7月15日(水)
Buenos Dias! キャンプも早くも4日目を迎えました。
朝食中、やはり浮かない顔のKOSHIRO。食欲もなく、どうやら疲れと不安が混ざった表情を顔に浮かべています。
TAKAJI「KOSHIRO調子はどうだ?」
KOSHIRO「頭とのどが痛い・・・。」
コーチのラモンとガビと話をし、KOSHIROの意思も確認した結果、本日午前中の練習はお休みすることになりました。どうやら、風邪をひいてしまったようです。コーチのアレックスの「1日くらい練習休んだってどうってことないぞ!」との励ましの声が、逆にKOSHIROの感情を昂らせたのか、目に涙を浮かべるKOSHIRO。KOSHIROの心配をするSORAから風邪薬をもらい、体調を回復すべくTAKAJIの部屋で休養中です。
さて、本日は午前・午後の2部練習の日です。午前中は、ガビ・コーチのもとで、4対4のハンドリングゲームから足による4対4のゲーム。センタリングからのシュート練習を経て、最後に5対5のミニゲームが行われました。各自、合宿の疲れも少し出てきたのか、練習開始時、頭も体もまだ眠っている様子。しかし、4対4のハンドリーグゲームが始まると、少しずつ頭のエンジンがかかり始めます。5回パスをつないで、シュートはヘディングという設定で練習は行われました。そこから少しずつ難しい条件が付け加えられていくという練習に、自然と考えながらプレーしないといけない状況に子どもたちは入っていきます。精力的に動いていたのは、TAIGAとKYOSUKE。ゲームになると名前を読んだり、ボールを読んだりと声がでるようになってきました。ハンドリングという条件下、足よりも正確にパスがやりとりできる状況で、ボールを受けやすい位置とそうでない位置のポジショニングの確認作業が行われました。ガビからは「早いサポートを意識しよう!」という指示が飛びます。なかなかヘディングでのフィニッシュに辿りつかないところで、同じ設定で、今度は足でのプレーへと移りました。子どもたちにとって5回パスを通すという部分がなかなか難しい作業であるように感じられました。そして5回パスをつないだとしても、ゴールに近づいていくようなパスをしなければ、ゴールは奪えないという部分に子どもたちの課題が感じられました。特に狭いスペースに入ってからの、ワンタッチ・ツータッチでのパス。パスした後の次のサポートの動きが欠けていました。
さて、シュート練習では、センタリングのボールから、細かく中に入るタイミングについて、コーチのガビから説明がありました。ボールが中央に入るタイミングに合わせて、飛び込む。ボールの出し手と受け手で意思の疎通をしっかりと取らないとだめだという指導を受けました。最後には、いつも通りゲームが行われました。コーチのガビもゲームに混ざり、コミュニケーションを取るためにサッカーで使う日本語を勉強し始めたようです。試合の中で必要な言葉を子どもたちから教わっていました。
中日に入って、練習の疲れも見られるということで、午後は、4つのグリットに分かれてのサーキットトレーニングが行われました。ウォーミングアップは、年長のスペイン人の選手とともに行われました。パートナーを組んだ年長のスペイン人の子どもたちも「こいつらなかなかやるな」と驚いていました。さて、4種類のメニュー、2対2、ドリブルからのシュート練習、サッカーテニス、キックターゲットがありました。キック力とボールコントロールが必要とされるキックターゲットは、KYOSUKE、TAIGAがほぼ同じ距離でしたが、スペイン人の同じ年の子どもが若干距離でリードしていたようです。そのあと、コーチも混ざり一緒にプレーしていましたが、精度の高いロングキックをみて、「おー、すげー」という歓声を上げていました。1時間ちょっとの短めのトレーニングでしたが、子どもたちも笑い声をあげ、リラックスしながら楽しんでいました。練習の最後には、ラモンが「休むこともサッカーの中で大事な要素の一つだ」というコメントをし、練習後の体のケアについて話をしました。汗を流したあとは、いつも通りプールでクーリングダウン。食事の際、気の強いTAIGAとスペイン人の少年がふざけあった中で、ちょっとしたもみ合いがありました。当人同士、限度も理解しており、ただふざけあっていたようですが、フィールドの外でも強気の姿勢のTAIGAを見て、ラモンも「こいつは要注意人物だな!」と目を光らせているようでした。KOSHIROも部屋までご飯を届けると一口、ふた口と食事をとりました。顔色も幾分よくなったように見えます。昨日の夜から計算すると、今日の合計睡眠時間「17時間」には達するほど、良く眠っております。明日の朝にはよくなっているとよいのですが。コーチ、スタッフ、選手含めてみんな心配しております。
今日の夜はSORAが借りていたゴルフボールをなくしてしまったということで、みんなで探しにいきました。キャンプ地には、たくさんの子どもたちが入り乱れており、持ち物の管理をしっかりしていないとすぐに、間違えて物を持っていかれたり、なくなったりしてしまうということがあります。今日もどうやら、どこかの子どもが取り違えて、SORAが借りたゴルフボールを持って行ってしまったということだったのですが、問いただしてみると、前日に3ユーロをどこかに置き忘れてきてしまったりとここまで幾度か、物をなくしてしまったことがあったようです。TATSUKIもビーチサンダルをプールの脇に置いて、裸足でバンガローに帰ってしまうというミスを本日してしまいました。幸い盗まれることなく、無事に発見できましたが、ここにきて、部屋の様子、荷物の管理にゆるみがでてきているのが現状です。気持ちを締め直し、そういった面も合宿の中で成長してもらいたいと思っています。
今日は、TATSUKIとTSUBASAは折り紙をスペイン人の少年たちに披露。休憩時間に兜をせっせと折ってはプレゼントしていました。KYOSUKEは1・2・3で馬鹿になるスペイン語版を披露して、同世代の子どもを喜ばせようとしましたが、そのお笑いは、いかんせん彼らにとっては理解することが難しかったようで、不思議そうな顔をされていました・・・。また、2段ベッドから落下した経験もどうやらすでにしてしまったようです(本人談)。
明日は、午前中トレーニングをした後、午後は海でのアクティビティを行う予定です。
また、明日は、中日を終えてのスペインでの生活、サッカー観について本人たちにインタビューしてみたいと思っていますのでお楽しみに。
PS:子どもたちの気持ちを代弁してくれた今日の一言
TSUBASA「ねぇ、ねぇ、高司さん。高司さん」
TAKAJI:「どうしたTSUBASA?」
TSUBASA「僕、日本に帰りたくな~い。」
TSUBASA「学校にも行きたくな~い。」
TAKAJI: 「じゃあどうするの?」
TSUBASA「スペインに住んで、サッカーした~い。」
だそうです。たくましい一言です。
TAKAJI「みんなはどう?」
みんな「おれも!おれも!おれも!おれも!」
ということでした。
それでは、また明日!
Buenas Noches!
By Yuya Takaji
みなさんおはようございます。
初めてコメントします、KYOSUKE父です。
バルセロナ出発後にKYOSUKEの弟が「おたふく」になってしまい、1週間早い夏休みに突入し、夜中も「ほっぺたが痛い~」とたたき起こされています。
潜伏期間もあるのでバルセロナで発症せず、怪我なく元気で帰国する事を願っています。
KYOSUKEへ:
様々なイベントやハプニングを経験して、自立心を向上させるチャンスですね、
日々を支えてくれている植松さん、高司さん、コーチ陣、友達に感謝して、旅を満喫してください。
投稿情報: KYOSUKE父 | 2009/07/16 02:09
みんなにうつらなければいいのですが。
SORA君薬ありがとう。
陸上なら体力はあるのですが、いかんせんガリガリ君のため、どうも水に長時間入ると必要以上に体が冷えその分体温を保とうとして体力を使い、風邪気味になる体質です。
親元を離れ体調を崩すのもなかなかこの年代ではできない良い体験です。これを乗り越えれば、次回はアクシデントと思わなくなり、ひとつたくましくなることでしょう。今回は不安かもしれませんが、乗り越える力をつけるための神様からのプレゼントですね。
スタッフの皆様に引き続きご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。
このレポートのおかげで、サッカー少年を持つお父さんと意見交換ができてうれしく思っています。
文章だけでなく、実際にあってサッカーしたり、子育てについて熱く語り合いたいな。と思うくらいです。
SORAPAPAへ
シャビですか。Koshiroもシャビのプレーが大好きで自分では真似しているらいしいですよ。
このレポートを見ることで客観的に子どもを見れることができますね。一緒にいると感情的になるため、思い込み強くなったり、見逃しているいることがたくさんあったりと気づかされました。
TSUBASAPAPAへ
日本に帰国してからの言動も報告おねがいします。たぶん「ねえパパ。日本にはいつ着くの?」って成田でいっているのでは。
献身てきだけど、いざというときにどこかにまず頼ってしまう傾向がつよいですよね。いざというときを俺の出番が来た。ヒーローになれるくらいの失敗よりも成功を意識できる人間に成長してほしいです。ルーニーって頼りになりますよね。
投稿情報: koshiropapa | 2009/07/16 03:11
Koshiroくんの風邪は早く治るといいですね。熱は出てないのかな!!たつがエキナセアとミネラルドリンクをもっていっているので食欲がなかったら飲ませてあげたらいいのですが・・・。
たつきさーーん!!やらかしてますねぇ!!
たつにはいつも「生活すべてがサッカーにでる。サッカーだけ巧くやろうとしてもダメ!!」と言っていますが、身の回りの整理整頓はいつも△。マイペースで好奇心が強いので、すぐにやるべきことよりやりたいことを優先して、気づいたらやりっぱなし(@@)そんなときは、厳しく言ってくださいね。
折り紙は現地の子どもとのコミュニケーションのために持っていっています。日本の紙の文化はすばらしいですね!!
写真の満面の笑顔から、ホームシックにはなっていない様子ですね。
成長して帰ってくることは間違いないので、子どもを信じて応援したいと思います。
子ども達がんばれぇ!!!
投稿情報: Tatsuki 母 | 2009/07/16 12:50
みんな疲れがたまってくる頃ですね。
KOSHIROくん、早く良くなりますよう。
SORAからも疲労の色が見えるなあ、、、無理せず、でも、頑張ってほしいですね。
小遣い少ないのに・・・なくすなよぉ〜〜
投稿情報: Sora papa | 2009/07/16 13:34
いい顔してますね。
練習でもゲームでも常にチャレンジしよう。無難にプレーするな。
体だけでなく、目、口、耳、鼻、脳ミソもフルに使って。
みんなガンバレー!って気持ちです。
Koshiroくんが心配です。早く治るといいですね。
投稿情報: Taiga padre | 2009/07/16 15:00
そろそろ皆に疲れが出てくる頃なので、十分な睡眠と食事を取って、できるだけベストの状態で練習に参加できるように祈っています。体調管理もサッカー選手になるには大切なことなので、既に十分教えて頂いているとは思いますが、3歩歩くと全て忘れてしまうので、耳にタコができるまで言い聞かせてください。それだけでも十分価値があるキャンプだと思います。KOSHIRO君頑張れ!!早く良くなりますように。
TSUBASAの発言は予想通りです。甘やかされているのを良いことに、調子に乗ってきたようですね。そろそろ慣れて来た頃だと思うので、厳しい試練を与えてください。ちょっとやそっとで、潰れるようなやつではないので、本当に限界まで挑戦させてほしいです。サッカーだけではなくコミュニケーションも含めて。
「早く日本に帰りたい」と言うまで徹底的によろしくお願いします。
投稿情報: Tsubasa papa | 2009/07/16 15:27
At last, somenoe who comes to the heart of it all
投稿情報: Kendra | 2013/02/14 14:21