作陽高校サッカー部 スペイン遠征4日目。
この日の午前中は、クリニックから。この日、クリニックを担当したのは、昨日のRCD EspanyolのユースBを率いていたRobert氏。現役バリバリのEspanyolの下部組織を指揮するホットな指導者によるクリニックです。
この日のテーマは、引いた相手を如何に崩すか。そして、相手のカウンターをどうケアーするか。この密接に関係する2つのテーマをインテグラルな形で取り組む、非常に濃密な2時間となりました。普段、あまり慣れない部分もあったと思いますが、選手達は刺激を得たようで、これを自分の中の引き出しとして加えて行って欲しいと思います。
昼食後、出発までフリータイムの中、多くのメンバーはバルセロナ最大のフットボール専門ショップFutbolmaniAへ。
選手達の多くは、日本では手に入らないデザインやカラーのスパイクを手にし、ご満悦の様子でした。
そして、ここからバルセロナを離れ、お隣のタラゴナ県へ。
ここで、今回2試合目の親善試合です。
まずはSAKUYO LUCHA。8面を擁するSalouフットボールタウンにて行われたLa Floresta戦。同チームはユース3部リーグに属する、同クラブのユースAチーム(ユース2〜3年生が混ざっている)です。試合開始からその実力差が如実に出てしまいます。前半5分で既に2失点を喫したSAKUYOは、その後もパスミス、トラップミスを繰り返し、戦うスピリッツも全く足りません。ごっつい体格の相手に対し、ボディーコンタクトのバトルで完全にビビってしまっている始末。
そんな中、SAKUYOはPKを獲得するも、YUDAIのキックはキーパーに止められてしまいます。
その後も、Florestaの高速カウンターが止む事なく、前半は5失点。全く何もやらせてもらえない状態でハーフタイムを迎えます。
後半は、開始早々にFlorestaの選手がアフターの危険なプレーで一発退場。
しかし、この折角のチャンスも、SAKUYOは上手く立て直す事は出来ません。その後、ミスからの失点を積み重ねていき、気づけば0−8。意地を見せたいSAKUYOは、後半から投入されたSHOKIが右足を振り抜いて意地の一発!
後半は相手が1人少ない事で、ある程度余裕が出てきたが、時既に遅し。それからまた失点。
試合間際にSENAが1点返すのが精一杯。
終わってみれば、2−9で完敗を喫する事となりました。
同時刻の隣で行われたSAKUYO FUTUROの試合は、オリーブの名産地として知られる地元のCambrils。こちらも3部リーグ所属のユースAチームです。所詮のCE Júpiter戦で見事に勝利を収めたSAKUYOでしたが、この日は体格に勝る相手に対し、球際で全く戦えない姿を露呈してしまいます。全く良いところなく、試合は0−7で大敗となりました。
最後は別会場で行われたSAKUYO A。対戦相手はGimnástic Tarragonaです。同クラブのトップチームはリーガ・エスパニョーラのプロ2部リーグに所属し、現在は鈴木 大輔選手も活躍している事でも知られています。この日の相手はユースのCチーム。すなわち、同じ2000年のチームです。Násticの相性で知られる同クラブのユースは、Aが1部、Bが2部と理想的な形で戦っているものの、Cチームは今年立ち上げたばかりで、最下位の5部リーグからスタートしたチーム。しかし、NásticはNástic、例え5部所属のチームでも、それなりの実力があるだろうと思いきや、試合は思わぬ展開へと進んで行きます。
序盤、69番TANAKA SHIGEKIが中央を抜け出してあっさり先制ゴールを決めると、右サイドバック53番IMAZU RYOTAROがカットインからの左足で見事なシュートを決めます。更には、1トップの87番MATSUBARA TAIGA、58番KISHI KOTARO、79番NISHIYAMA TAKUMIが次々とゴールを決め、前半の内に5−0とリードを奪います。Násticの冠を背負っているとは言え、今年設定されたばかりのチームは、一つのチームとしての組織的な機能性にやや乏しさを露呈していると言えるでしょう。そんな相手を尻目に、SAKUTO Aはリードを自信にして、攻撃の手を緩めません。後半もSHIGEKI とTAIGAが追加点をぶちこみ、終わってみれば7−0の快勝劇となりました!!!
Násticという冠を付けているチームとしては、やや拍子抜けした事は事実ですが、それでも、スペインのチームを日本のチームが破るのは、痛快です!
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