さぁ、今日でリーグ戦は最後です。
早速、行ってみましょう!!!
【Benjaminカテゴリー】
この日の初戦は、昨日、苦しみながらも大逆転勝利を収め、ここまで3戦全勝と結果的に“お得意さん”にしているTecnofútbol Barcelona。いつものように、KOSEIはトップ下、RYUSEIはワントップで先発です。序盤からペースを掴んだのはTecnofútbol。World Team陣内で次々と猛攻を仕掛けます。寸での所で粘ってはいるものの、Tecnofútbol の勢いが続きます。そんな中、相手のDFに遠目から豪快なミドルシュートを叩きこまれ、World Teamが先制点を許してしまいます。この日は、快速タマスの右サイド突破が影を潜め、World Teamはなかなか効果的な攻撃を仕掛ける事が出来ません。右サイドに攻撃が偏る事を、流石にどこのチームも把握しており、相手の布陣が気持ち左寄り。その為、タマスには常に2人掛かりでディフェンスをされてしまいます。そんな窮地を救ったのは、我らがサムライ少年コンビです!ショートカウンターからフリーで抜け出したRYUSEIが相手との競り合いで上手く体を入れて突破すると、GKとの一対一を見事に決めてゴール!美しい飛行機ポーズが今日も飛び出します!
その後も、押せ押せムードのWorld Team。最後の一仕上げ、チームに勝利をもたらす決勝ゴールを決めたのは、KOSEIでした!相手陣内でボールを持つと、空いた前のスペースをするするとドリブルで持ち込み、ミドルシュート!これが見事にゴール隅に突き刺さり、World Teamが2-1で勝ち越します。相手の鋭いチェックになかなか思うようなプレーが出来ていなかった今大会のKOSEI。しかし、彼にフリーでスペースを与えては行けません!
そんな2人の活躍により、World Teamがそのまま2-1で勝利を収めました。
さて、第二試合、Plan Marcet戦を前に、ハプニング。RYUSEIが「頭がくらくらする」と訴え、医務室へ。Doctor「暑さによる疲れが出たのだろう。でも、大した事なさそうなので、少しベッドで休ませれば大丈夫。」 その言葉通り、午後には、RYUSEIは復活し、いつものケロっとした表情を見せていました。
がしかし、このリーグ最終戦、Plan Marcet戦はエース抜きで戦わなければなりません。もっとも、リーグ戦の順位には影響がありませんが、、、
さて、この試合、これまでも再三再四、好敵手となって来たPlan Marcet。ここまで、3戦して、World Teamの2勝1分で来てはいるものの、実は、チーム力では相手が上。しかし、World Teamはここまで、彼ら相手に驚異的な粘りと、ちょっとの幸運を手に、好成績を収めていたのでした。
しかし、やはりエース抜きでの戦いは痛かった。殆どの時間をWorld Team陣内で展開され、次々と雨あられのシュートを浴びせるPlan Marcet。いままでは、GKのファインセーブや相手の拙攻に助けられた場面が多かったものの、この試合に限っては、シュートをビシビシと枠に飛ばして来ます。一方、攻撃では、やはりタマスが封じられ、決定機すら作れません。
結局、5ゴールを叩きこまれ、完敗となりました。
これでBenjaminリーグの試合が全て終了、我らがサムライ少年コンビ擁するWorld Teamは、12戦を戦い、7勝1分4敗の勝ち点22で堂々の2位の座に収まりました。
【Alevinカテゴリー】
さて、続いては、RYUGEN、RYUYA擁するU.S.Aです。この日の初戦はValencia戦。前回は4-2で勝利した相手です。途中出場した2人は、1-2-2-2の布陣で、RYUYAが右のMF、RYUGENが左FWで出場します。既に0-2でリードされていた場面、2人が入ると同時に、3失点目を喫してしまう苦しい展開。それでも、RYUGENの縦パスから味方のFWがゴールを決めて1点を返すと、立て続けにアメリカ人のジョニー(仮名)がゴールを決め、たちまち1点差まで詰め寄ります。更には、ゴール前でボールを受けたRYUGENがシュート、相手DFが弾いたボールを詰めて来たRYUYAがシュート。しかし、ボールはゴール右に外れて行きます。相手ゴール前で何度もボールに絡み、Valenciaゴールを襲う2人。一方、相変わらず、相手からボールを奪うと言うディフェンス力が大きく欠乏している2人。「相手からボールを奪い取る事は、1ゴールと同じぐらい価値がある」と試合前に発破を掛けたのですが、まだまだ、2人の心には響いていない様子です(泣)。
試合は、結局2-3で、U.S.Aが敗れる結果となりました。
続く2試合目、対戦相手はTecnofútbol España 2001戦。この試合、RYUGENが先発します。ところが、U.S.Aのディフェンスの隙を突いて、相手が立て続けに3ゴールを決め、いきなり劣勢の展開。すかさず、RYUYAが左MFとして登場します。すると、パスワークの中心にRYUYAを据えた形で、U.S.Aがペースを掴み始めると、そこからU.S.Aが2連続ゴール。その後も、何度も決定機を掴むも、絶好機をものにする事が出来ません。RYUGEN、RYUYAも共にシュートチャンスがあったものの、決め切れず、勝ってもおかしく無かった展開は、残念ながら、2-3で敗れてしまいました。
こうして、U.S.Aは12試合を戦い、3勝1分8敗の勝ち点10で、7チーム中、6位の結果となりました。また、チームの全22ゴール中、およそ3分の1を、日本人コンビ、RYUGENとRYUYAで叩き出しており、毛結果的に、チームに大きく貢献したと思います。また、相手6チームの内、4チームとは、互角の戦いを演じた試合があった為、明日以降の決勝トーナメントでは、ダークホースになれる可能性は十分に秘めています。
続いては、TAKUKI、ITSUKI、RYO、KOSHIROのサムライ少年カルテット擁するPlan Marcet 2000です。司令塔のKOSHIROも1日の休養を経て、元気に復帰です。昨日から、お母さんとお姉ちゃんがバルセロナに応援に駆け付けており、更なるハッスルが期待出来そうです。
さて、初戦はTecnofútbol España 2001戦。前回は、まさかの敗戦を喫した相手であり、2位争いの直接のライバルです。先発したのは、左MFのRYOと、2バックの左に陣取ったITSUKI。しかし、最初から集中して試合に入って来たTecnofútbol Españaに対し、Plan Marcet 2000は先制ゴールを献上してしまいます。焦るPlan Marcet 2000は、懸命にプレーするものの、なかなか思うように決定機を作り出す事が出来ません。RYOはサイドから再三再四、チャンスメークやシュートを放ちますが、相手のブロックを崩すことが出来ません。一方、後方で奮闘するITSUKI。小さい体をフルに使い、相手の攻撃の芽を摘み取ります。がしかし、過ぎるのは時ばかり。監督のチャビは、怪我から復帰したKOSHIROを投入します。
怪我の後遺症を感じさせないフットワークで、中盤でリズムを作るKOSHIRO。チームは徐々に、Tecnofútbol España陣内に攻め込んで行きます。すると、ゴール右45度の位置から、マルコスが得意の左足で豪快なシュートを決め、Plan Marcet 2000の押せ押せムードに火を点けます。そんな中、右バックの褐色の巨漢君が、恐らく!?今大会初ゴールとなる豪快ミドルシュートを叩きこみ、Plan Marcet 2000が遂に逆転に成功します。
そのまま2-1で逃げ切ったPlan Marcet 2000が、前回のリベンジを達成しました。この試合、左サイドでRYOに代わって入ったTAKUKI。開いた状態でフリーで受けたシーンで、前にスペースがあるにもかかわらず、最初からパスを探すあたり、ややちぐはぐ感が漂います。本来持っている、迫力あるドリブルを、積極的に見せてもらいたいところです。
続いての試合、リーグ最後の試合は、対Valencia戦です。今度は先程と変わり、KOSHIROとTAKUKIが先発で出場します。KOSHIROは怪我開けとは思えない、切れのある動きを見せ、的確なプレーで、ドリブル、パスを繰り出して行きます。しかし、序盤にチャンスを掴んだのは、先程の試合で番狂わせ、Tecnofútbol España 2000を破り、勢いに乗るValencia。がしかし、Plan Marcet 2000は必死の守りで、ゴールを許しません。左サイドに入ったTAKUKIは、やや調子を落としており、プレーに精度がありません。ドリブルで運ぶべき時、パスを叩く時の判断も出来ておらず、直ぐにRYOと交代を命じられます。一方、少しずつチーム内で存在感を発揮しているのが左利き、黄緑のスパイクを履くマルコス。そのマルコスからの折り返しに対し、Valenciaゴール前に走り込む2人の影が!そして、見事にゴールを決めたのは、エースのアンヘルでした。もう一人、ゴール前に走り込んでいたのはKOSHIRO。チームの先制点以上に、自分のゴールをかっさらわれた気持ちが上回り、歪んだ表情を見せます(笑)。
一方、守備では、すっかり頼れる存在になりつつあるITSUKIが、危険な場面を察知し、要所を締めます。守備面の安定感、能力が増したITSUKI。あとはゴールか!?
一方、今大会でコンスタントな活躍を見せているRYO。この日もやってくれました!中盤でドリブルしながら、右サイドを疾走するRYOへKOSHIROが絶妙なスルーパスを通すと、これを受けたRYOがきっちりとゴールを決め、Plan Marcet 2000が追加点を上げる事に成功します。
Plan Marcet 2000はリーグ戦、12試合を8勝4敗の勝ち点24の好成績を収め、7チーム中、堂々の2位の座を確保しました。明日以降の決勝戦、金メダルを目指し、牙城Tecnofútbol España 2000崩しを狙います!
【Infantilカテゴリー】
続いてはInfantil。まずは、DAICHIとSHINのPlan Marcet 2です。この日の初戦、Tecnofútbol España 1998戦では、DAICHIが先発出場し、1-3-1-2のトップ下の位置に入ります。しかし、本人が、「駄目のまぁまぁの中間」と言うプレーは、なかなか思うように行っていないようです。一際小さいDAICHIの活路は、精密なトラップ、ボールコントロール、ボールの置き所、そして俊敏なプレーです。ちょっとでもボールを相手に晒してしまうと、足の長い相手の範囲に入ってしまいます。そんな、厳しいボールコントロールが出来ておらず、相手にボールを引っ掛けられてしまう事が多い展開。また、疲れからか、何でも無いシーンでバランスを頻繁に崩しており、やや元気がありません。
一方、2トップの左の位置で登場したSHIN。こちらは、前線でボールを受けるタイミングを探し続け、ここだと言う場面では大きな声と手振りで、ボールを呼び込もうとします。がしかし、味方からなかなか良いパスが入らず、相手ディフェンダーに何度もカットされてしまいます。
結局、2人は殆ど何も出来ないまま、試合は1-3で敗れてしまいました。
続く第2試合は、対Madrid戦。DAICHIもSHINも、いずれも途中出場します。試合は、先制され、追い付く、拮抗した展開。SHINは前線で体を張ってポストプレーをしようとするも、体格に勝るDFを相手に、なかなか思うようにプレーをさせてもらえない。一方のDAICHIも、中盤の真ん中で自由を与えられているものの、カバーする範囲が狭く、やや機動力に欠ける。また、周りの体が大きいのを鑑みても、ややコンタクトプレーで逃げ腰の感あり。声は良く出ていて、味方に指示を出したり、味方の不甲斐ないプレーに怒りを露わにしたりしている点は良し。
この試合、終了間際に決勝ゴールを奪われ、Plan Marcet 2は1-2で敗れてしまいました。
これで、Plan Marcet 2は16試合を戦い、5勝3分8敗の勝ち点18、9チーム中、6位と言う成績となりました。
一方、どうしても一勝が欲しい、KAISEIとKAZUKI擁するWorld Team。まずはサムライ少年対決、SHOKI、TAKAHIRO、KENGO擁するVenezuelaと対戦です。TAKAHIROは、2日間の休養を経て、元気に戦線に復帰しました!!!
さて、試合は是が非でも勝ちたいWorld Teamが意地を見せ、Venezuelaの攻撃を必死に防ぎます。一方、攻撃では、ワントップの頑張り屋アドリー(仮名)と、左サイドのKAZUKIが中心となり、ゴールを目指します。KAISEIはいつものように、右サイドで、攻守に走り回ります。右サイドをえぐるようなプレーも何度か試みるものの、Venezuelaの守りを打破する事がなかなか出来ません。が、とにかく、World Teamの勝ちたい気持ちがひしひしと伝わってくる、非常に緊迫したゲームです。一方、Venezuelaでは、KENGOが先発、右サイドで、いつものように、チームプレーに徹します。また、途中から、SHOKIとTAKAHIROも投入され、それぞれ、2バックの左、ワントップに入ります。SHOKIは自分なりに頑張ってはいるものの、来たボールを繋がず、蹴ってクリアーするばかり。また、相手の攻撃を体を張って止めようとする厳しいディフェンスが足りません。更には、自分のマークする相手のパスを読んで、相手の前でカットする術も覚えたいところです。一方のTAKAHIROは、病み明けで全開モードでは無いものの、いつものように懸命に走ります。彼の場合、どうしてもフィジカルの差が、彼のプレーにおいて、大きく影響を及ぼしているようです。ちょっとでもボールコントロールを間違えれば、瞬く間にボールを奪われてしまう状況の中で、狙ったプレーを繰り出せない、やらせてもらえない展開が続きます。
試合は、互角の展開のまま、ロスタイムへ。World Team、初の勝ち点獲得かと思いきや、最後の最後でVenezuelaのヘディングシュートを許し、0-1で惜しくも敗戦となってしまいました。
初の勝ち点、初の勝利を目指して、最後まで戦ったWorld Team。それだけに、無念の気持ちがこみ上げたのでしょう、皆、泣き出す選手もありました。
続く、Tecnofútbol España 1998では、開始早々に失点を喰らうWorld Team。先程のような緊迫した場面では、緊張の糸が続いたものの、失点を喫した途端、選手達は意気消沈の表情を浮かべます。それでも、一人気を吐くKAISEI。自分が失敗しても、味方が失敗しても、チームを鼓舞し、声を出し続けます。
一方、マイペースタイプのKAZUKIは、黙々と自分のプレーをします。がしかし、彼のドリブルは、相手チームの脅威に成り得ます。あとはフィニッシュの精度か!
結局、試合は0-5で敗れ、World Teamは無念の12戦全敗、最下位でリーグ戦を終えました。
ところが、試合後、思わぬ展開が!何と、KAZUKIが、Tecnofútbol España 1999の監督、ダビッ・カステジャーノにスカウトされたのです。「来シーズン、俺たちのチームと一緒に、リーガを戦わないか!?君は素晴らしい選手だから、是非来て欲しい!」
彼らは、1998~1999年リーグ、Infantilリーグの2部に属します。4部まであるカタルーニャ州の2部リーグは、なかなかのレベルがあります。そこで活躍すれば、バルサやエスパニョール等が属する1部リーグの舞台への進出も夢ではありません。
その事を、KAZUKIに伝えると、「ホント!スペインに住みたいけど、親と話してみます。」との事でした。さて、この展開は今後如何に!?
さぁ、最後はVenezuela。先程のサムライ少年対決を制したVenezuelaは、第2試合でMexico 1と、第3戦ではMexico 2とそれぞれ対戦、Mexico 1戦は0-5で完敗、Mexico 2戦は0-0のスコアレスドローとなりました。 Mexico 1戦ではKENGOとSHOKIが先発、Mexico 2戦ではKENGOが先発出場しました。
Mexico 1戦で最も輝きを放っていたのは、チチャリート。Infantilカテゴリーの中では、一際小さなその9番は、誰よりも大きく見えます。小柄ながら、その体を最大限活用し、ドリブル、シュート、パス、ボールコントロール、全てにセンスを感じさせてくれます。TAKAHIROよりも小さいだけに、やはりフットボールは、それぞれのフィジカルコンディションに合ったプレースタイルを追求出来る、万人に平等なスポーツである事を再認識させてくれます。
そんな訳で、チチャリートが5点中、4点に絡む大活躍を見せてくれました。
最終戦は、Mexicoの2軍に当たる、Mexico 2。試合は、お互い、集中力を持って、緊迫した1点を争うゲームとなる。ここ数日、頑張ってはいるものの、体のキレを欠いているKENGO。しかし、頑張ろうとする姿勢は、プレーを通して伝わって来ます。がしかし、如何せん、踏ん張りが利かず、球際での競り負けが目立つようになる。SHOKIは、表情からは伝わりにくいものの、プレーに焦りが出ているのは明らか、もっと落ち着いてプレーする為には、気持ちと技術に自信を掴む事が肝要か。そしてTAKAHIRO。なかなか重ようなプレーが出来ず、苦しんでいる選手の一人であるTAKA。タッパのハンディは否めないが、それでも、チチャリートのような選手を見ていれば、言い訳は出来ない。小さいだけに、より全身を使ったプレーが必要で、トラップ、パスと言った一つ一つのプレーをまずはきっちりと成功させて行きたい。
そんなVenezuelaは、12戦を3勝2分11敗の成績で、9チーム中、8位の成績となりました。気持ちを切り替えて、決勝トーナメントに臨んで欲しいところです。
【Cadeteカテゴリー】
最後は、SHUNの属するCadete大会。昨日、発熱で1日休養を取ったSHUN。この日は元気に復活を果たしました!
この日の対Plan Marcet 1戦、“定位置”の右サイドバックで先発です。病み上がりで、前半はややふわりとした感触の中、プレーしていたSHUN。ややプレーに精彩を欠いた感がありました。
その間、前半終了間際にこの日誕生日を迎えたGKアレックス(仮名)が、チームが得たPKを蹴らせてもらい、これを見事に決めて、Tecnofútbol Españaが先制点を手にします。
後半に入ると、精気が徐々に戻って来たSHUN。果敢にオーバーラップを見せ始めます。右からゴール前に上げたクロスボールは、あと寸での所で、味方には合いません。が、この後も何度も右サイドを駆け上がり、攻撃に積極的に参加する姿が見られました。
いつものような、精力的なディフェンスは、体がやや重いのか、少し自粛気味ではあったものの、守備では無難なプレーで、チームの勝利、2-1での勝利に貢献していました。
これでリーグ戦は6戦5勝1敗の勝ち点15、堂々の首位となりました!!!
さて、6日間に渡って展開されたリーグ戦が終わりました。16人のサムライ少年達のフットボールにおける心境は千差万別です。その殆どが、スペインでの激しいプレー、ボディーコンタクト、プレスの厳しさ、そうした、相手のディフェンス力に手こずっているようです。スペインでは、土のグラウンドが禁止され、必ず、天然か人工芝でなければいけないと言う、スペインサッカー協会のルールがあります。そうした環境では、スライディングをしても、激しいチャージで転び合っても、怪我をし辛い為、それが、こうした“ディフェンス力”に繋がっていると思います。日本では、まだまだ、土のグラウンドが主流で、それだけに、スライディングタックルを仕掛け、受ける事は非常に少ないと思われます。それどころか、激しいチャージに、過保護なまでに笛を吹く、ジャッジ基準が設けられていると聞きます。これは、こうした世界の流れ、“激しいボディーコンタクト”の流れに逆行するものです。
日本代表の選手の試合後の感想に、「球際で負けた」と言う言葉を良く耳にします。つまり、日本では、いつまで経っても、このテーマに悩まされ続けているわけです。世界に出た途端、常に“球際”に苦しむ訳です。それは、育成世代から、ボディーコンタクトを重視しない、世界と逆行する環境を持ってしまっているからです。フットボールは局地戦では、ある意味、格闘技です。戦争です。それが、世界基準です。
また、そうした激しいボディーコンタクト、激しいチャージを奨励していかないと、球際に強い、屈強なディフェンダーが育ち難くなります。その結果、そうした屈強なディフェンダーに立ち向かい、それを乗り越えようとする頼もしいストライカーも、比例して育たなくなります。日本に、世界的なディフェンダー(特にセンターバック)、世界的なストライカーが生まれないのは、こうした部分に起因する事が少なくないと思います。
話は戻りますが、そうした激しいボディーコンタクト、深いタックル、厳しいチャージに慣れてない少年達は、皆、“速い寄せ”にテンパり、焦り、苦しみ、本来の自分の得意なプレーがなかなか出せなくなってしまいます。世界に追いつく為には、こうしたハイテンポの激しい空間の中で、それでも如何に、落ち着いて、自分のプレーをスピーディーに繰り出せるかどうかに掛かって来ると思います。“攻撃力を上げたかったら、それと対峙する守備力のレベルを上げろ” そうした環境を築いていかない限り、日本とサッカー先進国との差はなかなか埋まって行かないでしょう。
もう一つ、今回の少年達の中で、なかなか思うような活躍が出来ていない少年達の傾向として、“周りが見えていない”と言うのがあります。“判断力・洞察力”と言い変える事も出来るでしょうか!?フットボールでは、相手があり、そして、味方のポジショニングも含め、コンマ何秒の単位で、刻々と場面が変化します。そうした周囲の状況をインプットし、的確なタイミングで、的確なプレーを、如何に状況に応じて繰り出せるか!?その判断力が欠如している選手が多い気がします。自分の得意なプレーを、状況に関係なく繰り出そうとし、なかなか上手く行かない。そうしたプレーの判断力が、的確に働いていない気がします。フットボールは、判断力が決定的に重要なスポーツです。それ無しに、良いプレーは出来ません。「持ったら、まずは自分でドリブルして行け!」と言う指導方法では、判断力は身に付きません。今は自分で行くべきか、それともパスか!?そうした瞬間的な判断力を伴った形で、プレーを選択して行く実行力を、小さい頃から体得して行く必要があると、日本のサムライ少年達を見て、考えさせられます。
KAZUKI君の突然のスカウト劇!!!すばらしいです。
他の子供たちの励みにもなるでしょう。
さて、昨日はSHUNの発熱で大変ご迷惑をおかけしました。植松さんスタッフの皆さん有難うございました。
無事に復帰できてよかったです。
まぁ体の切れは、徐々に戻ってくるでしょう頑張ってくれることを期待します。
さて、終盤の植松さんのレポートに、共感し、きづかされることがたくさんありました。
今回の16人の少年のスペインでの挑戦で直面している問題は、日本とサッカー強豪国との違いに縮図としてあらわれていると思います。
うちの息子SHUNも、そちらではガンガンに体を使ってボールをとりに行っているようですが(それが評価されて大変うれしいです)、こちらでそのようなプレーをすると8割がファールの判定を下されてしまいます?
私自身SHUNのこういうプレーは、好きですし、むしろもっと積極的にやっても善いと思っています。
しかし、練習環境(土グラウンド)の関係もあり、やはり練習では激しいプレーは控えています。
ケガを恐れる選手と、ケガをさせることを恐れる選手が共存して練習、試合等を行っている現状があります。
玉際の寄せが甘いのも、寄せの早い選手相手に判断力が遅いのも、すべてにおいて練習から厳しいディフェンスをしない⇒ボールを受けてからの余裕がある⇒ボールが来てから考える⇒簡単に抜ける・簡単に抜かれる。
根本的ハードの面から全てに波及しているのではないでしょうか?
本土のほうでは、天然芝・人工芝のサッカー場の整備が結構進められいるようですが、沖縄ではまだまだ、天然芝のグラウンドで練習するような環境はほぼ、無理といってもよいでしょう、人工芝のサッカー場は1箇所しかありません(けれど各種大会の準決勝くらいから天然芝でやるので、なれていない選手が前半の最初のほうは転びまくるという笑える状況がみられます)
やはり、サッカーは芝の上でやるスポーツであると思います。
私自身も地元のサッカーを振興する上で、全天候型の人工芝サッカー場の早期の建設に向けアクションを起こすことを、再認識しました。
植松さん、子供たちのレポートだけでなく、貴重なご意見提言有難うございました。
投稿情報: SHUN父 | 2011/07/29 05:16
過保護・・・ですね。
こうせいも日本では非常にファールを多く取られます。
地区のトレセンコーチからも「いまのうちに矯正しないと・・・」と
いつも苦言を言われるし、大会でほぼ接触したプレイすべてに笛を吹かれて
途中からプレイできなくなったことすらありました。
腰が入った、手をひろげた、相手がこけた(苦笑)
こちらでは褒められたスライディングタックルなんてしたら退場でしょう(笑)
とくに去年のワールドカップで手を使うことが厳しくなったのを受けて
接触プレイはなんでも笛をふく風潮です。少し前のキーパーへのバックパスの
ルール変更のときの大混乱なみのファール(というか接触プレイ)粛清の嵐です。
多くの参加少年が聞いてみるとかなりの実績を地元で残している子たち。
こちらでせっかく肌で感じた接触プレイを地元で試したら、すぐに笛をふかれて
矯正されてしまったら?と思うと少年サッカーに末端でかかわる大人として
とても心配です。
子どもたちの努力がきちんと正当に結びつくような環境がほしいです。
協会も多くの人間が視察に来ているはず。なぜ逆行するような指導方針が
中央から指示されるのか疑問に思います。
過保護といえば、日本では観戦する親たちが口を出したりするのはご法度です。
ただ、今回の大会見てると日本では
「モンスターペアレント?」
と思うような親子で猛烈に出場をアピールしたりする親子もいますし、
拮抗した試合でベンチの子を出したりして、ミスしたりすると味方チームの親が
ブーイングです。
これは良し悪しあると思いますが・・・
日本の子はこんなことなれてないから、萎縮してしまってる子もいます。
コーチに反抗するなんて文化もないから、ベンチにいることをおとなしく
受け入れてます。
でも、他の国の子たちを見ると、コーチに
「いまこそ、俺が必要だよ、コーチ!!」など猛烈にアピールして
うるさがられたりしてます。
りゅうせい君のように右サイドのタマスを、今度は前線で使ってみようと
コーチが変えようとしても毅然と
「いや、僕はこっち、彼はあっち。」とノーノーと拒否して、しかも結果を
出す、インターナショナルな子もいますが(笑)
こうせいなんてロシア人とのフリーキック権利争いに最後は譲ってしまい、
一度譲れば「もうこれは俺の権利」となってしまいました。
弱いです。。
ベンハミンではギャング顔した強烈なロシア人親父が、コーチにくってかかって
「たまには俺の子をトップで起用してみろ!絶対結果だすって!」
とさっぱりスペイン語もロシア語もわからない、僕にもわかるアピールをしてます。
これだけのシビアに結果を求められるのが、今回のようなサマーキャンプでも
繰り広げられているんだから、普段のリーグ戦での勝利へのこだわりが
想像できます。小学生のリーグで結果を出さないコーチが親たちに首にされる、と
いうのは納得の迫力があります。
「周りを見る」「ドリブルしかさせない」
その通りです。でも、選手層の厚い都会のクラブチームやJの下部組織でもないと
囲まれるまえにパスを出せ!といっても、そこには入ってきたばかりで砂いじり
してるようなチームメイトがいたりする(笑)
どこの少年団でもあまりのレベル差に、ダメだとわかってても後ろから蹴りこみ、
クリアをさせ、何人かいる貴重なエースに走りこませての放り込みサッカーを
選ぶか、自分でいくとこまで行ってこい!って指導にどうしてもなってしまう。
ドルトムントの香川を育てたチームがパス禁止でああいうドリブラーを育てて
るのが代表です。
サッカーの判断をよくするためには、レベルがあった子同士の試合を組むアイデアが
必要だと思います。それもトップトップの子だけでなく後伸びしてくる子のために
2部も3部も必要なんだと思います。
投稿情報: こうせい父 | 2011/07/29 12:45
TAKAHIROがこの貴重な期間、2日も熱で休んでしまって残念です。(日本にいたら熱ぐらいなんて試合に行かせてしまうのですが......)。 植松さんのレポート、こうせい父様のコメントを見て、色々と考えさせられてしまします.......私も一昨年までは息子のチームのコーチとして、今はちょっとだけ距離をおき、息子の応援のかたわらほかの子供達にもアドバイス等したりしているのですが、いかんせん子供たちのレベルの差の大きさ、モチベーションの持ち方の差に苦心しながらかかわっています。相手のでかさ、潰しの速さ、あたりの強さにもがいているTAKAHIROでも日本の試合ではそれなりに自分の良さを出したプレーができていたりします。ただ周りの子との意識の差が大きくチームとしてやりたいプレーができない状況です。今回レベルの高いところでプレーができるということで自分のやりたいようにできるかと思ったのですが、残念ながらフィジカル面での壁が高いようで、本人が何を思い、何を感じやっているのかとても気になります。サッカーはチームスポーツであり、自分が周りを成長させ、周りが自分を成長させてくれるもの。そうあるためにはやはりレベルが同じプレーヤー(自分の成長にはレベルが上のプレーヤー)と練習、試合ができる環境が必要なのかと思います。今年の春、市の選抜メンバーでイングランド・スコットランド遠征に参加したのですが、遠征にいたるまでの練習会は同じレベルの子供たちと一緒にできる非常に貴重な機会で、チームの練習とは比べ物にならないくらい充実したものでした。遠征自体はマンU、エバートン、セルティックの下部組織等との試合でまったくはがたたなかったのですが(笑)。今回のワールドカップ・サッカースクールトーナメントへの参加で感じ・気づき、これからのサッカーに生かしていかなければいけないことはたくさんあるのだと思うのですが、それをどうやって実践していけばいいのか、チームの練習では正直話しにならないし..... 植松さんがおっしゃってくれているボールコントロールについては工夫をして練習をさせようと思います、が、これも実際プレッシャーのかかった中で練習しないと実践ではまったく意味のないものになってしまうのでしょうが....... いろんなことが通用せず、苦しんでるのかと思うのですが、前線からのプレスだけは忘れずかけてるようなのでまだまだ気持ちは切れていないのかと、最後まで頑張れと応援するのみです。頑張れTAKAHIRO!
投稿情報: TAKAHIRO父 | 2011/07/29 14:36
忘れてました、私もバルセロナに行って、皆のプレーを見たかったです......特にメキシコのチチャリート君のプレーを.....
投稿情報: TAKAHIRO父 | 2011/07/29 14:40
りゅうせいは、たまにめまいを起こすきらいがあって、数十分ゆっくりすれば回復しますので、私的にはそれほど心配しておりませんが、植松さん、こうせい父様にはご心配をお掛けいたしました。
リーグ最終日ですが、予想通りというかタマス君を抑えにきましたね。これが、トーナメントの時ではなくてよかったです。トーナメントではそれに応じた対応ができるのではないでしょうか。これからは、KOSEI君なしでは先に進まないような気がします。今後のKOSEI君に大注目です。
レベルがあった子同士の試合を組むアイデア、実現できれば本当に素晴らしいですね。私も色々と悩みましたが、最近の結論として私のできることといったら、子供のサッカー人生を預ける事ができる真剣なコーチを見つけることぐらいかなと。私達は幸運にも出会えました。人は人によって成長させられる。その影響度は、指導者が一番持っていると思います。こうせい父様やTAKAHIRO父様のような指導者が増えていく事を望んでやみません。
それからKAZUKI君のスカウト、すごいですね。植松さんのレポートを読んでいて、その能力は感じていましたが、それにしてもすごい。でも親としての悩みもまた深まっていくのではと、うちの子には関係ないのに勝手に悩んでおりました。
追伸:植松さん、最近の写真どれも素晴らしくてベストを決められませんでした。後半に差し掛かり、何か気合みたいなものを感じます。
投稿情報: りゅうせい ちち | 2011/07/29 17:12
最初の投稿、植松さんのレポートで少々熱くなってしましました。
しかし、その後のこうせい父さん、 TAKAHIRO父さん、りゅうせい ちちさん、の投稿も熱く、自分の子供だけでなく、他のJrの育成方針まで…
やはり、今回長期の日程ではありましたが、SHUNを参加させてよかったと思いました。
それは、スペインのサッカーを体験させ子供の未来を開こうとする保護者のみなさんの熱い気持ちが直にわかることが出来ました。
今回参加していただいた16人のサムライ少年の保護者の皆さん、植松さんスタッフの皆さん、残りわずかな期間となりましたが、たいへんありがとうございます。
また、これから残りわずかとなりますが、よろしくお願いします。
投稿情報: SHUN 父 | 2011/07/29 18:26