さぁ、昨日までのリーグ戦を受け、今日からは決勝リーグ・トーナメントが始まります。
【Infantil大会】
IKUMIとSHUNNOSUKEが参加しているInfantil大会は、2000大会と1999大会に出場しているチームが合体し、全13チームがリーグ戦の成績に応じて、決勝大会に挑みます。
残念ながら、最後の最後で輝きを見せたWorld Teamでしたが、それまでの成績が響き、リーグでは最下位。その為、下位リーグへと回る形となりました。下位リーグでは、Infantil2000大会の5位だったPlan Marcet 1とInfantil1999大会の最下位(6位)だったVenezuela 2との3チームによる2回戦総当たりのリーグ戦を行います。そして、その結果によって、上位2チームに入れれば、5位決定戦に進むチャンスが残されています。
まずはWorld Team vs Venezuela 2戦。Infantilの1999大会では最下位だったと言う未知の相手Venezuela 2。がしかし、勢いに乗り始めたWorld Teamを持ってしても、「あのチーム、強い。」だったようです。
2連勝した昨日に引き続きHARUKA1トップのフォーメーションを採用し、3バックの右にはIKUMIが左にはSHUNNOSUKEが入り日本人トリオ が揃って先発を果たします。試合開始早々、SHUNNOSUKEがやや高めの位置に出た際に出来た裏のスペースをつかれ、あっさり先制を許してしまいま す。このゴールで相手に勢いを与えてしまうと、そこから立て続けに更に2ゴールを許してしまいます。10分前後から徐々にWorld Teamも徐々に落ち着きを取り戻しパスが繋がり出すと、左サイドからのクロスを中で待ち構えていたHARUKAが落ち着いてトラップシュートし、見事 ゴールに吸い込まれます!!!さぁ、ここから反撃!っと行きたい所でしたが、SHUNNOSUKEが自陣でのドリブルを止められボールを奪われると、そのままドリブルで持ち込まれ更に追加点を奪われます。流れを引き寄せたいタイミングだっただけに、SHUNNOSUKEの低い位置でのボールロストは悔やまれます。早く点差を詰めたい中盤、相手ゴールからやや距離がある場所でFKを獲得すると、IKUMIと味方MFがキッカーは自分だとお互い主張し揉めて しまい、監督はIKUMIではなく味方MFに蹴らせろと指示しました。然し、中々引き下がらないIKUMIに対して、監督がついに交代を命じることとなり ました。勝つ為に自分で点を取りたいという強い気持ちが、今回は逆効果となってしまいましたが、これも厳しいフットボールの世界ではよくある光景です。 ピッチを出た際に、とても悔しそうにレガースを地面に叩きつけていたSHUNNOSUKE、その悔しさを糧に是非とも次に繋げて欲しいものです。一方の試 合の方はというと、揉め事で集中力を欠いてしまったのか、相手ゴールに攻め込むも簡単にボールを失うとカウンターを許すという場面が多くなり、終盤には相手に更に追加点を積み重ねられ、最終的には1-9という大敗を喫することとなりました。IKUMIにとっては非常に不満足な結果に、SHUNNOSUKE にとってもドリブルをしかけても直ぐにロストしたり、裏のスペースをつかれたりと守備面での課題が浮き彫りになる一戦となりました。
休憩を挟む事なく2戦目のPlan Marcet 1戦となり、体力面はもちろんの事大敗の嫌な空気を切り替える時間も十分取れない中、迎える一戦となりました。フォーメーションは引き続きHARUKAが 1トップ、SHUNNOSUKEはDFよりはやや高めの右MFのポジションに入りました。IKUMI は、前の試合の件が尾を引いたのか残念ながらベンチスタートとなりました。試合開始早々、体型でやや勝り気味なWorld Teamが攻勢をしかけます。トップのHARUKAはもちろん、SHUNNOSUKEも前の試合が嘘のようにドリブルで相手を置き去りにしていきます。そ して、右サイド高めでボールを受けたSHUNNOSUKEが相手を一人抜き去りセンタリングをあげると、中で待ち構えていたいたHARUKAが冷静に合わせて、ゴーーーール!!幸先良く、World Team 2000が先制します。直後の勢いをつけたい状況で、IKUMIも左サイドハーフとして交代出場。いっときは監督の怒りを買ったものの、実力は信頼されている証拠でしょう。その後は一進一退の攻防が続き2-1で前半を終えると、相手に疲れが見え始めた終盤にWorld Teamが一気にたたみかけます。その中心にいたのは、日本人トリオ。左からはIKUMIが右からSHUNNOSUKEがドリブルで果敢にサイドを攻め上 がりクロス、そのボールをHARUKAがシュート。またある時は、カウンターからドリブルで持ち込みシュート、こぼれ球も誰かが詰めて再度シュート。と、皆の躍動により5-2で見事に勝利をもぎ取りました!!!!HARUKAはハットトリックを達成、IKUMI、SHUNNOSUKEは得点こそならなかっ たものの幾度となくチャンスを演出し、また自らシュートを放っていました。
1戦目の大敗から上手く切り替える事が出来たのか、逆に吹っ切れて思いっきりプレーする事が出来たのか、2戦目は各々攻撃面で良い結果を得ることが出来ました。今後は、1戦目で課題が目立った守備面において(クロスへの対応、裏のスペースを取られる、当たりの弱さ等)、少しでも成長する事を意識して残りの試合に望んでくれるよう期待してます!!
【Alevin(2001/02)大会】
続いてはAlevin大会。リーグ戦は3勝1分4敗だったWorld Teamでしたが、5チーム中、3位に滑り込む事に成功し、優勝の可能性を残す決勝リーグに進出する事になりました。
決勝リーグは全10チームが5チームずつ2つのグループに分かれ、総当たり戦で上位2チームが決勝トーナメント準決勝に進出出来ると言う構図です。
決勝リーグのグループBに入ったWorld Teamは、AC Milan、Seleccion 2001、Seleccion 2002、Seleccion Valenciaと同組に入りました。AC Milanと聞くとドキッとしますが、同チームはAC Milan がポルトガルで運営しているスクールのチームが今回、決勝大会から参加する事になったのです。
さて、最初はSeleccion Valenciaと対戦したWorld Team。がしかし、相手はなかなかやります。YUMAもKOSEIも、World Teamは奮闘するものの、それをこじ開けて来るValencia。自力に勝るValenciaが、4-1で勝利を収めます。
続いては、対AC Milan戦。ポルトガルでAC Milanの始動を受けていると言う同スクール。実力の程や如何に!?
試合は、序盤、KOSEIの直接フリーキックなどで、互角の展開を演じていたものの、相手の猛攻に、徐々にWorld Teamの守備陣が崩壊して行きます。YUMAは2トップやトップ下など、攻撃的ポジションを任されるも、得意のドリブルがなかなか決まりません。相手の激しい寄せに対し、潰されてしまいます。彼の言う“ラフプレー”が、世界では常識的な標準プレー。それを自分の中でどう消化して行くのか!?今後の彼に注目です。
試合は、結局終盤に猛攻を仕掛けたAC Milan が7-2で勝利します。
【Benjamin(2003/04)大会】
最後はチビッ子軍団です。リーグ戦では、常に3位争いを演じていたチームが、最後につまづき、まさかの5位で終わってしまったWorld Team。その結果、5チームで争う決勝リーグには進む事が出来ず、下位リーグに進出する事となりました。
下位リーグは、World Teamに加え、リーグ戦6位だったPlan Marcet 2004と最下位だったVenezuela 1との3チームによる総当たり2回戦を戦います。その結果によって、最終日、順位決定決勝トーナメントを戦う形となります。
最初はPlan Marcet 2004戦。リーグ戦では、1勝1分と優位に対戦を進めた相手。いつものように、右サイドバックにKEISUKEが先発出場します。ところが、思いの他、Plan Marcetの奮闘に、World Teamは苦戦を強いられる形となります。
途中出場のKOTAROも、元気にハッスルプレーをしますが、なかなかゴールが決まりません。試合は1点を争う緊迫した展開の中、何と、World Teamはまさかの1-2での敗退となってしまいました。
気を取り直して、続くVenezuela 1戦。リーグ戦ではいずれも勝利した“カモ”だけに、ここではきっちりと勝っておきたいところです。
ここでは久々に先発出場したKOTARO。1トップの位置で、果敢にゴールを狙います。KOTAROの良いところは、日本で小2であれば、団子サッカーの癖で、ボールに寄って行ってしまいがちですが、彼はちゃんとデスマルケ(相手のマークを外す動き)をする事が出来、ボールを持った見方から離れて行って、スペースを探してボールを受ける事が出来ます。そこからパスを受け、何度かシュートを放つも、如何せん、パワー不足(苦笑)。こちらのキーパーからは、そう簡単にはゴールは奪えません。
しかし、頑張って奮闘するKOTAROに対し、遂にフットボールの女神が微笑みます。
本人曰く、「ワールドカップの決勝のイニエスタのゴールに似ている」と言うシーンは、左から持ち込む味方に対し、中央からやや右サイドへデスマルケによって見出したスペースに離れて行ったKOTAROに絶妙なパスが来ます。これをきっちりとゴールに向かってコントロールすると、一撃必殺の右足を振り抜きます。すると、ボールは飛びつくGKの右をすり抜け、ゴール左隅に突き刺さります!
ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!
遂に!KOTAROにも歓喜の瞬間が訪れましたぁ!!!
「ちょっとだけ嬉しかった」と早くもかっこつけたセリフを繰り出すKOTARO!がしかし、紛れも無く、今大会で一番うれしい場面だった事には違いありません!
その後、KEISUKEも守備に奮闘し、5-0で快勝しました!
植松様
チームの皆様
お世話になっております。KOTAROの喜んでいるお顔が目に浮かびます!KEISUKEくん始め、皆様に応援されてようやくのゴール。でも両親も嬉しいです!自分のプレーの自慢解説は、日本でも良く聞いておりましたが、スターのプレーと似ているなどと人様にまで。。。
去年2週間ほどのバルセロナキャンプでは、お泊りが嫌だと横浜まで通い、その疲れか、後半は集中が切れていたKOTARO。今終盤にきても、いきいきしている様子を伺い、植松様はじめ皆様に感謝です。
投稿情報: KOTARO母 | 2012/08/02 05:48