さぁ、今日からエスパニョールの練習がスタートです。
18時からジョアン・カルロス監督の下、練習をスタートします。今日の練習はスクール。カンテラとは違い、様々なレベルの選手が所属しています。今回のチームはTSUBASAよりも1歳上の2000生まれチームです。皆、TSUBASAよりも体格はがっちりしています。
夏に来た時は、他にも多くのサムライ少年がいた為、あまり異国を感じなかったかもしれませんが、今回は一人での挑戦。前回とは様子が異なり、多少の戸惑いも感じているようです。ジョアン監督の言葉が全く分からないTSUBASAは、ややポカンとした様子で、それがプレーにも出てしまっています。そう、いつもの激しさ、スピード感が無いのです。
しかし、ある時、スイッチが入りました。それは、ペアーを組んで、狭いコートの中にゴールを置いて、3ペアがコート内で同時に行うそれぞれ1対1の勝負を行う練習です。その1対1の練習を見ていたもう一人のコーチ、フアンが、1対1で全く相手にしていないTSUBASAの姿を見て、
フアンコーチ「パブロ、TSUBASAの相手をしろ。ペア交代だ」と指示します。
そう、パブロこそ、このジョアン監督のチーム内では一際目立つ存在で、チーム1の実力を持つ選手です。TSUBASAのスイッチが入ったのはそこからでした。
今までの相手とは違う。速い、強い、巧い!油断をしていたらやられる。そう察知したのか、TSUBASAの動きがパブロにつられるように、見る見る激しくなっていきました。そこでは、他の1対1とはまるで違う、異空間の1対1が繰り広げられました。身体を入れ合い、バチっと大きな音を立ててボールを奪い合う2人。パブロも、手応えのある相手を前に、不適な笑いを浮かべ、生き生きとプレーしています。
勝負は全くの互角。パブロが常に得点でリードするも、TSUBASAも負けじとゴールを奪い返します。TSUBASAの顔ま真っ赤に硬直しています。
フアンコーチも2人の熱い戦いをじっと見つめています。
しかし、徐々に体格に勝るパブロが、連続ゴールでリードを広げて行きます。
そんな段階でこの練習は終了、TSUBASAとしてはもう少しやりたかったでしょうが、良きライバルに発奮し、スイッチが入った事は好材料です。
そんな感じで練習は進みましたが、実はこの数時間前、ある嬉しい出来事がありました。諦めかけていたチャンピオングリーグ、準々決勝、カンプノウで行われるバルサvsアーセナルのチケットが、若干数ながら、売りに出されていたのです。
UEMATSU “TSUBASA、今日の練習が20時に終わるんだけど、チャンピオンズリーグが20時45分からカンプノウであるのは知ってるよね。チケット今なら買えるけど、観たいかい!?でもその場合、スクールの練習を19時で切り上げなければいけなくなるんだ。エスパニョールの練習場からカンプノウは遠いからね。もしカンテラの練習だったら、休めないけど、今日は特別だ。TSUBASAが決めていいよ。”
TSUBASA “絶対カンプノウ!”
というわけで、即答でした(笑)。
夏に来た時は、観客のいない、無人のカンプノウ見学をしただけだったTSUBASA。今回は、初めてのバルサの試合を見ることが出来ます。しかも、チャンピオンズリーグの対アーセナル戦。これ程の贅沢があるでしょうか!?
さぁ、試合は、ご存知の通り、メッシがハットトリックを上回る4ゴールを決め、4-1でバルサが勝利し、セミファイナルへ駒を進めました。
別の惑星から来たのかと思わんばかりの大好きなメッシの活躍に、TSUBASAも喜びを超えて、唯々唖然。。。
興奮の坩堝に包まれたカンプノウの雰囲気を体験したのでした。
by Keita Uematsu
チャンピオンズリーグのバルセロナVSアーセナルは、私も3時30分に起きて見ました。あんな試合をカンプノウで見ることができ幸せだと思います。
チケットを手配頂きありがとうございます。
TSUBASAにとって両チームとも大好きで、毎試合テレビで見ているチームなので、思い入れもあったと思います。
出発前からずっーと見たいと言っていたので、無理だと思うけど植松さんなら何とかしてくれるかも知れない。だから自分から植松さんに頼んでみなと言っておきました。
多分、これで日本のことは頭から無くなったと思います。自分の力を出し切って、成長して帰ってくるのを楽しみにしています。
投稿情報: TSUBASA PAPA | 2010/04/09 00:29