その後、FUMITOは火曜日のエスパニョールスクールトレーニングを経て、水曜日は2000年生まれのチームと、木、金は同じ年の2001年生まれのチームとそれぞれトレーニングに勤しみました。
エスパニョールスクールとは異なり、Sant AndreuでのFUMITOは、ぎりぎり付いて行くのがやっとの状態。そんな中で、彼の生命線は、諦めずに最後まで喰らい付く粘り強いプレー。これから、もっと個人の技術、テクニック、スキルを身に付けて行く事は不可欠ですが、それ以上に、FUMITOのこの持ち味である最後まで一生懸命頑張る姿勢は、これからもずっと彼のアイデンティティーにして行く事が重要です。
Julio(スタッフより) 27日水曜日
「今日は1歳年上の2000年チームと練習。まず最初にアジリティーを使い、マーカーやコーンでアップをおこないました。二人とも慣れているみたいで輪に入ってやっています。それからの4人ずつ分かれて4チームでボール回しで奪い合いのゲーム形式でしていたのですが、ここでいつもの課題が出てきました。FUMITOには口がないのですかねぇ。。。。笑
まったくボールを要求したり、仲間と話す事がありません。一緒にやっているスペイン人はやたら悔しがるのに。。。。そこを見習ってほしいです。結局フミトは2回しかボールに触りませんでした。
まったくボールを要求したり、仲間と話す事がありません。一緒にやっているスペイン人はやたら悔しがるのに。。。。そこを見習ってほしいです。結局フミトは2回しかボールに触りませんでした。
それが終わり、次に数的有利からの2対2のシュート練習をしました。フミトはまだまだ遠慮しているところがあり、なかなか自分がシュートを打つ姿はなかったですね。最後にサイドに一人ずつフリーマンを置いてのゲームをして、FUMITOはずっとフリーマンでした。厳しい言い方かもしれませんが、もうちょっとガッツよくやってもらいたいです。」
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Julio(スタッフより) 29日金曜日
「今日は同学年のチームとの練習でした。残り少ない練習となり、フミトの成長が気になるところですが。。。今日は昨日とまったく同じメニューとなり、最初はアジリティーを入れたアップをして、仲間と仲良くやっています。その後はボール回しで5回つないだら攻撃ができる練習で、やっぱりフミトの今回の課題が出てきました。まったく声がでないですし、ボールの要求もしません。それと、守備になるとちょっと軽いプレーがあったのが残念ですかね。それから両サイドと真ん中の3箇所に別れてのシュート練習で、サイドの選手はマーカまでダッシュしてからボールを要求してからスタートってなるのですが、監督はフミトに後ろで見て覚えてという思いから最初は手本を見せ、その後にやりましたが、フミトが全然違う事をやり監督からカミナリが落ちました。前の選手のやり方を見ていれば、そんなに難しくはないはずなのですが、ちょっと集中力を欠いていましたね。仲間とは仲良くなり、いい事なんですが、サッカーへの取り組みではもうちょっと頑張ってもらいたいのが本音です。生活面でもサッカーへの情熱はまだまだ足りないです。」
と辛口コメントで有名な(笑)スタッフのJulioからは愛情を込めた、厳しい言葉が飛んでいました。
ボールポゼションのトレーニングでは、素早い判断と的確な技術が求められ、そこで“ボールを寄越すな”オーラを発しているFUMITOの課題は、もっと足元の技術に磨きを掛け、自信を持つ事。そうすれば、ボールに触りたくて触りたくて仕方がない心境になれば、自ずと、“俺にボールを寄越せ”とばかりに声を発する事も出来るはず。
これまでに体感した事の無いようなレベルの選手に囲まれ、多少萎縮した部分はあったかもしれません。しかし、“世界にはまだまだレベルの高い環境が沢山あるんだ。”と言う事を痛感し、この体験を、今後に役立てて欲しいと願います。
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