7月14日(火)
Buenos dias! 今日も昨日と同じく朝8時45分に起床。朝食を食べ、午前中は、海でのアクティビティが行われました。コーチも含めて3チームに分かれてのサッカーバレー、ビーチバレーをしました。身長の差が激しいため、なかなかボールが回ってこない子どもたちで少し退屈はしているようでしがたが、それでもスペイン人のコーチ、年長のメンバーは甘やかして子どもに打たせるようなパスはしません。やはり、ビーチバレーと言えども、勝負は勝負。彼らにとって負けということほど、嫌いなものはないのではないかというほど、勝負にこだわります。それが、「サッカー」となればなおさらなのでしょう。そういう、気もちの違いは、日本とスペインでは大きな差の一つではないかと、スペイン人と日本人を比べて感じました。そして、子どもたちは、海へ!!!向かったのですが、本日風が強くて赤旗が海に立っていました。波もかなり高い上に、潮の流れも速かったために、波打ち際で数分遊ぶだけに終わってしまいました。年長のメンバーが大きな波に向かって飛び込むのをうらやましそうな目で見ていましたが、今回の目的、「サッカー」に専念できるようにと、コーチのラモンの配慮もあり、砂浜でフリスビー、ラケットテニスなどのアクテビティをしました。
そして、バンガローに戻り、海に入れなかった憂さ晴らしとばかりに、プールで楽しみました。KOSHIROは特訓によって、バタ足を習得!TSUBASAもライフセーバーを外して、息継ぎなしのバタ足に挑戦。5mくらい泳げるようになりました。昼食をはさみ、今日は昼休み何をするのかと思ったら、TSUBASAがサッカーをしたいと言い出すではないですか。もちろん、コートが空いているならやっていいよ。ということで、ボールを渡すとそこで同じく、ボールを蹴っていたビジャレアルのスクールメンバーに遭遇。なかなか、「試合をやろう!」と言えない6人、「スペイン語で試合やろうってなんていうの?」と高司に質問はよくしてくるのですが、なかなかスペイン人相手に話しかけることができません。ということで、高司も急遽、彼らに混ざって試合をすることに。そんな傍らでKOSHIROは頭痛がするということで、このゲームは不参加。頭が痛いのと、試合をやりたいけどどうしようという迷いに押しつぶされ、コートの外でしょんぼりしていました。
そして、キックオフ。人数の都合もつかず、1名のGK助っ人を借りて7対7のゲームが始まりました。ビジャレアルの黄色いユニホームと戦っているだけで、何か自分たちがエスパニョールの誇りを背負っているかのように、相手選手に襲い掛かります。球際も激しく当たったり、大きな相手にも関わらず、躊躇することなく、体をぶつけたりしていました。最初、気の抜けたプレーをしていたビジャレアルのメンバーの顔色が少し変わってきました。しかしながら、時に3本4本とダイレクトのパスをつなぎ、シュートチャンスにこぎつけるなど右サイド、左サイドと多彩な攻撃を披露すると、最終的には8対2というスコアで勝利しました。日本人もなかなかやるなというところを少し見せられたのではないでしょうか。
試合後には、彼らとの健闘をたたえて記念写真を撮りました。
さて、頭痛のしていたKOSHIRO。もちろん疲れもあるのでしょうが、部屋に戻ると、疲れ切った様子で、ベッドに寝込んでしまいました。練習の10分前まで寝かせ、高司「どうしても体調が悪いのであれば、今日は休んでもいい。もし、がんばれるのであれば、着替えて今から練習に行こう」と声をかけると、細い声で、KOSHIRO「・・・・。少しだけやってみる。」ということで、午後の練習へと向かいました。
本日は、前半はいつも通りにガビのもとで、パス練習、シュート練習をベースにトレーニングが行われました。パス練習は、短い距離から長い距離と動きながら幅広い距離で行われました。シュート練習は、2つの向かい合わせたゴールに入り、2対1でスタート。攻撃陣がボールを失った瞬間に、守備に切り替わるという素早い判断が自動的に必要される設定で行われました。攻撃から守備。守備から攻撃。常に周りの状況を見ていないといけない状況に、戸惑う選手たち。コーチのラモンは、攻守の切り替えの大切さについて、今日は選手に伝えていました。
さて、後半は、コーチのジョルディのもとへ移動し、ボールコントロールを交えた、サーキットトレーニングから4ゴールゲームでの5対5が行われました。
ゲームの様子を見て、年長の選手よりもとても気持ちの入ったゲームをしている。また、それぞれ相手選手に対して、力強くチャージすることもできているととても6人を高く評価していました。また、今回のゲームにおいては、TAIGA・KOSHIRO・TSUBASAのプレーをよく褒めていました。KOSHIROもなんだかんだと、プレーをしているうちに、気持ちがのってきたのか、顔色もよくなり。練習後には、KOSHIRO「超つかれた~」とは言っておりましたが、どうやら頭痛は飛んでいった模様です。
さて、ここでスペイン人とどのように少年たちが接しているかをご紹介したいと思います。毎年そうですが、日本人の子どもたち同士でいるとどうしても日本人同士で固まってしまうという習性。今回、スペイン人たちといつも一緒につるんでいるのはTAIGA。どのようにコミュニケーションをとっているかは、謎ですが、本人はだいたいの時間を年長のスペイン人のお兄ちゃんたちと過ごしています。KYOSUKEは知っている単語等を駆使して、同年代の少年とのコミュニケーションはとっているようです。TATSUKI、KOSHIRO、SORAは、ほぼ同点の様子。スペインの少年たちに話しかける前に必ず、「これなんていうの?」という質問が飛んできます。そして、会話がうまくいかないという空間の中で我慢できない様子。これは、わからないものは本当にわからなくて、居心地悪いのは、僕自身もわかるのですが、そこで、がんばれるもう一歩の努力をしてもらいたいと思います。最後にTSUBASA。一番スペイン人の少年に絡まられるTSUBASAですが、ちらっと彼らの顔見て、何事も言わずに、すーっとその場を離れてしまいます。しかしながら、そのキャラがスペイン人には受けているのか、かわいがられているTSUBASAです。
そこで、昨日から始まった、毎年恒例「Como se dice esto en espanyol?(これ、スペイン語でなんて言うの?)ゲーム」で、国際交流をしっかりと図ってもらいたいと思います。1日2~5個の自分の知らない単語をスペイン人に尋ね、高司に報告させるというゲームです。最終日にその単語を覚えているかをチェックし、アイスをかけて勝負するというものです。短期間ですが、一人ではなく、多くのスペイン人の少年たちとコミュニケーションをとってもらえればと思います。
さて、本日のプレーの結果と評価を最後に簡単にご紹介したいと思います。
TAIGA・・・ゴール前にポジショニングを取り、大量点をマーク。技術面では、まだぎこちない部分もあるが、ポジショニングを工夫することで、ゴールという結果は出せている。しかし、オフェンスの選手としてもっと、ディフェンス面でも運動量を増やしていかないといけない。
KOSHIRO・・・本日は、一番良いプレーをしていたというジョルディの評価。テクニックもあり攻撃面においては中心的な活躍をし、ディフェンス面においても粘り強く追いかけ、チームに貢献している。
TSUBASA・・・一番小さいけど、相変わらずよく走るTSUBASA。ボールを持つとまだまだ失ってしまうこともたくさんあったり、パスの判断が遅い時もあるが、失っても追いかけるそのハートは6人の中で一番顕著にその姿勢が見られる。
TATSUKI・・・ボールテクニックがあり、左サイドからボールを中央に持ち込むという形を得意とし、その姿勢はよく見られる。しかしながら、ゲームの中における自己主張、シュートのタイミング、体のあたり、ディフェンス面における激しさという面において改善していかないといけない。
SORA・・・ビジャレアルとのゲームにおいて左サイドにポジションを取り、ゴールへ向かいドリブルでしかける、セットプレーの時も、自分が蹴るというような積極的な姿勢をみせるが、自己主張、ゲームの中でのテクニックがまだ十分発揮することができない。
KYOSUKE・・・シュート練習においては、コースをついた強烈なシュートを決めている。今日は、右サイドにポジションを取り、センタリング、シュートなど果敢にチャレンジしていた。球際は強く当たることができるが、攻守の切り替え、ボールを失ったときにボールを追いかける動きができていない。
といったものでした。
さて、明日で中日を迎えます。急激な成長を遂げるこの年代の選手たち。どのように変化していくかを見届けていきたいと思います。
PS:KYOSUKEの財布がなくなった事件が発生しました。KYOSUKEと同部屋のスペインの少年の携帯とお金がなくなったという騒ぎがおこりました。そして、KYOSUKEも財布を探すと・・・。
KYOSUKE「ない!!!どうしよう・・・。」
TAKAJI「お金はいくらくらい入っていたの?」
KYOSUKE「結構入ってた。どうしよう・・・。」
そして、探すと。毛布の間からポロリと財布が。どうやら心配してくれたスペイン人が棚にむき出しにしておいてあったKYOSUKEの財布をでかける時にしまってくれていた様子。同部屋のTAIGAはそのことを知っていたのですが、前述したようにいつもスペイン人と行動するTAIGAはKYOSUKEにそのことを伝えることができなかったのです。なにはともあれ、財布がでてきてよかったよかった。また、貴重品の保管についても、KYOSUKEだけではなくみんなの間に深まったことでしょう。
PS2:毎日何かを起こしてくれるTSUBASA君。今日の出来事。
TSUBASA「高司さん。携帯電話教えて」
TAKAJI「どうした、誰の?」
TSUBASA「高司さんの」
TAKAJI「・・・・・・。その調子でスペイン人にComo se dice???って質問な!」
と励ましておきました。
では、また明日。Buenas Noches!!!
by Yuya Takaji
今年もいた!
まいにち見てるぞー
こうしろうがんばってるかー
おれが行くまでいろよー(笑)
りゅうや
投稿情報: りゅうや | 2009/07/15 02:03
毎日いろいろなことが起きて外野から見ている分には下手なドラマ見ているより面白いです。
慣れないバタ足がんばりすぎて疲れが出たKoshiroも何とか踏ん張っているようですね。もちろん周りの皆さんの助けがあるからでしょうが。ラテン系気分屋でプライドが高いけど打たれ弱い男なので扱いも難しく帰国まで何回涙を流すかわかりませんがよろしくお願いします。
練習のコメントにありますが、攻守に切り替えの判断は他地域は知りませんが、私の近辺では軒並み遅い傾向がみられます。やはり、学校や家庭で先生等の指示待ちを大切にしている教育の副産物が何らかの影響があると思います。リーダーの指示に従えば失敗しない。だから誰かの指示をまっていることがおりこうさんとインプットされているのでしょう。
協調性と自主性のバランスは難しいです。
ちょっとそれますが、みなさんは気持ちを表に出す自信家のCロナルドと一歩下がって謙虚さをもつカカどちらの一流プレーヤーのように子どもがそだってほしですか?
Tsubasa君は写真からもみんなにかわいがられる雰囲気をかもしだしていますよね。言動もほんとかわいいですね。
さすがTaigaくん。コミュニケーション文化NO1の大阪人やね。
スペインを関西色にそめているのかな。
「Nakamura選手の次は君たちがケーキの上のワンランク上の高級イチゴになってくれ」と情熱的なラブコールをしてもられるように、全員が一日一日レベルアップしてほしいな。ねえ、お父さんお母さんたち。
投稿情報: koshiropapa | 2009/07/15 03:06
いつもアップされるのを楽しみにしています。
毎日、たくさん報告してくださるので、子供たちの様子がよくわかり安心してます。
スペイン人のお兄ちゃんたちといると聞いて、どこの国の人であろうと、
お兄ちゃんが好きなTaigaらしいなと思いました。
親としては、スペイン語でコミュニケーションをとっていて欲しいですが…
Tsubasaくんのコーナーができましたね。
とてもかわいい言動が毎回の楽しみになりそうです♪
投稿情報: Taiga madre | 2009/07/15 04:13
ryuya。春の活躍毎日みていました。
ワールドカップからあと一人参加という情報を聞いてもしや・・・と期待していました。
koshiroはryuyaのことが大好きみたいです。喜ぶこと間違いなし。また、スペインの空の下で大活躍しましょう。
koshiroにあったら本気で試合しろって刺激しておいてください。賞品かかってないとマジにならないから。
それはそれでryuya来年春もいきますか?
植松代表格安企画期待しています。
投稿情報: koshiropapa | 2009/07/15 05:41
こうしろうパパご無沙汰してます。
りゅうやが勘違いさせるような事を書き込んですみません。りゅうやはワールドカップではなく、違う形で行きます。
それで会えたらいいなぁと言っております。こうしろうパパまた会いましょう。
投稿情報: 龍哉父 | 2009/07/15 07:04
龍哉父こちらこそご無沙汰しています。
本格参戦ですか?
ぜひ子どもたちが再会できるといいです。
よろしければ、連絡先おしえていただけませんか?植松さんに私のメールアドレス聞いていただき連絡ください。お待ちしております。
投稿情報: koshiropapa | 2009/07/15 07:13
何度も登場してすみません。
キャンプ中にぜひヴィジャレアルメンバーと再度試合なんて調整してもらえないですか?キャンプの練習の目的もひとつ増えて刺激になるのでは。Koshiroも見学で歯がゆい思いをしたはずです。チームが違えば本気モード突入すること間違いないです。
できればチャンスをお願いします。
ガビよ、マジ試合しませんか?
投稿情報: koshiropapa | 2009/07/15 07:59
普段見ることができない、"親と接していない" SORAの様子から、逆に自分たちがどう子供を育てて来たのか、ということが垣間見えて、とても興味深いです。
日々のレポートはこれからの子育てにもとても役に立ちそうに思います。
Koshiro Papaへ:
SORAにはどちらかというと、カカのように謙虚に自分を見つめ、チームにとけ込むことで自身も活躍する選手に育つことを期待しています。
もっとも、一番近づいてほしいのは、シャビかなあ。イニエスタとやっているようなあのしびれるパスまわしを我が子で見てみたいですね。
投稿情報: Sora papa | 2009/07/15 13:01
TSUBASAにはスペイン人の名前100人ノートに書いて貰ってこいと言ったのに忘れているのかな。宿題で出されたスペイン語は大体覚えて行ったと思うのですが、それだけでは難しいかなと思います。ですが、何とかボディランゲッジ等無い頭をフルに使ってコミュニケーションを取ってほしいです。折角の機会ですので、どんな手段でもいいから。
スペインなので英語は通じないのですか?4歳から英語やっているので、英語なら少しはいけると思いますが・・・・・何とか突破口を見つけてほしいです。
毎日、やらかしているので違った意味で皆が楽しみにしてくれているようですね。暖かく見守って頂きありがとうございます。
どうせなら、最終日には「スペインにいつ行くの?」とでも、言ってほしいものです。
投稿情報: Tsubasa papa | 2009/07/15 13:10
KOSHIRO papaさんへ
私は気持ちがプレーに出る選手がいいですね。でもC・ロナウドよりはルーニーのよなチームのバランスを考えながら攻守に貢献できる選手が好きです。TSUBASAにはそのようなプレーヤーになってほしいです。
日本人は良い子が多すぎて、練習では凄く上手いのに試合になると、精神的な要因で自分を出し切れない子が多いと思います。弱いチームとやるときは圧倒的な実力を出せるのに、ちょっと強いチームや展開的に厳しくなったとき、どうしようもないくらい弱いです。日本の教育と言うか、そのような教育を受け、身に染み付いてしまった親のせいなのかな??とも思います。個性が無く金太郎飴のように、切っても切っても金太郎。日本代表も・・・・。
投稿情報: Tsubasa papa | 2009/07/15 14:05
一番は気持ちだと思うんですが、スイッチちゃんと入ってるのか入っていないのか?
んーーーーーなかなか苦戦しているようで!!
日本での課題と全く同じですねぇ!!それでも、ある程度は通用していましたが、今こそチャンス!
課題をしっかりいしきし、ここをふんばって改善し、大きく成長して欲しいです。
投稿情報: Tatsuki 母 | 2009/07/15 14:44
tatsuki思いっきりぶつかっておいで!
そして、また日本で、グレードアップした
たっちゃんの姿を見せてね☆。
がんばれ!!!
投稿情報: かよちゃん | 2009/07/15 23:28