グループリーグ第3戦。既に、予選敗退が決定している京都サンガ。対戦するメキシコのTigresは、ここまでEvertonに敗れるも、Real Salt Lakeに敗れ、1勝1敗。決勝トーナメント進出へ望みがあるだけに、サンガ戦は勝利はもちろん、出来るだけ多くの点数を奪って勝ちに来るはず。
試合前、森岡監督は、「メキシコの名門がこの状況で全力で戦って来る。そんなシチュエーションを楽しみ、惜しむ事なくこちらも全身全霊でぶつかって行こう!」と選手を送り出しました。
前から積極的にボールを奪いに行くサンガ。しかし、流石メキシコのチームらしく、そんな京都のプレスを焦る事なく、上手いさばきでいなし、包囲網をかいくぐって行きます。簡単にはボールを奪えず、ハードワークを強いられるサンガイレブン。押し込まれる時間帯が多くなる中、混戦からのオウンゴールとセットプレーでたちまち2失点を喫してしまう。
森岡監督「ここまでの流れから、一体どうなってしまうかと不安だった。」と言う様に、暗雲立ち込める展開に。
しかしながら、この遠征を通じて、若者達は少しずつ、逞しく成長していました。
もうやるしかない!と言う状況の中、相手のタイトで厳しいチェックもしっかりと連動してスピーディーにパスワークを繰り出して行くと、サイド攻撃が実って1点を返す事に成功する!
更には、これで自信を得たサンガイレブンは、再びTigresを自陣に追い込むと、FKのチャンスに相手の隙を見事に付く形で同点ゴールをたたき込む!
後半に入ると、堂々たる戦いぶりを見せるサンガは、PK獲得に成功!これを三田尻がきっちりと決め、この試合、初めてリードを奪う!
しかしながら、メキシコのチームはそう簡単では無い。相手の猛攻を粘り強く守っていたものの、DFラインの背後を突かれて失点。その後もTigresは猛攻を仕掛けて来るも、サンガイレブンが体を張って対峙。
息詰まる攻防戦は、3−3の引き分けとなりました。
結果は1分2敗。残念な結果となりましたが、不慣れな環境、世界の勝負に対する徹底したこだわり、日本では体感出来ない屈強なフィジカル、試合の流れに応じて巧みに変化してくる相手、そうした多くのハードルの中で、一つ一つ壁にぶち当たりながら、それに対応し、成長する姿が見て取れました。今回の悔しさと、そして体感した微かな手応え。これを次に生かす事が、これからの彼らの使命です。
もっと強くなる為に。もっと厳しくプレーする為に。今回の経験は、彼らを大きく刺激した事でしょう。
今後の、彼らの成長ぶりに大いに期待です!!!