さぁ、今日からAOSHIが本格的に始動します。2日間の週末は、日本から長期で住みついてプレーしている少年達の試合を見たり、公園でボールを蹴ったり、そして、日曜日の夜には、カンプノウでのバルサvsラージョ・バジェカノの試合を観戦しました。本人、実はメレンゲ(レアル・マドリーファン)ですが、カンプノウでのバルサが繰り広げるスペクタクルに、「日本で、Jリーグや代表の試合を見たことがあるけど、全然違った。」と非常に刺激を受けた様子でした。“バルサファンに変わっちゃいそう!?”と聞くと、「うんうん、それは無い。」と言いながらも、夢中になってメッシをシャッターに収めるAOSHIの姿がそこにはありました(笑)。
さて、今日から本格的なAOSHIのトレーニングが始まります。今回、参加するチームはSant Andreuと言う強豪チーム。カンテラ(下部組織)の実力では、バルサやエスパニョールに次ぐ、3番手争いに加わって来る名門チームです。今回は、月と水が2003年生まれの3軍、木と金が2003年生まれの1軍でトレーニングをする事になりました。一方、空いた火曜日はエスパニョールスクール、そして、土曜日はそのスクールリーグに参戦する事になります。
とにかく、1週間はあっと言う間に過ぎて行きます。1回1回のトレーニングを全力で臨んで欲しいと思います。
ところで、AOSHIは、この渡西の前に、かなりスペイン語を事前に勉強して来た様子が伺えます。“○○はスペイン語で何て言うの!?”と聞くと、サッカー用語などは大体答える事が出来ます。
こちらに来て数日経った今では、「僕はお腹が空いていて、喉も乾いています。パエリヤが食べたい。水が飲みたい。」ぐらいなら、さらっとスペイン語で言えてしまいます!素晴らしい!AOSHI!
貴重な1週間の体験を、最大限のものにしようと言う、ご家族を含めた気概が伺いしれます。
さて、3軍とは言え、Sant Andreuです。結構やります!もともと、1軍の選抜(Benjamin A)に対し、2軍(Benjamin C)と3軍(Benjamin E)はそれほど差は無く、皆、1軍入りを目指して凌ぎを削っているメンバー。皆、良い動きをしています。そんな中、AOSHIは足元に来たボールは、巧みなボールコントロールで上手くさばく時もあれば、相手の素早い寄せに潰されてしまう事も。一方、ボールポゼションのトレーニングでは、ボールをもらえそうな位置に細かく動き、ポジショニングをしっかりと取っています。しかし、ボールを呼ぶ声がありません。しっかりと手は上げているのですが、やはり、相手に気づかせる為には、声が必須です。“HEY"とか、“AQUI!(ここだ)”とか、“MIRA!(こっちを見ろ)”とか、どんどん言葉を発し、積極的にボールを受けるようにしなければ、なかなかボールをもらう事が出来ません。
また、ディフェンスの際は、地元のスペイン人の子供達が球際やボディーコンタクトを全く恐れる事無くバチバチ当たっているのに対し、AOSHIは遠慮がちで、がっつり行く事が出来ていません。いや、遠慮では無く、もともと日本では、バチバチ行く環境が無いのかもしれません。が、そんなでは、こっちでは“闘えない選手”と見なされ、一気に見放されてしまいます。まずは闘える戦士である事。そこからが、全てのスタートです。
練習後、AOSHI「えっ!これで3軍!?まじぃ~!」と少し面食らった様子でした。木曜日と金曜日の1軍との合流までに、少しでもこっちの激しさ、パススピード、動きの判断の速さ等、感覚に慣れる必要があります。
コメント