Hola muy buenos días !!!
今回、バルセロナにあの滋賀県のサッカー名門校、野洲高校がやって来ました。今回は3泊4日のスケジュールでバルセロナ遠征を行った後、オランダに飛んで大会に出場すると言うハードスケジュールを、この真夏の時期に敢行し、チーム強化に取り組みます。
今回、MGF(Movement Global Football)では、そのバルセロナ部分のお手伝いをさせて頂く事になりました。
トルコ航空の深夜便で30日に関空を出発した一行は、31日の午前にバルセロナに到着。そのまま宿舎で昼食と休養を取った後、早速夕方、親善試合へと向かいます。
さて、バルセロナ遠征最初の相手はグラマネットのJuvenil A(ユースAチーム)。バルセロナ市内にある強豪クラブの1つです。
野洲は1-4-3-3と言うバルサと同様の布陣を敷きます。
GK:Yamada
DF:Abe、Mizuno、Iida、Oozono
MF:Matsuda、Takano、Mochizuki
FW:Takeda、Tamaki、Oomoto
試合は開始して間もなく、グラマネットがその異変に気づきます。
ボールが取れない、、、
そうです。野洲が、しっかりした技術と巧みで細かな球捌きを繰り出し始めると、グラマネットはボールを触る事が出来ず、ただ単に走らされる展開となります。
グラマネットとしては、フットボール世界一の国として、東洋のサッカー後進国を受け入れてやると言う奢りと油断があったかもしれませんが、徐々に、監督も、そしてピッチ上の選手達も、ここまで日本から来たチームにボールポゼションで支配されると言う現実に、驚きの念を抱いたに違いありません。
そんな中、開始8分、野洲らしい“セクシー”な繋ぎから、細かくリズミカルにパスを繋いで右サイドに展開すると、その折り返しをゴール前の混戦の中から8番のTakanoが押し込んで先制点を上げる事に成功します。
その後も野洲ペース。グラマは、なかなか野洲陣内に侵入する事が出来ません。
激しいチャージでボールを奪いに行くグラマ。しかし、野洲は奪われたら直ぐに取り返すと言うコンセプトがしっかりと浸透しており、また、元々選手間の距離が近いフットボールをする為、グラマがボールを引っ掛けても、直ぐに奪い返します。また、上手く野洲の網を掻い潜っても、引かされている状態の為、少ない人数のカウンターに終始し、またその精度も高く無く、再び野洲ボールへと変わって行きます。
グラマの事情として、オフが明けて、まだ新シーズンのプレシーズンが始まったばかりと言うコンディションの整っていない時期と言う事は、重要な事実として念頭に入れて置く必要はありますが、それにしても、このワンサイドゲームは圧巻です。
33分には、右サイドでボールを受けた7番のTakedaがゴール左隅にシュートを決め、2-0とリードを広げます。更には41分に11番のOomotoが、43分には2列目からスルスルと飛び出した8番のTakanoがこの日2点目となるゴールを決め、前半の内に4-0とリードを広げます。
このチームの注目選手の一人は、10番のMochizuki。昨年、メキシコで行われたU17ワールドカップに日本代表として出場し、快進撃の立役者になった一人です。現在は右足太腿の内転筋を痛めており、チームに帯同しているメディカルスタッフのKASHINO氏によると、「出せて60%」と言う状況。それでも、細かく繋ぐ巧みなパスワークの中心として機能し、時には面白い所にスルーパスを通して行き、野洲の攻撃を司って行きます。
また、4番の左センターバックのMizunoも、U16までは日本代表候補に名を連ねていた選手で、セゾンと野洲高校の系譜を受け継ぐ足元の技術と、局面局面ではしっかりと体を張って相手を止める力強さを持ち合わせ、後方から、野洲フットボールを支えます。
更には、8番のTakano、元気者の彼は、2列目から果敢な飛び出しが特徴で、精力的に動き回り、この日も2得点。彼も、U16の日本代表候補に入った経験を持つ選手です。
さて、試合は後半、地元の意地を見せたいグラマが奮闘、巻き返しを図ります。一方、この日、大阪から到着したばかりで、長旅の疲れと時差によるコンディションの影響からか、やや集中力を欠き、グラマに攻め込まれます。そんな中、右サイドを崩したグラマのセルヒオが59分と75分にゴールを決めます。
後半、野洲はGKの1番Omoto、DF2番のKitamura、15番のSekiguchi、16番のBaba、13番のSumiyoshi、12番のKakimoto等を次々と投入し、故障の為、長期離脱中の14番Miyoshi以外は、全ての選手が出場し、4-2のまま逃げ切り、見事に初戦を飾りました!!!
Kakimotoはこの試合で鋭いスライディングタックルをかました際、足を痛めてしまい、負傷退場となりました。診断の結果は捻挫。今後の遠征での復帰は難しそうです。
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