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あっという間に２週間が過ぎ、とうとう、Miyazaki兄弟にもお別れの時がやって来ました。
いつも、昼食の時に見ていたサグラダ・ファミリアで記念撮影をした後、バルセロナ空港へと向かいました。
短い期間だったけど、ここで感じた事は決して少なく無かったはず。これを活かすも活かさぬも君達次第。憧れのスペインに行かせてくれたお父さん、お母さん、そして家族の皆に感謝し、必ずや、今回の大冒険を、明日の糧にして欲しいと思います。
最後に、２人に行ったインタビューを下記に記し、MIYAZAKI Brotherの章を締めくくりたいと思います。
＜スペインで楽しかった事ベスト５＞
【Ryunosuke】
１：１１日間、スペインで過ごせた事。
２：カメニからサインを貰った事。
３：プジョールに会った事。
【Kenshiro】
１：カンプノウを見れた事。
２：試合でゴールを決めた。
３：コルネヤもエスパニョールスクールも、練習に付いて行けた。
４：スペイン語がちょっと分かるようになった。
５：友達が沢山出来た。
＜スペインでの辛かった事ワースト３＞
【Ryunosuke】
１：昼食を結構残しちゃった事。
２：フットサル場で、中のディフェンスの時に、結構回された事。
【Kenshiro】
１：カンプノウでカメラが壊れた事。
＜スペインでも通用したプレー＞
【Ryunosuke】
スルーパス
【Kenshiro】
ドリブル
＜スペインで通用しなかったプレー＞
【Ryunosuke】
得意のロングシュートをなかなか蹴るチャンスが無かった。
【Kenshiro】
声を出せなかった。理由は、周りが上手かったから。
Ryunosuke ！ Kenshiro ！ Animo！ Hasta la vista ！！！
さぁ、この日はエスパニョールのカンテラの練習が終わると、シャワーも浴びずに、車へ。何故なら、今夜はチャンピオンズリーグ・ベスト８の１stレグ、バルサvsシャフタール・ドネツク戦が行われるカンプノウへ行くのです。
楽しみで仕方が無い様子のTsubasa。「シャフタールって、ロシアだっけ！？余裕でバルサ勝つよね！？」
“さぁ、どうかなぁ。ここまで進んで来たチームだし、前線にはブラジル人選手が揃っていて、結構危険なチームだからな。油断したら、やられるぞ。”
そんなこんなで、いざ、観戦。
チャーンピオーン！チャーンピオーン！チャーーーンピオーーーーーーーーーーーン！！！
いつ聞いても、CLのテーマソングは奮い立ちます！
試合は、バルサショー！イニエスタ、アウベス、ピケ、ケイタ、チャビのゴールで、バルサが５－１で勝利を収め、準決勝進出へ向け、大きな大きな一勝を手にしました！！！
さぁ、４週間に渡るTsubasaのスペイン挑戦も、いよいよラスト一週間。そして、最後の一週間は、最初の週に続き、再びエスパニョールのカンテラ（下部組織）に挑戦です！
「エスパニョールに入れたら、ここに住む！」とTsubasa。しかし、それは決して簡単な事ではありません。
“エスパニョールにしろ、どこのチームにしろ、チームに入団する為には、そのチームの中で３本の指に入る主力級の実力を持った選手にならなければならない。君は、この国ではあくまでも外国人。言葉の通じない外国人を獲るイコール、その選手がチームの中でも実力が上でなければならない。何故なら、同じレベルの実力を持ったスペイン人がいるなら、わざわざ言葉の通じない外国人よりも、スペイン人を獲得するからね。「何とか、チームに付いて行けます。」レベルでは、絶対に獲ってもらえない。それぐらい、頑張って、いい選手にならないといけないんだ。”
がしかし、やはりエスパニョールのカンテラ達は、猛者の集団でした。スピード、フィジカル、技術、闘う気持ち、躍動感、戦術眼、全てにおいて、皆、それぞれ良いものを持っています。Tsubasaもなんとかそれに喰らい付いて行っている自体が凄い事ですが、この中では、なかなか目立つ事が出来ません。
それでも、小さいながら、ルーズボールを激しく競り合い、カンテラのメンバーにも負けない粘り強さは、Tsubasaの一つの持ち味です。
今後は、あと１つ、２つ、誰にも負けない武器、個性を身に着ける必要があるでしょう。
さぁ、いよいよ待望の試合です。土曜日は、エスパニョールスクールリーグに参戦です。ここでも、兄弟はそれぞれ別々のチームに混ざり、プレーします。午前中、最初に姿を現したのはKenshiro。７人制フットボールの大会の中で、彼は、様々なポジションでプレーします。３－１－２の真ん中のミッドフィルダー。時には、２トップの一角。Kenshiroは懸命にボールを追いかけます。フィジカルが強いKenshiroは、半ば強引な突破を試み、これがなかなか成功します。しかし、相手の素早い寄せの前に、思うようなプレーをさせてもらえません。合流して日が浅い為か、周囲とのコンビネーションもあまり上手く行きません。
しかし、そんな中、味方から中央でボールを受けると、そのままワントラップして素早く右足を振り抜くと、ボールは、見事にゴール左隅へ吸い込まれます！
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール！！！
Kenshiro、嬉しいスペインでの試合での初ゴールです！！！
さて、続くはお兄ちゃん！Ryunosukeの登場です。
Ryunosukeは３－２－１の右MFを任されると、サイドで果敢に縦をえぐり、チャンスメイクを心掛けます。柔らかいテクニックを披露するRyu。右から、素晴らしいセンターリングを何度も供給します。一方、ルーズボールへの喰らい付き、マイボールにするんだと言う執念が、周囲のスペイン人に比べ、物足りなさを披露します。スペインに来たら、遠慮と言う言葉を、辞書から消し去る事が、重要です。
それでも、２試合で３ゴールを決める活躍で、本人はご満悦の様子を浮かべていました。