますが、力んでしまったか大きくシュートをふかしてしまいます。しかし、左サイドから中央に切り込んで、チャンスを作り始めます。
そして迎えた終盤。ディフェンスラインYOSHIDAから長いボールがSAKANOに入ります。そして、ボールを受け、力強くシュートを打つと、今度はボールはゴール左隅へ一直線。Que golaaazooooo, SAKANO!
これで、ゲームを3-0とします。
90分間通して、豊富な運動量をキープしたまま、試合終了!
0-3と相手スタジアムにてスペイン挑戦第1戦目を快勝で飾ります。
対戦相手もJuvenilから選手を引き上げていたこともあり、ベストとは言えない状態でしたが、スタンドからも「Meijiはなかなかやるな~!」との声も聞こえてきました。
相手チーム会長も、何人か目を見張る選手がいるというコメントを残していました。
欲を言えば、決めているところを決めていれば、もっと圧勝することができた。という課題は残ったものの、開幕戦としては決して悪い試合ではなかった明治大学サッカー部。
選手たちも、まだまだ余裕の表情がうかがえました。
明日は、Espanyol Bとの試合の報告です!
それでは、また明日!
Buenas noches!
By Yuya Takaji
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