さぁ、やって参りました、SPORTバルサスクールキャンプ!
バルセロナのほぼ中心地に位置し、海に面した港沿いにその姿を誇るモンジュイックの丘。かつて、1992年にバルセロナ五輪が開催されたこの地にて、SPORTバルサスクールキャンプは行われます。
21年前の当時、男女のマラソンで森下広一さんと有森裕子さんがハードな丘を駆け上がり、見事に銀メダルを獲った場所。また、競泳女子200m平泳ぎで岩崎恭子ちゃんが、弱冠14歳にして、史上最年少の金メダリストとなり、「今まで生きて来た中で一番幸せです」の名セリフが生まれた場所でもあります。
そんな事など全く知る由も無い平成二桁生まれの若者3人衆、YUTO、YUTA、KOTAROの冒険が始まります!!!
モンジュイックの丘にあるINEFC(カタルーニャ国立体育学校)がその舞台。朝の9時前に到着した3人は、早速チェックインを済ませると、バルサのリュックサックや水筒、トレーニングウェアー(赤)2着、トレーニングパンツ2着、ソックス2足、更には黄色い外出用のTシャツ1着の支給グッズを受け取り、早速トレーニングの開始です!
10時ちょっと前にグラウンドに姿を現したキャンプ参加者達、総勢およそ150人の少年少女達が、早くも強く突き刺し始めた太陽の下、元気にウォーミングアップを始めます。
手でボールを使ってのボールポゼションやパス交換が行われ、その後、早くもバルサの真骨頂、ポゼショントレーニングが行われました。Peto(ビブス)を付けたチームとSin peto(ビブス無し)チームに分かれ、時にはComodin(フリーマン)を使い、常に数的有利な状況でのポゼションゲーム。
ここでは、狭いグリットの中で、細かくポジションを修正しながら、どこにスペースがあるのかを常に確認し、移動して行く事が求められます。味方がボールを持っている時に、周囲の選手はlinea de pase(パスコース)を作ってボールを受けられるようにポジションを取り、ディフェンス側はそれを阻止しようとボールホルダーにプレスを掛けたり、マークをして相手からボールを奪おうとする。また、ボールをもらった状況が悪く、相手に囲まれそうになった場合には、体を駆使してボールをガードし、ボールを奪われないようにしなければなりません。
この、バルサのトレーニングの基本中の基本となるボールポゼションのトレーニングでは、実際の試合で起こり得るあらゆる場面での鍛錬を実現する事が出来ます。
さて、我らが3人衆のプレーぶりはと言うと、、、
2003年生まれ、小4のYUTOは、日本ではまだあまりやっていないのか、局面局面で移り変わる展開の中で、周囲の状況を確認しながら細かくポジショニングを変えて行く動きが全く出来ません。その為、ボールをもらえる位置にいない事が多く、なかなかボールを受ける事が出来ていませんでした。
一方、2002年生まれのYUTAは、狭いグリットの中で、極力外側にポジションを取り、常に180度の視野を保ちながら、堅実にプレーしている姿が目立ちました。ライン際のサイドに位置している為、スペースが比較的ある中でボールを受ける事が出来ていましたが、相手が早い寄せで潰しに来ると、結構パスを引っかけてしまう場面も。もう少しリズム良く動き、さばいて行きたいところです。
そして、2001年生まれのKOTAROは、中にどんどん入って行って、ボールを積極的に受ける姿勢が目立ちました。また、得意の左足を使っての懐の深い切り替えしや相手のプレスをかわすボールさばきはなかなか際立っていましたが、パススピードの遅さや、ボールを叩いた後に再びポジショニングを素早く取って受ける動作にやや物足りなさがありました。
練習後、
KOTARO「結構うまいヤツもおったけど、まぁまぁやれた。」
YUTA「友達が一杯出来た。プレーでは、もっと激しくやらないと。」
YUTO「言葉が分からなくて難しかったけど、友達も出来たし、楽しかった。」
ご丁寧なレポート、ありがとうございました。
読んでいると思わず笑みがこぼれてしまいました。
色んな事を沢山見て感じてきて欲しいです。
投稿情報: 優太 母 | 2013/07/16 14:28
充実したレポートをありがとうございます。
明確な課題をコメント頂けるので、ありがたく拝見しています。
スタートがスタートなだけにどれだけ成長を見せてくれるかがとても楽しみです!
言葉を超えていろんな国のお友達ができますように。
投稿情報: Yuto母 | 2013/07/16 14:59