Buenos dias !!!
連日、暑い日が続いていますが、今日の午前中は雲が太陽を覆ってくれたお陰で、涼しい陽気の中、少年達は練習に取り組む事が出来ました。
今日の嬉しいニュースは、何と言っても、RYOGAが練習に復帰した事。丸々2日間の療養を経て、ようやく皆と同じ舞台に戻って来ました。まだ若干の違和感があるものの、本人の「やります」の一言で、スパイクに足を通しました。
この日も、それぞれのグループに分かれ、1対1、ボールポゼション、ゴールコントロールからのシュート、オフ・ザ・ボールでの動き、相手マークを背負った時のボールの受け方、運び方、その他、ビブスをお尻に垂らしての鬼ごっこなど、様々なテーマのトレーニングが行われていました。
昼前には、定番のフットボール・アクティビティーが行われ、クロスバー当てコンテストでは、先に3度当てたら勝ちと言うイベントで、KOTAROが4回中3度命中させ、チャンピオンに輝いていました。
また、GKとの1対1ゲームでは、ITSUKI、KAZUKI、NAOが何度かキーパーを抜いてシュートを成功させていました。一方、1度もGKを外す事が出来なかったYUTOは、悔しそうにしています。1対1でのフェイントからの突破。YUTOの一つの課題が浮き彫りになりました。
さて、ここで1つニュースが。
今大会の最年長カテゴリー、1994~1995年生まれで構成されるCadete(カデテ)のカテゴリーは参加人数の関係で、4チームに分かれ、2回戦総当たりの7人制フットボールリーグを行っているのですが、その内の出場チームの1つ、ワールドチームが怪我人で欠員が出た為、下のカテゴリーから補充する事になりました。
そこで白羽の矢が立ったのがKOTARO。リーグの中には1993年生まれの選手も特別参加しているようで、KOTAROにとっては1歳から最大3歳年上の環境となります。
“どうだい、やってみるかい!?”
KOTARO「はい、やりたいです!」と一発回答。敢えて困難な状況に身を置く決意をしたKOTARO。新たなチャレンジの始まりです!
【カテゴリーCadete(カデテ)】
1994~1995年が出場するカテゴリー。今回は特別に、1993年も何人か招集され、出場している。
参加チームは4チーム、ワールドチーム、セレクション・インターナショナル・マルセ1、セレクション・インターナショナル・マルセ2、そして、プラン・マルセの4チームでリーグが構成されています。
4チームの為、総当たりを2度繰り返すリーグ戦6戦を戦い、その後は決勝トーナメントが行われます。リーグ戦は7人制フットボール、そして、決勝トーナメントは11人制で戦われる事になっています。
新加入、KOTARO擁するワールドチームは、この日、セレクション・インターナショナル・マルセ2と対戦です。
Infantilとは格段に周囲の体格が違う事は、整列時にはっきりと分かりました。
さぁ、試合がキックオフ。ペルー人のウォルテル監督、いきなりKOTAROをスタメン出場させます。ポジションは、3‐2‐1の1トップに配置されました。
全くの初顔合わせ、ぶっつけ本番の中、そして1トップと言ういきなりの大役を任せられながらのスタートです。
試合が始まってみて、直ぐにInfantilとCadeteの違いが明白になりました。パワー、スピード、ボディーコンタクトの激しさ等、フィジカルの違い、そして、お互いの寄せのスピード、局面での厳しさ、何もかもが違います。Infantilカテゴリーではその持てる実力をかなり発揮出来ていたKOTARO。しかし、ここではかってが違います。瞬間瞬間で与えてもらえる空間と時間は、ぐっと小さくなります。スピード感の中で、巧みなボールコントロールや、プレーの判断・選択が求められ、質の高いプレーをしなければ、直ぐにボールを奪われてしまいます。
試合は両チーム互角のせめぎ合いが続きます。
目まぐるしく左右に展開される中、KOTAROはポジションをこまめにずらしてパスを受けようとしますが、なかなか味方との意図が合いません。なかなかボールに触れない彼は、中盤まで下がって受けようとしますが、襲い掛かって来た相手のディフェンスを瞬間かわそうとするも、リーチの長い彼らの足に引っ掛けられて奪われてしまいます。
相手の選手も、小柄な東洋人からは直ぐにボールを奪えるとばかりに、ボール奪取のポイントとばかりに、KOTAROがボールを受けると厳しいチャージでボールを狙って行きます。そんな状況になかなか良い形でボールを持てず、時にボールを失ってしまうシーンが続いてしまいます。
また、左サイドバックのオーバーラップ好きのマルク(仮名)から斜め前方のKOTAROへスルーパス。しかし、このボールに反応し切れず、ボールは相手GKが飛び出して来てキャッチ。マルクからは、「もっと縦に抜けて狙ってくれ!」の声が飛びます。
お互いの特徴が分からない中、試合中に声や身振りで要求し合いながら、合わせて行く。難しい作業が、レベルの高い展開の中で、求められています。
そんな中、KOTAROは身振り手振りで欲しいパスコースを要求し、徐々に自分のプレーを発揮しようと努めています。ボールを受け、シンプルに味方に繋いでリズムを作ると、相手のバイタルエリアで再びボールを受け、シュート体勢に持ち込もうとします。しかし、KOTAROの前に立ちはだかるのは、彼と頭一つ分違う巨漢ディフェンダー、ロドリゴ(仮名)。明らかに彼が、セレクション・マルセ2の守備を引き締めています。
彼を中心とした屈強なディフェンス陣を前に、なかなかシュートチャンスを掴む事が出来なかったワールドチーム。相手の何度かのチャンスを一方で凌ぎ、前半は0‐0で折り返します。
前半殆ど仕事が出来なかったKOTAROは、後半、ベンチスタートです。
試合は拮抗した展開の中、スコアボードは動きません。
すると、再びKOTAROの登場。今度は、3‐1‐2の2トップの一角として登場です。前線での仕事を一人で担わなくて良くなった分、時折下がってゲームメイクにも参加するようになり、先ほどよりもやりやすそうです。
しかし、試合は一進一退の攻防が続きます。
ハイプレッシャーが続く中、KOTAROは受けてははたき、はたいては受け、バルサのチャビのような動きで、徐々に持ち味を披露して行きます。そんな中、この試合初めてのシュートチャンスが!しかし、シュートは大きく枠を外してしまいます。
見せ場は最後に訪れました。後半も残り僅かな中、カウンターの展開で、左サイドでボールを受けたKOTAROが縦に走り込むもう一人のFWセバス(仮名)にボールを出し、自らは中へ走り込みます。そこへ、左サイドをえぐったセバスからの絶妙な折り返しがゴール前に走り込んだKOTAROへ。これを右足でシュートしますが、猛然と体を投げ出したGKに防がれてしまいます。しかし、こぼれ球は再び左サイドのセバスへ。相手ディフェンダーをかわし、ファーサイドで手を上げるKOTAROへセンターリングが通ります。これを中央へ相手ディフェンスの寄せをかわすように浮球でワントラップして、落ち際を左足のボレーシュート!しかし、これは巨漢ロドリゴにブロックされてしまいます。惜しい2連続チャンス。しかし、相手の懸命なディフェンスの前に、KOTAROはゴールを割る事が出来ません。
結局、このまま試合はスコアレスドローに終わりました。
KOTARO「レベルが全然違う。けど、この方が面白いんで、良かったです。」と悔しさの奥に充実した表情を浮かべていました。
監督のウォルテルが気に入れば、このままCadeteのカテゴリーに昇格となるでしょう。
さぁ、そして今日も午後は、試合が目白押しです!
まずは、Benjaminの試合。ここまで勝ち星の上がらないRUNA。なんとか今日は勝ちたいところです。
対戦相手のUSAチームもここまで勝利がなし。お互いに譲れない一戦です。
今日は、中盤の真ん中に入ってのプレーとなります。試合前からRUNA「絶対に勝つ!」と意気込んで臨んだRUNA。開始早々から積極的に、オフェンスにディフェンスに動き回ります。前線にボールを送り込む、World Team。するとそのボールを受けた金髪のFWアントニオ(仮名)が右足で先制点を蹴り込みます。ガッツポーズをするアントニオをRUNAも祝福します。
すると、その数分後、ハーフェーライン付近でフリーになったRUNAがディフェンスラインからボールを受けます。振り向いたRUNAの前にはぽっかりとスペースが。すると猛然とゴールに向かって直進し始めたRUNA。相手のアプローチも構わずスピードで突破すると右足を思い切りよく振りぬきます!
Gooooool de RUNA! Golaaazoooooです。右足から放たれたボールは、わずかにアウトにかかりGKから逃げるようにゴール右隅に突き刺さります!ナイスシュート!RUNA。
するとまたまたその直後、右サイドからのセンタリング。混戦の中ボールがRUNAの足元に転がりこみます。
そのボールもしっかり右足でたたき込み。3-0とします。
その後も積極的にシュートを放つRUNA。今日はほとんどのシュートがゴールの枠に飛んでいきます。
そして、お互いさらに1点ずつ重ねて前半戦が終了。4-1で前半を折り返します。
そして、迎えた後半。前半の勢いを持続するかのように攻め込むWorld Team。さらに1点を追加します。FWのアントニオに抱きついて喜ぶRUNA。5-1と試合を決めたかと思われましたが・・・・
ここからUSAチームの猛反撃が始まります。
ピッチの外からは、USAチームを鼓舞する声。昨日もHARUKA、TSUBASAを苦しめた10番、長髪のFWルイス(仮名)がここから本領を発揮します。
右サイドからぐいぐいとドリブルで突破すると、センターリング。そこに飛び込んだ8番のカール(仮名)が右足で押し込みます。これで5-2。まだまだ差があると安心していると、この二人のコンビで、3,4,5点とあっという間に同点に追い付かれてしまいます。完全に浮足立ってしまったWorld Team。RUNAも「何があったんだ?」と、安心から焦りへ表情が変わります。
止まらないUSAチーム。試合も激しさが増していきます。USAチームの気迫に押されるWorld Team。DF陣が完全に崩れさらに3失点。
後半だけで7失点を喫し、5-8と試合をひっくり返されてしまいます。
RUNAも中盤で一生懸命走り、時に右足で枠をとらえるシュートを放ちますが、ゴールネットを揺らすことができません。
そして、試合が終了。5-8で敗れてしまいました。
勝てるはずの試合をひっくりかえされてしまったRUNA。USAチームの10番、8番コンビにやられてしまいました。
さぁ、続いてはハポンvsテクノフットボール・エスパーニャ。お互い、ここまで勢いに乗った2連勝同士の首位対決です。
相手が強敵だと言う事知り、HYUUGA「なんか緊張して来た」とこの試合を真剣に捉えています。
ここまで、気持ち良くプレーして来たハポンのサムライ少年4人衆。
2‐3‐1の2バックには8番と9番のスペイン人コンビが入り、右ハーフにHYUUGA、中央にITSUKI、そして左ハーフに7番、そして、1トップには今日もNAOが入ります。
しかし、この日はかってが違いました。テクノは序盤からパスワークを発揮。流れるような展開から、ハポンのディフェンス陣をあっと言う間に崩して、先制点を叩き込みます。
電光石火の先制劇に戸惑いながらも、「まだ始まったばかり。これからだ!」とHYUUGAが盛り上げます。しかし、テクノは守備も強し!体を張った屈強な守備を前に、NAOも、ITSUKIも、HYUUGAも自分のプレーをことごとく阻まれてしまいます。
それでも、昨日までのリズムを思い出そうと、懸命にプレーするハポン。しかし、球際の攻防でなかなか勝てません。そんな中、奮起したのがハポンのディフェンスコンビ。9番のエリック(仮名)は体格も良く、体を張った良いディフェンスをします。8番のダニ(仮名)も、粘り強いディフェンスで、テクノの巧みな攻撃を寸でのところで阻止します。ところが、この日はサムライ少年達がブレーキ。攻撃的布陣に配置された日本人少年達は、マイボールをなかなか相手ゴール前まで運ぶ事が出来ません。ドリブルで突っかけようとしても、止められてします。そして、そのルーズボールに対し、相手のディフェンス陣の反応が早く、力強い為、足先だけで行こうとするサムライ少年達は、次々にボールを失って行きます。特に、体と体のぶつかり合い、もっと言えば、闘う気持ちをもっとプレーに表現する必要のあるITSUKIは、昨日までとはかってが違う展開に、益々その課題を浮き彫りにして行きます。
相手を追う粘り強さでは定評のあるHYUUGAも、テクノ相手に抜けない、奪えない。そんな状況を見かねたビニシウス監督は、HYUUGAに代えてライラ、ITSUKIに代えてYUTOを投入します。
しかし、実力に勝るテクノ。カウンターから、遂に追加点を手にする事に成功します。0‐2。
苦しい展開。だが、ハポンは望みを捨てません。
が、前線のNAOが、懸命にプレーしようとするのですが、テクノのディフェンス陣が簡単に前を向かせてくれません。自力のドリブルが駄目なら、味方の上がりを待って人数を掛けて攻めたいところですが、防戦一方のハポンは、味方のサポートを繰り出す前に、反撃に遭ってしまう嫌な流れを断ち切れません。
NAOと一番近いポジションにいるYUTOも、懸命にサポートに向かうのですが、僅かなコントロールミスも逃さない相手のディフェンス陣を前に、思うようなプレーが出来ません。
そんな中、コーナーキックからのこぼれ球を押し込まれ、ハポン、痛恨の3点目を献上してしまいます。
ハーフタイムには、半ば内紛状態。
9番エリック「ボールを奪われた後の切り替えが遅いから、簡単にカウンターを食らっちゃうよ!」
8番ダニ「日本人ばっか攻撃して、俺も攻めたいよ。俺、ディフェンダーじゃないし、、、」
7番ハビ「日本人、ドリブルばっか狙って、全然パスしてこないし、、、」
そんな言い争いが起こっているとは知らず、きょとんとしているサムライ少年達。
話の内容を伝えると、サムライ少年達「よし、パスを繋いで行こう!」
“ いいかい、勘違いしちゃいけないよ。ドリブルするなと言っているじゃない。自分で行ける!と思ったら、もちろん仕掛けて良いんだ。「持ったら取り敢えずドリブル」じゃなくて、シンプルにダイレクトで味方にはたいた方が良い場面はあるし、相手に囲まれたら、必ずどこかにフリーの味方もいる。その局面局面で、どうしたらチームが良い状況になるのか、もっと周囲を見ながらプレーすることが大事なんだ。それと、ボールを奪われたら、直ぐに守備に動く。切り替えが重要だ。”
うなずくサムライ少年達。
さぁ、後半、巻き返す事が出来るのでしょうか!?
前半の最初と同じメンバーで、後半スタートです。
すると、ボールを受けたら、シンプルにフリーの選手にボールを繋ぎ始めたハポン。左サイドの7番ハビの突破を軸に、何度かテクノゴール前に迫ります。
また、カウンターのシーンでは、ダニからITSUKI、そして、ハビ、再びITSUKIと流れるようにパスが通り、ゴール前へ。ITSUKIシュートかと思いきや、再び左サイドのハビへパス。当然シュートと思い、準備していなかったハビはこのボールに追いつかず、ボールはゴールラインを割ってしまいます。
ハビ「ITSUKI、チュータ!」
ここでも、ITSUKIの課題が出てしまいます。
しかし、リズムが出て来たハポン。後半の立ち上がりは、攻勢です。
その後、中盤での主導権争いが繰り広げられますが、分はテクノに。すると、ビニシウス監督はHYUUGAとITSUKIで2バックを構成させ、中盤3人をエリック、ダニ、ハビで並べるポジションチェンジを行います。
すると、エリックの強烈なミドルシュートのこぼれ球をダニが押し込んで、ハポンが1点を返す事に成功します。
しかし、その後のテクノの反撃に、即席2バックコンビはてんてこ舞い。粘り強いディフェンスを見せるかと思われたHYUUGAは、相手のキックフェイントに簡単にひっかかり、突破を許してしまうと、ITSUKIは相手のドリブルにスピードでの突破を許し、次々と失点を喫してしまいます。
完敗。試合は1‐5で敗れてしまいました。点差以上に、何も出来なかった感で絶望的な表情を浮かべる4人。何がいけなかったのか。何が必要なのか。何が足りないのか。この日、大きな壁にぶち当たったサムライ少年達でした。
さて、もう一つのBenjaminのゲームは、TSUBASA擁するワールドチーム・アスールvsテクノフットボール・バルセロナの対決です。
3‐2‐1の左サイドバックで先発したTSUBASA。今日も、味方に対し、ボールを呼ぶ声が響き渡ります。
試合の主導権を握ったのは、しかしながらテクノ。アスール陣内へ押し込み、次々とシュートを放ちます。がしかし、相手の精度を欠くシュートに助けられ、失点をま逃れます。
TSUBASAはボールを呼び込み、そして前線の1トップ、ウーヴァへ繋ごうとします。しかし、テクノディフェンスは、簡単にはそれをさせてくれません。パスカットされたTSUBASAは、そのボールを取り返そうと、必死で走ります。
しかし、日本人の多くの少年が抱えている「日本病」、すなわち、体を使った厳しいタックルを繰り出す事が出来ません。折角懸命に走って追い付いているのに、相手へのチャージは足先だけで行ってしまう為、体重の乗ったスピードのある相手のドリブルを止める事が出来ません。そうして許してしまった突破から、右サイドのセンターリングを走り込んでシュート。これが見事に決まり、テクノが均衡を破ります。
前半途中でお役御免となったTSUBASA。再び、後半の途中から出場します。スコアボードはいつしか、0‐3に代わっています。苦しい展開のアスール。TSUBASAもドリブルでテクノディフェンス陣の間を突っ込んで行きますが、そうは問屋が卸しません。
終盤、途中から現地参加したハルカ君が3戦連続となるミドルシュートをオーバーラップから決めて一矢を報いますが、テクノも一点を決め、終わってみれば1‐4でテクノの勝利となりました。RUNA同様、初勝利を上げる事が出来なかったTSUBASA。まだまだ、大会は続きます。
Alevin、プラン・マルセ1999に出場したRYOGA。若干の不安はまだ抱えているものの今大会デビューを飾ります。
前半はベンチからのスタート。監督のRafaはRYOGAをどこのポジションで使うのでしょうか?
試合は、プラン・マルセ1999が先制点をあげますが、ここからセレクション・インターナショナル・マルセ・1998が反撃を開始。昨日の試合でFC Barcelonaチームを破っているだけになかなかいいサッカーをします。まんべんなくピッチに広がり、パスサッカーを展開するセレクション1998を相手に、プラン・マルセ1999前半で4失点してしまいます。後半建て直すことができるでしょうか?
そして、右サイドの中盤でRYOGAが登場。しかし、まだ足に不安を抱えているためか、運動量、激しさ、声、どれもまだまだ足りません。相手に圧倒されてしまいます。個人としてもチームとしても完成度のあるセレクション1998。サイドから、中央からどんどんプラン・マルセ1999を崩してゴールを重ねていきます。
終わってみれば1-9とプラン・マルセ1999が大敗。RYOGAもこの試合は何もできませんでした。
試合後、RYOGA「強かった。ぼろ負け・・・」と言葉を失っている様子でした。
ほろ苦いデビュー戦となってしまったRYOGAですが、次の試合に向けてしっかりと気持ちを高めていってもらいたいと思います。
続いては、GAKU擁するセレクション・インターナショナル・マルセ1999vsバルサ連合軍の対決。
昨日は惜しくも勝ち点3を逃したセレクション、一方、今大会注目株のバルサ連合軍は、昨日、テクノ・エスパーニャにまさかの敗戦。連敗は許されません。
昨日個人的にはもっとも目立つ活躍を見せたGAKU。すっかり監督の信頼を得た!?センターバックでスタメン出場します。
試合は、バルサが攻勢に出ます。素早いパスワーク。局面局面で的確なポジションを取り合い、流れるような繋ぎで相手を崩して行くフットボール。かと思いきや、相手の虚を突く個人技を披露し、セレクションゴールを脅かします。
相手ボールになると、猛然と全員が連動してプレスを掛けて来るバルサ。しかし、GAKUは最後尾で落ち着いたパスワークを披露します。午前中の練習では、8vs8のボールポゼションの練習を入念にやったせいか、時折セレクションも、バルサ顔負けのパスワークを披露して対抗します。しかし、自力に勝るバルサ。ショートカウンターから、GAKU1人に対し、バルサは素早い速攻で2vs1の局面を作ります。2vs1の不利な局面で如何にディフェンスするか!?本職がDFでは無いGAKUは、そうしたセオリーを知るよしもなく、簡単にワンツーで突破され、先制点を奪われてしまいます。
その後は一方的な展開。防戦一方のセレクションは、巧みにボールを動かして相手ディフェンダーを揺さぶり、次々にゴールネットを揺らします。
結局、1‐5で敗れてしまいました。
GAKU「あいつらうま過ぎ!全然止められなかった!」とお手上げの様子。悔しさを通り越して、感服の表情を浮かべていました。
続いては、HARUTOとKAZUKI擁するワールドチームvsプラン・マルセ1998の対決です。
2連敗のワールドチーム。今日こそはの思いで臨みます。
3‐2‐1の右MFとして先発出場したKAZUKI。左MFミゲル、そして前線のダニエルと攻撃トリオを形成します。
そんな中、試合を優勢に進めたのはワールドチーム。そして、チームの決定機を次々と手にして行ったのは、KAZUKIでした。スピードを活かし、次々とドリブルを仕掛けるKAZUKI。相手ディフェンスは、KAZUKIのスピードに付いていけません。右サイドから斜めのドリブルで左サイドに抜けだし、何度も左足を振り抜くKAZUKI。しかし、GKの好セーブでクロスバーに当たるなど、惜しいチャンスを繰り出すものの、なかなかネットを揺らす事が出来ません。
すると、今度は右サイドを縦に突破し、ファーサイドへシュート。これは、ゴール左へ外れて行きます。昨日、ボールが欲しいあまり、ボールの方へ寄って行ってしまった為、逆にボールを受ける事があまり出来なかったKAZUKI。この日は味方の動き、ドリブル方向などを見ながら、離れた位置でボールを受けようと努めます。それによって、お互いに窮屈にならず、パスを受け、前を向く余裕も得、好循環でチャンスを掴んで行きます。
しかし、先制点を上げたのはプラン・マルセ。ディフェンスのミスを突き、ゴールを奪う事に成功します。
すかさず反撃に出るワールドチーム。途中からHARUTOもダニエルに代わって登場し、KAZUKIが1トップへ上がります。
今日のHARUTOは、昨日までと見違えるように、躍動感ある動きを見せています。それまではややふんわりした感があり、球際の厳しさが無かったのですが、この日は粘り強いプレーを発揮していました。まだまだ、周囲のスペイン人達と比べると“軽さ”はあるのですが、進歩の跡が見られたのは、嬉しい限りです。そして、相手の鋭い寄せに対しても、シンプルにボールを運び、そして前線のKAZUKIへ繋ぎます。
HARUTOからボールを受けると、KAZUKIは後方から迫ってくる相手をかわすようにトラップし、そこから突破、もしくは逆サイドのミゲルへ送ります。普段から、すっかり仲良しになり、じゃれ合う2人。そうしたコミュニケーションが、ピッチの中でも活かされています。
しかし、この日のプラン・マルセ1998は非常に効果的にプレー、カウンターから、2点目をゲットします。
0‐2で折り返した後半。
チャンスは遥かにワールドチームの方が作っているだけに、巻き返しが十分期待出来ます。
その期待を一身に負ったのがKAZUKI。前半同様、精力的な動きでチャンスを作り出して行きます。左サイドをえぐって、後方から走り込んで来たHARUTOにマイナスのパス。これをHARUTOがミドルシュートしますが、GKの正面へ。続いては、右サイドを抜け出したKAZUKIが逆サイドのファーポストめがけて強烈なシュート。しかし、ボールはポストを叩いて大きく跳ねて行きます。さらには、左サイドを突破したミゲルからのセンターリングに飛びつくKAZUKI。しかし、これまた僅かに合いません。今度は、左サイドを突破したKAZUKIのセンターリングをHARUTOがスライディングでシュートに向かうも、足に当たったボールは、上手くミートせず、ゴール右へ流れて行きます。
入らない。なかなか入らない。これだけ攻めても入らない。
すると、右サイドを再び突破したKAZUKIが右足を振り抜くと、ゴール左に見事、そしてようやく突き刺さりました!
1‐2。
押せ押せムードのワールドチーム。実際、その後も何度もチャンスを作り出します。しかし、ゴールがなかなか奪えない。
そうこうしている内に、この日は絶大な効率的攻撃を見せるプラン・マルセ。なんと、再びカウンターからゴールを決め、1‐3と再び2点差とするゴールを手にしました。
精神的にショックを受けるワールドチームの選手達。それでも、チャンスの数で遥かに上回るワールドチームは、諦めずに果敢に攻め込みます。一旦引っ込んだKAZUKIも、後半の終盤に再び投入され、クロスバーを直撃するシュートを三度放ちます。
がしかし、結局、その後もゴールは奪えず、1‐3でワールドチームは惜敗を喫しました。
この試合でシュートを10本近く打ったものの、1ゴールしか決められなかったKAZUKI。惜しいシュートは何本かありましたが、「あれを決めていれば」と悔いの残る試合となりました。
流石に3戦全敗のチームに対し、元気で明るいKAZUKIも意気消沈。
勝利の美酒はいつ味わえるのでしょうか!?
そして最後は、InfantilのYASU。本日Cadeteでプレーに参加したKOTAROは、マルセロ監督のたっての希望で、午後の試合も出場する事となりました。
日本人対決にも注目です。
KOTAROは中盤の真ん中でのプレー。一方、YASUは真ん中から右サイドに入ってのプレーとなります。
立ち上がりペースを握ったのはKOSHIRO率いるプランマルセ1996。中盤のKOTAROがさばくパスにFWの選手が反応してシュート。World Teamのゴールを幾度となく襲います。しかし、相手GKのファインセーブなどに阻まれなかなかゴールを割ることができません。
中盤を前へ、後ろへと動き回るKOTARO。ボールの出し入れ、相手をひきつけてのスルーパス。そして相手をかわしてのシュート。さまざまな動きでチームを引っ張ります。時より味方の強引なプレーに、「パスを俺によこしてくれ!」というような残念そうな顔を見せるものの、チームの中心選手としてしっかりと戦っています。また、前半戦、ボールのコントロールミス、そしてパスミスがほとんどないパーフェクトなプレーをします。
すると、相手ゴールの牙城を破ったのはKOTAROのパスから。パスを受けた味方のダヴィが、これをさらにパスし、オスカル(仮名)がシュート。先制点をあげます。
このゴールで勢いにのったプランマルセ1996。コーナーキックのチャンスで蹴るのはKOTARO。味方の動きを良く見ていました。ふわりとファーサイドにGKの頭上を越すパス。これに味方が頭で合わせて追加点。2-0。さらに、KOTAROのアシストでさらに1点を追加したプランマルセが3-0で前半を折り返します。一方、前半なかなか仕事をさせてもらえなかったYASU。右サイドよりにポジションを取っていますが、なかなかそこまでボールが来ません。またボールが来てもサポートがなく孤立してしまいます。後半なんとか改善したいところ。
そして後半。
勢いの止まらないプランマルセ1996。まずは、FWのダヴィがゴール。こちらもKOTAROからのパス。これで3アシスト。そして、今度はゴールを狙いにいくKOTARO。ボールを受けると、軽やかなステップで相手を一人かわすとすかさず右足を振りぬきます。ゴール右下に鋭く放たれたシュート。相手GKも触りますが、KOTAROのシュートの勢いの勝ち!GOOOOOL de KOTARO!さらに、コーナーキック。再びファーサイドの味方の頭に合わせてこれで4アシスト目。1ゴール4アシストという活躍を見せます。課題と言えば、シュート精度。枠を外すシーンが何度か見られた部分。しかし、シュートもいつもリラックスし放つことができるKOTARO。徐々に精度を上げていくに違いありません。チームメイトともコミュニケーションを取れるようになり、明るい笑顔を見せ始めているKOTARO。もっともっと高いレベルに突っ込んでいってもらいたいと思います。
一方、YASUも押し込まれる中、一人奮闘します。右サイドでボールをもつと、こちらも巧みなステップワークで相手を翻弄します。柔軟性が非常に高いYASU。相手に押されてもそれを受け流すかのようなドリブルですいすいかわしていき、シュート!いいコースに飛びましたがこれは、GKにセーブされます。
ボールが来れば仕事ができるYASU。強い相手を前にして、どのようにボールを受けるか。どのようにゲームを作っていくかというのが今後の課題になりそうです。しかしながら、積極的にシュートを狙うようになっているのは、意識の変化が見られている証拠です。明日からの試合に期待したいです。
試合は、7-0でKOTAROのプランマルセ1996が勝利です。
by Yuya Takaji & Keita Uematsu