10月4日
いよいよSHOKEIもリーガ開幕の1週間前となりました。今日が、最後の調整試合となります。
対戦相手は、それこそSHOKEIがプレーするコルネヤのグランドを少し上ったところにあるSANT ILDEFONS(サント・イルデフォンス)。同じ街のチーム同士だけに、選手は当然、応援に来ているお父さんお母さんたちも熱が入ります!
さて、試合開始!
4-4-2のフォーメーション、背番号22、左サイドハーフとしてSHOKEIはスタート。今日もINFANTIL Eの名物お父さんチョロが、体いっぱい使ってコルネヤの応援に来ていました。
「ソウケイ~!ソウケイ!」といつものように大声を出しています!
応援に耳を傾けると、他の親御さんたちもSHOKEIの名前を呼んで応援している様子がうかがえました。今日は、どういうプレーを見せてくれるか?
立ち上がり、ほぼ五分五分の戦いを見せる両チーム。中盤でボールを落ち着かせることができず、なかなかパスがつながらずにキック&ラッシュの展開が続きます。そんな中、前半3分。SHOKEIが左サイドの裏のスペースに出たボールを全力で追いかけます。ボールは残念ながらゴールラインを割りましたが、試合にかけるSHOKEIの意気込みにスタンドからも声援が響きました。
対戦相手のキーマンは、SHOKEIと同じポジション左サイドの11番。ボールを持つと、スピードと切れのあるドリブルを生かして、どんどんドリブルを仕掛けていきます。SHOKEIと身長も対して変わりませんが、ヘディングも競り負けない良いプレーが目立ちました。
その11番を中心に左サイドから攻撃をしかけるサント・イルデフォンス。早いカウンターから決定的なチャンスを何度も作りだします。しかし、ボールは、枠をとらえることができず、ピンチを逃れるコルネヤ。
そんな中、前半終了間際、SHOKEIからチャンスが生まれます。左サイドでボールを奪うと前線斜めサイドのスペースに抜けだしたFW5番ホセ(仮名:徐々に名前を確認していきます。)に長い縦パスを入れます。それに追いついたホセ(仮名)が左足で中央にアーリークロスを上げると、中に飛び込んだ14番のプリドがシュート!しかし、シュートは惜しくも枠の外。コルネヤこの試合初のビッグチャンスを迎えます。すると、その数分後、右サイドに抜け出した18番のカルロス(仮名)がペナルティーエリアになんとか侵入すると、混戦の中をひょいっと抜けだし、右足でシュート!ゴール!ボールは、ゴール右上突き刺さり、コルネヤが先制!
SHOKEIも仲間に交じり、ゴールを祝います!
そして、ここで前半終了。
前半なかなかボールに絡むことのできなかったSHOKEI。相変わらず、浮き球の処理とボールを呼び込むプレーをすることができません。ボールが来なければ、自分からボールに絡んでいく。そこの部分で、左サイドというポジションにとらわれすぎて、待ち過ぎているという印象を受けました。ボールに絡む積極性を期待したいと思います。
さて、後半開始。今度は、2トップの一角にポジションに入り、プレーをしますが、なかなかボールを受けることができません。中盤でボールをコントロールすることの選手がいないということも原因の一つに挙げられるとは思いますが、いまいち自分の居場所を見つけることができないSHOKEI。存在感を示すことができません。
そんな中、後半3分。右サイドでファールをもらったコルネヤ。セットプレーから前半惜しいシュートを放った14番プリドがヘディングで合わせゴール。2-0とサント・イルデフォンスを引き離します。盛り上がるスタンドの親御さんたち!チョロの応援もさらにヒートアップします!
反撃を開始するサント・イルデフォンス。FWに入った大型の9番を中心に何度も惜しいシーンを作り出します。そして、後半12分。右サイドから再三チャンスを作り出していた相手チームの17番とチョロの息子9番ダニが、サイドライン際でやり合います。そこで、審判の笛が入ると、その判定に腹を立て、ボールを蹴飛ばした17番に一発レッドカードが出されます。荒れるスタンド。スタンドの親からも審判に対して、
「★○▼△□◆◇!!!」
と荒い罵声が飛び交います。
ゲームももう一波乱ありそうな展開に・・・。
練習試合とは言え、これだけ熱の入る試合。さすがスペイン。プレーヤー、応援する親御さんたち、そしてレッドカードを提示する審判。スペインでは練習試合は練習試合ではなく、あくまでも勝負のかかった試合ということが実感できた瞬間でした。それだけ、勝負に対する執念というものは強いのです。
10人になってから勢いのついたサント・イルデフォンス。後半18分。16番が中央からドリブルで抜けだすと、反撃ののろしをあげる1点をもぎ取ります。熱の入ってきた両チーム、18番SHOKEIの相棒ホルヘ(仮名)が激しいディフェンスでイエローカードをもらってしまいます。なお、攻勢のサント・イルデフォンス、15番が中央ペナルティーエリアの外から強烈なシュートを放ちます。ボールは、反応したGKフアンホの手を通り抜け、あわやゴール!かと思いましたが、バーに跳ね返り、その後フアンホの後頭部にあたり、コーナーキック。ピンチを逃れたかに見えたものの、そのコーナーキックからファーに走り込んだ相手4番がプジョールを思わせるような強烈なヘディングで同点ゴール!ゴラッソ!10人のサント・イルデフォンスにしてやられます。
なかなか、ボールのまわってこないSHOKEI。くさびでボールを受けるも相手にインターセプトされてしまうシーンが目立ちました。そして、選手交代を通して、再び左サイドハーフへとポジションを変えます。何度か、ドリブルでしかけようとするシーンも見られましたが、残念ながらこの日はシュート0でゲームを終えます。
ゲーム終盤。この試合18番(ホルヘ)が2枚目のイエローカードをもらい、退場処分を受けます。この試合2人目の退場者となってしまいました。
ゲームは、そのまま2-2で終了。
ボールに絡むことのできなかったSHOKEI。来週の週末は、いよいよリーグ戦開幕を迎えます。試合後、「良いプレーができなかった。」という本人の反省にもあるように、チームの仲間の能力も考えて、自分のプレーをする必要があります。SHOKEIよりも一つ年上で、さらに体格では、確実に劣っているSHOKEIが活躍するためには、常に相手より良いポジションを心がける必要があります。技術レベルはそこまで高くないとはいえ、スピード、激しいタックルを受けると、まだ対応しきれないSHOKEI。違った方法で、自分の活路を見出す必要がありそうです。
ついにリーグの開幕を迎えるSHOKEI。
開幕勝利を勝ち取るべく、この1週間のトレーニングに励んでもらいたいと思います。
最後に、Infantil E 4部リーグ、グループ30の面々をここにご紹介しましょう。
CORNELLA(コルネヤ) 「E」
SECTOR MONTSERRATINA(セクトール・モンセラティーナ) 「B」
GAVA(ガバ) 「D」
SANTBOIA(サンボイア) 「C」
SANT JOAN DESPI(サン・ジョアン・デスピ) 「B」
ALMEDA(アルメダ) 「A」
CASABLANCA(カサブランカ) 「A」
MARIANAO POBLET(マリアナオ・ポブレ) 「C」
SANT ILDEFONS(サン・イルデフォンス) 「C」
VILADECANS(ビラデカンス) 「D」
CIUDAD COOPERATIVA(シウダッ・コーペラティーバ) 「C」
PRAT(プラット) 「C」
LEVANTE LAS PLANAS(レバンテ・ラス・プラナス) 「A」
SANT JUST DESVERN(サン・フスト・デスベルン) 「A」
SANTA COLOMA CERVELLO(サンタ・コロマ・セルヴェージョ) 「A」
CAN VIDALET(カン・ビダレッ) 「C」
これらのチームがホーム&アウェイで年間30試合のリーグ戦を戦います。もちろん、優勝すれば、3部昇格のプレーオフのチャンスを掴む事が出来ます。
SHOUKEIはこの1シーズン、1学年上の1996年生まれチームに混ざりながら、上記チームと戦って行く事になります。
まずは初戦、ホームにCAN VIDALET を迎えます。
By Yuya Takaji